インファイトリー・レポート:アーカイブレポートNote02:F-14

どうも、エリーゼです。2回目はF-14です。

F-14は可変翼を搭載した艦載機として開発されました。肩部に搭載された超長距離空対空ミサイル、フェニックスは本機専用の武装であり、冷戦下のアメリカにおいては、東側陣営の核搭載爆撃機を撃破するための重要な武装でした。しかし1発の値段はとてつもなく高く1億円とも言われています。その上フェニックスミサイルは相当な重量物であり、フル装備時に着艦する際はフェニックスミサイルを2発投棄しなければならないという問題がありました。更に可変翼も整備性が劣悪であり、動作不良を起こすこともあったからか、生産数はそこまで多くなかったようです。しかし、可変翼を効率よく稼働できた際の近接戦能力は非常に高く、ドッグファイトでは無類の強さを誇りました。

F-14はそのほとんどが空母で運用されました。艦載機として運用する上で特に重要視されたのは脚部の強度でした。空母への着艦は「計画された不時着」と言われるほど機体への負荷が高いです。陸上機が空母で運用出来ない理由の1つがこれです。そのため、F-14の脚部は異常なほど衝撃に強いです。また足裏には着艦時に甲板に張られるアレスティングワイヤーに引っ掛けるためのアレスティングフックがあります。アレスティングワイヤーとアレスティングフックがあることで、艦載機は距離の短い空母の甲板でも着艦することが出来ます。

F-14はそのヒロイックなスタイルから映画やゲームの主役機として度々登場しています。そのカッコ良さは折り紙付きで、この状況を見た米軍が後継機のF/A-18のフェイスをF-14に似せる程でした。

F-14は生産数が少ないながらも、度々改修が施されており、最終改修型のD型は4.5世代戦闘機と同等の性能を持つほどでした。

愛称は「トムキャット」であり、理由は可変翼のギミックが猫耳のようだからと言われています。なお某国のイラストコミュニケーションサイトには擬人化され、猫耳を生やされたトムキャットのイラストを見ることが出来ます。