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わが愛しの録音機。

どんな録音機器を使ってるんですか?

という質問をされたことはただの一度もない。だが、自主的にインタビュー時に使う相棒達を紹介してみようと思う。

ちなみに相棒と呼んだことも今日まで一度もない。

以下2名が私が絶大な信頼を寄せる相棒達だ。

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右:メイン機 SONY ICD-UX560f

左:サブ機 OLYMPUS Voice V-802 

用心深い性格の割に相当抜けたところのある自分は、常にこの2台と行動を共にしている。録りっぱぐれたことは今のところない。どれぐらい優秀かっていうと、初めてのインタビューで緊張しすぎて操作する手がぶるぶる震え、取材相手に笑われてしまうほどのメンタル下でもばっちり録音できた優秀さだ。

SONYのメイン機の方は音楽を録ったりも出来るらしい。OLYMPUSの方は語学学習にも良く使われるそうだ。その他シーン別に対応できるモードとかがあって、使いこなせばもっと色々できるんだろうが私はもっぱら初期になんとなく設定したモードでずっと使っている。それでも、間違いなくクリアに録音されている。

最近は読むだけで文字起こしできるみたいだが、個人的には全部自分で聞いて起こしてパソコンに打ち込みたい。その方が身体に馴染む気がするからだ。文字起こしに限った話ではないが、自分を通したものの方が自分の記憶と身体に残っていくと思う。

録音に失敗しないための2台持ちだったが、話者の席が離れてる場合の録音や複数人で話して録るときにも便利だ。野外経験も有りのツワモノ達で、どんな場所でも力を発揮してくれる頼りがいのある仲間である。

人間、長く濃い時間を一緒に過ごすと自然と愛着がわくものだ。この相棒達と出かける見たことのない世界を見る冒険は、そのどれもが楽しいものだった。

刺すような冷たい風の日も、肌寒さを感じた夜も、季節の移り変わりを感じた時間も、夏の最後の残暑の頃も、いつでも側にいてくれた。思いがけない感動も目をまるくした驚きも、胸が痛い切なさも穏やかで温かな優しさも、全て一緒に味わった。

ねぇ、次は、どこに行く?

何を聞こうか?

来年はどんな素晴らしい音楽が聴こえてくるだろう?

新しい世界を、一緒に見に行こうよ。

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[ photo by Karol D ]

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