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モロッコのラマダン事情(都市部)

モロッコ人ムスリムの日中の飲食は法的に禁止されており、すくなくとも罰金が課される。また病気で断食ができない人は宗教関係各所への寄付をするなどしており、宗教と社会が密接な関係にあるモロッコでは、断食につき個人に法的な規制がかかるという側面がある。
他方で、外国人については適用されない(私はその根拠条文など知らないが)と聞くため日本人で非ムスリムであらばこのような規制はない。
しかし、周りの人が一斉に断食しているそばで飲食するのは気が引ける。行けばわかるが空気読め社会で育った人にはできない。そういう雰囲気がある。
ただ重い雰囲気ではなくて、日本の正月のように特別な時期を味わう雰囲気。
新しい服を仕立てたり、ラマダンセールでショッピングしたり、学校はラマダンホリデーだからいきいきしてたりする。
メディアのイメージとは違う。

旅行者としては、
1公共の場で飲食は法的には問題ないらしいが、それとは別に白い目で見られる。どうしても飲食時代場合はツアー客で栄えるような場所にあるカフェレストランなら開いているのでそういうところに行けば気楽にお茶などできる
2その日の断食が終わるイフタルから3-4時間前くらいが最も喧嘩などが増える。車も荒々しくなる。
3イフタルから2時間を切ると街に活気がどんどん戻る 
4 イフタル前後1時間は屋外の治安が悪くなるおそれがあるため注意。普段は皆家族で集まったり食べたりする時間。そんなときにそとにいるひとたちは??っていうロジックらしい。モロッコ人の中にはそれは偏見かもという人もいる。
ただし、その時間帯に犯罪が少し増えるのは確からしい。実際に歩いてみたが確かに何してるんやろ?っていう人が結構いた。
5モロッコ人の動きが止まる次の時間は午後8時から8時半。ちなみに毎年時間は変わるとはおもう。この時間のお祈りはとても大事なため、仕事に忙殺されていない人はモスクに行ったり自宅でお祈りしている。仕事に忙殺されているひともおり、カフェ経営者やスタッフ、服の仕立て屋さんは滅茶苦茶忙しくてそれどころではないという感じでドタバタしているところもある。ぼそぼそとお祈りしながら仕事をしたりしている人もいるのでそっとしておくとよい。

6モロッコ人が再度アクティブになるのが午後九時。店も空いているところが増え、賑やか。人もご機嫌。ここからラマダン前の食事まで起きてがさがさゴソゴソしていたり、楽しく過ごす人もいる。10時には寝る人もいる。人それぞれ。夜は賑やかだからといって、観光客が気軽に深夜まで外歩きはあんまりおすすめできない。モロッコ人によれば結局夜であることに変わりはなく、危険なところは危険だから、だそう。そりゃそうだ。





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