「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2024」Division F 第1節

本配信

Division F 第1節 対戦カード

第1試合
【AWAY】Yogibo REJECT vs 広島 TEAM iXA【HOME】
第2試合
【AWAY】CAG OSAKA vs VARREL【HOME】
第3試合
【AWAY】Crazy Raccoon vs Belc FAV gaming【HOME】

第1試合
Yogibo REJECT vs 広島 TEAM iXA

新規参加チームかつ優勝候補にも名前があがるYogibo REJECTとレアキャラ揃いでどのチームも対戦を嫌がるダークホース広島 TEAM iXAの対戦。オーダー面では、REJECTのAWAYオーダーに対してIXAは意外なようだった。おそらく、あきらキャミィが出てこなかったことが意外だったと考えられる。TOPANGA TVによるとあきらキャミィは、ひびきリリーにも勝ち越しているらしいが、あきら本人が出たくなかったらしく、この布陣になったそう。しかし、REJECTはおそらくひびきリリーのマンマークが読めていたので、他のメンバーはリリー対策を行わなくていいのは、それだけでもアドバンテージがあると思う。IXAとしては鶏めしがACQUAに対してきついということで、出てこない読みだったらしい。結果として、鶏めし vs ACQUAの対戦がが作れて、勝利につながった。IXAとしては前シーズン最下位の雪辱を晴らすような素晴らしい勝利だった。
追記：
ACQUAさんの配信、動画でREJECTのオーダーの話が出てました。本人たちの勝算が、あきらキャミィがひびきリリーへの勝率が40％以下、鶏めしダルシムが50％だったらしい。なので、勝算のあるダルシムを出したようです。

先鋒戦

【RC】ときど Cケン VS 【IXA】じゃじぃ C豪鬼
結果：ときど 2-0 じゃじぃ

ケン一本と宣言しているときどと道着戦なら自信ありというじゃじぃの対戦。試合内容は一セットも取らせず、ときどがわからせた感じだった。じゃじぃは立ち回りの5大Pと迅雷脚に苦しめられ、当たればダメージ＋起き攻め、ガードしてもODゲージが削れ、そこへの回答を出す前に負けてしまった形に見えた。ゲージを削るのはときどの戦略を感じたので、そこに対して、インターバルで回答が出すことができれば、また試合展開も違ったと思う。

中堅戦

【RC】鶏めし Cダルシム VS 【IXA】ACQUA Cブランカ
結果：鶏めし 1-2 ACQUA

ブランカを苦手だという鶏めしと出てきたことを後悔させるという宣言すら飛び出したACQUAの対戦。しかし、内容は接戦でお互いのうまさが見えるいい試合だった。ダルシムの距離を離したい弾にアマゾンリバーランを合わせたり、要所の飛びを見せることで1セットはACQUAが取得。インターバルを挟んだ2セット目、鶏めしが待つ戦いから、攻める動きに変え、リーサル完璧のヨガブラスト対空、ドリルキックからのバクステシミーなどから2セット目を取得。勝負の3セット目、ブランカへの対応が完成したといわんばかりの鶏めしダルシムの安定した内容から1ラウンド取ったが、ACQUAブランカも意地を見せる。バクステシミーやダルシムの切り返したいポイントをことごとく読み切り、2ラウンド3ラウンドを取得し勝利。ACQUAのジャスパなど、細かいうまさが勝利を呼び寄せた形だ。

大将戦

【RC】LeShar Cエド VS 【IXA】ひかる CA.K.I
結果：LeShar 2-3 ひかる

お互いSFリーグは初出場だが、世界的に大活躍しているプレイヤー同士の対戦。前半2セットはひかるの攻めのいいとこも出ているが、その攻めにことごとく正解をだし、ODゲージの有利を取り安定してLeSharが２セット取得。
インターバルを挟んだ3セット目、めげずに攻め続けたひかるの攻めが実り始める。ひかるの立ち回りからのジャストパリィや細かいやりこみが、流れを徐々に呼び寄せ、Lesharを追い詰めていき、2セット取得。最終セット、LeSharが普段見せないコンボミスや対空ミスが見られ、厳しい展開に。最後はひかる素晴らしい判断によるOD紫煙突が刺さり、ひかるの勝利。

最終結果 【RC】 10 - 30 【IXA】

第2試合
CAG OSAKA vs VARREL

どぐらかずのこが抜け、えいたうりょを加入した新生CAGと前身の魚群からチームが変わったVARRELの対戦。VARRELの構成としては豪鬼が困ると個人的に思っていたが、CAGはえいたは待機選手に。GO1春麗に対してはだいこくガイルが硬いと思うが、フェンリっちブランカは誰が対応するのか難しい構成だと思う。結果としては、順当に個人戦の成績がいいもけ春麗がフェンリっちに対して出てきたが、決して有利だと言えない組み合わせだ。えいた豪鬼に対して、出てくるであろう水派キャミィもキャラパワーで互角の組み合わせである。こうしてみると、だいこくのガイル以外、VARRELは露骨な被せを行いずらい構成なのかもしれない。
追記:
CAGはGO1の振り返り配信曰く、直前まで中堅はえいた豪鬼だったようだが、相手のブランカ対策の甘さと戦績の悪さ確認して急遽フェンリっちブランカに変更したようだ。実際、その変更が刺さっている。

先鋒戦

【CAG】うりょ Cジェイミー VS 【VL】マゴ Cジュリ
結果：うりょ 0-2 マゴ

SFリーグ唯一のジェイミー使いのうりょとなるおとめちゃくちゃ試合してきたというマゴの対戦。内容としてはマゴが圧倒した形になる。ジュリのリーチと弾により、試合の主導権を握り、うりょ側は厳しい立ち回りを強いられる。薬湯が０の状態での立ち回りがどうしても厳しく、そこを突かれたラウンドも多かった。マゴのSA2風水エンジンでのバーンアウト判断ミスをハメコさん咎められるマゴらしさも出ながらの勝利だった。

中堅戦

【CAG】フェンリっち Cブランカ VS 【VL】もけ C春麗
結果：フェンリっち 2-0 もけ

CAGを支える側になったフェンリっちと直近のEWCでも活躍を見せたもけの対戦。EWCに出場したもけ春麗をフェンリっちブランカが圧倒した。SA2を盾にバーンアウトを恐れないフェンリっちの攻めが、もけの対応を惑わせていく。ブランカの電撃からのジャストパリィも決まり続けて、もけの反撃を許さない展開だった。SA2やブランカちゃん爆弾からの展開が正直、筆者にはよくわからない。ネタだとしても、アドリブだとしてもあの引き出しの数をすべて対処するのは人間には難しいだろう。

大将戦

【CAG】GO1 C春麗 VS 【VL】だいこく Cガイル
結果：GO1 3-2 だいこく

前半はGO1春麗がガイルのソニックや長い牽制に苦戦。開幕に弾抜け技であるOD覇山蹴をガイルのリバーススピンキックで返され、打ちずらくなってしまう。さらにSA2でのBOさせられることが多く、終始GO1春麗が厳しい展開を強いられる。しかし2セット目だいこくのリーサルミスから、逆転し大きな意味を持つ2セット目の取得。それでも3セット目はだいこくもらしさを取り戻し、3セット目を取り換えす。しかし、ここまで見せてきたGO1春麗の弾抜けSA2が布石として働きだす。2ゲージ持っている春麗に対して、だいこくガイルがほとんど弾を打てなくなってしまい、焦らして打った弾に対しても弾抜けSA2決まっていく。だいこくガイルとしてはリスクを負って地上戦をしなければいけない状況に追い込まれており、こうなってしまえばガイルの優位点は生きてこない。最終セットも弾抜けSA2から体力リードを作られる展開になっていき、劣勢にSA2を盾に弾も打てず、押し切られてしまい、GO1春麗の勝利。

最終結果 【CAG】 30 - 10 【VL】

第3試合
Crazy Raccoon vs Belc FAV gaming

優勝候補筆頭に名前が挙がるCRと前回王者でディフェンディングチャンピオンを狙うFAVの対戦。両チームともスタンダードなキャラが多いチーム。CRのオーダーは豪鬼、豪鬼、キャミィ。どぐらベガはおそらくりゅうきちのケンを嫌がってのリザーブだと考えられる。AWAYチームのキャラクター被りはAWAYは少なくとも2キャラの対策がいるが、HOME側は一キャラの対策でいい。実際、Shutoポスト曰く、中堅のりゅうきちキャミィはCRの読みにはなく、対策が漏れていたと考えられる。それでも最終結果はCRの勝利なので、やはりCRの地力の強さが伺える一戦だった。

先鋒戦

【CR】ボンちゃん C豪鬼 VS 【FAV】りゅうせい Cベガ
結果：ボンちゃん 0-2 りゅうせい

前回FAVのエースとして、優勝まで導いたボンちゃんが元チームメイトであるりゅうせいとの対戦。内容としてはそこまで差があったように感じないが、ベガ豪鬼の豪鬼の負けパターンを踏んでしまった形だ。ベガが一旦チャンスをつかんでしまえば、そのままセットを落としてしまう展開になってしまう。りゅうせいベガのラッシュと前ステップを織り交ぜる攻めにボンちゃんも対応できず、そのままりゅうせいの勝利。

中堅戦

【CR】Shuto C豪鬼 VS 【FAV】りゅうきち Cキャミィ
結果：Shuto 2-0 りゅうきち

今季初めて道着をメインに変えて緊張しているというShutoと直近での活躍が目覚ましいりゅうきちの対戦。試合内容はShuto豪鬼の短期戦が仕上がっており、そこをりゅうきちキャミィが対応できなかった形にも見える。Shuto豪鬼独特の強気な読み合いに、安定択が多めなりゅうきちキャミィが飲まれてしまっていた。長期戦ならりゅうきちも対応が間に合ったかもしれないが、短期戦での対応は難しかったのかもしれない。

大将戦

【CR】かずのこ Cキャミィ VS 【FAV】ts C豪鬼
結果：かずのこ 3-0 ts

今回CRは3人メインキャラを変更しており、前半の活躍が期待されるかずのこと、今回初出場で大将を任されたtsの対戦。最序盤はtsがペースを握るも、リーサルミスから状況が一変。かずのこに逆転を許してしまう。その後のtsが対空に苦戦していることに気づいたかずのこが、立ち回りに通常飛びを混ぜはじめ、対空意識がノイズとなり地上戦も優勢に進める。第一ラウンド以外セットを落とすことなく、かずのこの勝利。強すぎるかずのこキャミィにハメコさんも「どうすんだ、これ…」と漏らす圧倒的な内容だった。

最終結果 【CR】 30 - 10 【FAV】

本節まとめ

本節は大将枠にSFリーグ初参戦のメンバーが多く出場している。全員スト6シーンで頭角を現したメンバーで、チームからの期待を感じる。SFリーグ初戦で緊張もあるのか、致命的なミスからラウンドを落としてしまうことも本節ではよく見られた。相当なプレッシャーが選手たちにかかっていることを伺わせる。どの選手もこのミスを引きずらず、次節でも素晴らしいパフォーマンスを見せてくれることに期待したい。