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「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2024」Division S 第3節

本配信

Division S 第3節 対戦カード

第1試合
【AWAY】名古屋NTPOJA vs Saishunkan Sol 熊本【HOME】
第2試合
【AWAY】Good 8 Squad vs DetonatioN FocusMe【HOME】
第3試合
【AWAY】忍ism Gaming vs FUKUSHIMA IBUSHIGIN【HOME】

第1試合
名古屋NTPOJA vs Saishunkan Sol 熊本

1位3位対決となるこの組み合わせ。SS熊本が引き離すのか、NOJが逆転するのか上位を決める重要な一戦になる。NOJのオーダーは大将立川マノンという驚きのオーダーが飛び出した。実際にMエドはCエドとのクラシックモダンのミラーは厳しく、長い5F技である5弱KないMエドはネモベガもやりたくない相手になる。マノンでも、SS熊本相手では不利なキャラも多い、ネモJP、ひぐちガイルはマノンの天敵だろう。なので、筆者は大将はないという読みだった。SS熊本から考えると立川のMエド、マノンに対して、Cエドが有利を獲れるのでふ~どに任せるという選択だったのだと思う。それを読み切った立川がマノンでのエド対策を進めていたのが今回の勝因だと考えられる。
追記:
立川の個人配信でふ~どがきついので、KEI.Bと立川どちらか来なかった方が勝つ布陣だったようだ。その目標を達成していたので、比較的に背負わずにプレイできたのが、勝因なのかもしれない。

先鋒戦

【NOJ】KEI.B Cベガ VS 【SS熊本】ウメハラ C豪鬼
結果:KEI.B 2-0 ウメハラ

両者よく練習でも対戦しているという組み合わせ。お互い手の内が割れている同士での対戦となる。試合内容は常にKEI.Bベガ優勢に進んでいた形だ。ウメハラ豪鬼の攻めを痛いダメージをもらわずいなし続け、KEI.Bベガからはさし返しから起点を作り、起き攻めで倒していった。ベガ豪鬼の組み合わせのベガの火力をいかんなく発揮したKEI.Bの勝利となった。

中堅戦

【NOJ】大谷 Cケン VS 【SS熊本】ひぐち Cガイル
結果:大谷 1-2 ひぐち

もともと両者ともSNBに所属しており、関係性も深い両者の対決。試合内容はアグレッシブな大谷ケンをディフェンシブなひぐちガイルが受ける展開になる。近距離戦は大谷ケンが有利に進めており、一度触ってしまえば大きな体力リードを獲れている。しかし、ODゲージを使用しながらダメージを取るため、ひぐちガイルはしのげれば、SA2などを使用した遠距離戦で一方的にODゲージを削り、有利な展開を作っていた。ひぐちガイルが先行するもインターバルを挟み、大谷ケンがすぐに取り返す。ひぐちガイルもインターバルをとり、勝負の最終セット。ギリギリの展開でひぐちガイルがラウンド先行し、2ラウンド目も大谷をドットまで追い詰める。ひぐちガイルをバーンアウトからチャンスをつかむが倒し切れない。残りのドットのODゲージからの勝負ラッシュがヒットし、なんとかラウンドを取り返し、運命の最終ラウンド。お互いワンタッチで終了するところまでいく接戦だったが、大谷ケンの勝負ラッシュを冷静にDリバで返したひぐちガイルの削りソニックがヒットし、ひぐちガイルの勝利。SFL史に残る激戦だったと思う。

大将戦

【NOJ】立川 Cマノン VS 【SS熊本】ふ~ど Cエド
結果:立川 3-2 ふ~ど

事前情報があったとはいえ、AWAYの大将で出てくることは予想外だった立川マノンとSS熊本のエースとなっているふ~どの対戦。前述もしたが、マノンもエドに対して有利ではないので、立川はサブキャラに有利なメインキャラを合わせられている形になる。序盤はやはりふ~どエドペースで進んでおり、1セット目を獲得。立川マノンがふ~どエドの対空ミスから1セット取り返すが、ふ~どエドも取り返しリーチをかける。ふ~どエドがほとんど勝ち濃厚な場面からバーンアウトから投げが空ぶってしまい、投げ返されラウンドを落としてしまう。そこから最終ラウンドはリバサコマ投げも決まり、逆転し2-2に持ち込む。運命の最終セットは立川マノンの飛びやインパクトなど攻撃的な選択肢が刺さり始める。ふ~どもジャンプ攻撃からのミスなども目立ち、終始立川マノンペースでそのまま立川マノンの勝利。結果として、大将立川マノンのオーダーは大正解だったといえる。

最終結果【NOJ】30 - 10 【SS熊本】

第2試合
Good 8 Squad vs DetonatioN FocusMe

5位のDFMは上位のG8Sに対して勝利できれば上位争いに食い込めるので、是が非でも勝ちたい一戦。G8Sのオーダーはガチくんカワノぷげらのサウジ出場組で固めてきた。YHC-餅は竹内ジョンラシードを嫌ってのリザーブだと考えられる。DFMのオーダーはおおよそストレートに被せてきていた。TOPANGA TVで、ガチくんはDFMの組み合わせをほとんど読めていたと言っていたので、AWAYの利点はほとんどなかったと考えられる。

先鋒戦

【G8S】ガチくん Cラシード VS 【DFM】板橋ザンギエフ Cザンギエフ
結果:ガチくん 2-0 板橋ザンギエフ

SFLの前身となる大会で同じチームを組んでいた選手の対戦。相性としてはザンギエフのリーチと火力に対して、ラシードがなんとか触って端で倒し切る必要がある組み合わせ。基本的にザンギエフ側が有利だと考えられるので、キャラの組み合わせとしてはDFMの被せは機能している。試合内容では、ガチくんラシードが板橋ザンギエフの牽制に差し返ししつつ、端に運び倒す展開になっていた。板橋ザンギエフのジャスパからの投げというイウサール対策もでていたが、終始ガチくんペースだった。ガチくんラシードの柔道は切り返しのSA3喰らってもいいという判断だと思う。理由はのちの立ち回りでSA2での弾抜けがないので、飛び道具であるワールを打ちやすくなったり、次触ったときの攻めに切り返しを気にしなくてもよかったりするので、使わせることでのちの展開を有利にできるからだと思う。戦術的な噛み合いもあり、ガチくんラシードが先鋒戦勝利した。

中堅戦

【G8S】カワノ C豪鬼 VS 【DFM】ナウマン Cケン
結果:カワノ 2-0 ナウマン

試合当日誕生日のカワノと直前のインタビューでエドの誕生日を祝ったナウマンの対決。盤石すぎるカワノ豪鬼に対して、ナウマンケンがラウンドすら取れない展開だった。カワノ豪鬼が序盤に強気にOD昇竜を打ちまくり、1セット目を取得していった。その後の守りではOD昇竜を一切打たず、読み合いを自分主導で回していったことが勝因だと考えられる。要所の6中Kからのコンボや、最終ラウンドのリーサル判断などうまいプレーもあり、さすがの実力だと感服した。

大将戦

【G8S】ぷげら Cベガ VS 【DFM】まちゃぼー C豪鬼
結果:ぷげら 3-2 まちゃぼー

今年のSFLといえばベガ豪鬼と言わんばかりのよく見る組み合わせになっている。ぷげらベガはダブルニー読みの垂直に対して、弱サイコクラッシャー対空が出るのが特徴。まちゃぼー豪鬼は飛びはもちろんベガのシャドウライズに対しても完璧に対空を出してくるようだ。実際の試合内容としてはぷげらベガもダブルニーもシャドウライズも打たないジリジリとして地上戦が展開されていた。どの試合も起き攻めが通ったほうが勝利していた印象だ。最終的にぷげらベガが勝利するのだが、強いて勝因をあげるとするなら、ぷげらベガが空対空を終始していたが、最終ラウンドではまちゃぼー豪鬼の空対空読みのジャンプ攻撃早出しには全く空対空を出さずに着地に確定反撃を獲れていた。最終盤で相手の行動を予測して先回りできたぷげらベガが勝利となった。

最終結果【G8S】40 - 0 【DFM】

第3試合
忍ism Gaming vs FUKUSHIMA IBUSHIGIN

最下位で勝ちたいSNBとチームでの勝利はまだないIBSGの対決。両チームとも勝利が欲しいところだ。SNBのオーダーは2節のAWAYオーダーと全く同じ構成になる。それに対してIBSGはおおむねストレートだが、藤村豪鬼にササモエドが来たことは意外だった。プロのササモエドの評価が高いなかSFLで結果が出ていなかったので、今回のササモエドの勝利はIBSGにとって追い風だろう。

先鋒戦

【SNB】ヤマグチ Cケン VS 【IBSG】cosa Cケン
結果:ヤマグチ 0-2 cosa

今季初勝利を目指すヤマグチと前節圧倒的な内容で立川エドに勝利したcosaの対決。やはりcosaケンの安定感は抜群であり、エド対策のレベルの高さを感じる。cosaケンは下がりながら、要所でプレッシャーをかける立ち回りが特徴的だ。cosaケンが体力リードを取るとリスクを取らず下がるため、エドの得意な攻めてくる相手をさばくという展開になりずらく、エドが前にでないといけなくなってしまう。そこに対してcosaケンの要所のラッシュなどが通るようになり、さらにダメージを取られて行ってしまう。この対エド戦の攻略の高さがcosaケンの強さだと考えられる。

中堅戦

【SNB】藤村 C豪鬼 VS 【IBSG】ササモ Cエド
結果:藤村 1-2 ササモ

今季SFLの定番の組み合わせである豪鬼ベガだと思っていたら、まさかのササモエドがでてきた。解説のハイタニも藤村もインタビューで言っていたが視聴者も「ヤナイやないんかい」と思ったことだろう。お互いチームメイトに対戦相手がいるので、キャラ対策はできていることだろう。一進一退の試合展開でお互いセットで取り合う。勝負を決めたラウンドでは2回のドリームコンボをきめ、コンボ精度の高さが勝因だった。ササモエドが今季うれしい初勝利を手に入れた。

大将戦

【SNB】ももち Cエド VS 【IBSG】翔 C豪鬼
結果:ももち 3-0 翔

今季大将でチームを引っ張る大黒柱同士の対戦。試合内容は激しい歩き戦で、お互いの前歩きや歩きガードを際立つ試合展開になる。結果としてももちが 3 - 0のストレート勝利だったが、試合内容は互角で翔豪鬼の削りリーサルミス一回ぐらいしか大きなミスはなかった。翔豪鬼の強気な前歩きに対して、自分の持ち味である守備で対応しきったももちエドに軍配が上がった形になる。両者の歩きの鋭さは一見の価値があると思うのでぜひ試合を見てほしい一戦だ。

延長戦

【SNB】ももち Cエド VS 【IBSG】翔 C豪鬼
結果:ももち 0-1 翔

大将戦が続きとなった延長戦。1先特有の緊張感のある地上戦となるが、ももちエドの前歩きに対して翔豪鬼の置きが機能する場面が増え、一度起き攻めに行くとそこから2ラウンドとも倒し切っていった。延長戦ようやく勝てた翔豪鬼がIBSGにチーム初勝利を持ち帰った。

本節まとめ

本節は大谷vsひぐちの名勝負やIBSG、ササモ初勝利など見どころが多いが、やはり大将立川マノンが一番印象的だろう。サブキャラを匂わせてる人は多いがAWAY大将でサブキャラを置く勇気は簡単には真似できない。さらにサブキャラを機能させチームに20pt+勝利をもたらしているので、大活躍と言えるだろう。前評判からしても名古屋の2位は想像つかなかったと思う。今後のオーダーにも注目していきたい。


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