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「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2024」Division S 第5節

本配信

Division S 第5節 対戦カード

第1試合
【AWAY】FUKUSHIMA IBUSHIGIN vs Good 8 Squad【HOME】
第2試合
【AWAY】DetonatioN FocusMe vs Saishunkan Sol 熊本【HOME】
第3試合
【AWAY】名古屋NTPOJA vs 忍ism Gaming【HOME】

第1試合
FUKUSHIMA IBUSHIGIN vs Good 8 Squad

現在DIvisionSの1位2位対決となり、勝った方が確実の一位になる対戦。IBSGのオーダーは翔ベガに大将を任せる布陣だった。ベガはG8Sのメインキャラに対して、五分以上は取れるので大将に持ってきたと考えられる。逆にヤナイを今回出さないことが意外だった。ヤナイのベガマリーザに五分以上つくのがぷげらベガなので、ベガミラーを嫌ったと考えられる。それに対するG8Sのオーダーはまさかの翔ベガにガチくんラシードを当ててきた。ラシードにとってベガは天敵であり、不利対面に自ら突っ込んでいった形になる。IBSGにとっては面食らった形になるが、もともとが有利対面なので、悪くはないとは思っただろう。結果としてガチくんラシードが勝ち切ったので、G8Sのオーダーは成功だったが、かなり勝負のオーダーだったと思う。

先鋒戦

【IBSG】ササモ Cエド VS 【G8S】YHC-餅 Cダルシム
結果:ササモ 0-2 YHC-餅

G8Sととのリベンジに燃えるササモと完全にエド専用兵器となっているYHC-餅の対戦。YHC-餅は今季エドとしか対戦しておらず、エド対策は万全。それに対してササモエドがどれくらい触って行けるのかが注目される一戦。実際の試合展開はやはり餅ダルシムの地上戦の技振りにササモエドが苦戦する展開になる。一部チャンスを作れる場面もあるが、餅ダルシムの対応が上手く凌がれてしまう。ササモエドがその展開を変えることができず、盤石の立ち回りで餅ダルシムの勝利となった。

中堅戦

【IBSG】cosa Cケン VS 【G8S】カワノ C豪鬼
結果:cosa 2-1 カワノ

現在独特の立ち回りで無敗のcosaとこちらも安定した立ち回りで無敗のカワノの対決。お互いどっしり立ち回るプレイヤーなので、試合展開もお互いになかなか攻撃を出さない緊張感のある試合になる。中足ラッシュからの体力リードを少しでも取ることが重要になり、ミスが少しでも許されない展開になった。カワノ豪鬼は相手を動かすことに長けているがcosaケンが全くその展開に乗らず、自分のペースを押し付けることができていた。カワノ豪鬼の波動拳での牽制を前歩きだけでラインをどんどん押し上げていき、ゆっくり自分の有利を大きくしていくcosaケンの立ち回りが実り、cosaケンの勝利となった。

大将戦

【IBSG】翔 Cベガ VS 【G8S】ガチくん Cラシード
結果:翔 1-3 ガチくん

IBSGの大黒柱である翔とまさかの不利キャララシードを被せてきたガチくんの対決。ラシードのイウサールをODサイコクラッシャーで抜けられたり、ベガのダブルニーの反撃が難しかったりするので、その部分をどう攻略していくのかに注目していきたい。ガチくんラシードは下がりながらダブルニーのさし返しを狙い、離れるのであればワールでの牽制で翔ベガを自由にさせないような展開を作っていった。歩いて近づかざるを得なくなった翔ベガに対して、要所のラッシュなどでチャンスを作り、ベガの弱点である守りの弱さをつくことができていた。翔ベガもマインを一度つけてしまえば、崩し切ることができているが、ガチくんの徹底された立ち回りに苦戦している印象があった。起き攻めでの読み勝ちも相まって、ガチくんラシードの勝利となった。この勝利は今後のオーダーにも響きかねない大きな価値のある勝利だった。

最終結果【IBSG】10 - 30 【G8S】

第2試合
DetonatioN FocusMe vs Saishunkan Sol 熊本

現在6位とどこかで調子を上げたいDFMと現在5位でここを勝利して上位勢に食い込みたいSS熊本の対決。DFMとしてはザンギに有利なエド、ラシードに有利なベガを有するSS熊本に対して、厳しい戦いを強いられることだろう。大将を任せるとしたらナウマンかまちゃぼーになるが、対ガイルへの勝率を考えてまちゃぼーを選んだ形になると思う。SS熊本のオーダーは大方予測通りでザンギエフにふ~どエド、ラシードのネモベガ、豪鬼にひぐちガイルとストレートな布陣できた。奇抜な策を必要としないほど組み合わせは有利なので、AWAY側に予測されていても問題ないということだろう。

先鋒戦

【DFM】板橋ザンギエフ Cザンギエフ VS 【SS熊本】ふ~ど Cエド
結果:板橋ザンギエフ 0-2 ふ~ど

未だ勝利がなく、なんとか一勝を挙げて調子を取り戻したい板橋ザンギエフとここまで大将でチームを支えてきたふ~どの対戦。組み合わせとしてはエドの牽制をなんとかかいくぐる必要がある。試合展開もふ~どエドの牽制からリターンを取り優勢に進めていく。ふ~どエドのバーンアウトの回復までのしのぎが上手く、板橋ザンギエフの攻めの展開にならない。板橋ザンギエフもなんとかワンチャンスからラウンドを取得できている場合もあるが、コマンド投げの機会をほとんど与えず、対処しきったふ~どエドの勝利となった。

中堅戦

【DFM】竹内ジョン Cラシード VS 【SS熊本】ネモ Cベガ
結果:竹内ジョン 2-0 ネモ

もともとTeam Liquid所属で同じチームだったプレイヤー同士の対戦。ラシードベガは本日二回目の組み合わせだったが、翔対ガチくんとはまた違った試合展開となった。竹内ジョンもネモも攻撃的なプレイヤーで、試合展開も攻撃力のぶつかり合いになっていた。ベガは守備に回ると無敵技もなく、ラシードの画面端の攻めを受け入れざるをえないので、その展開を竹内ジョンラシードは作ることができていた。ネモベガが守備に回ってしまう時間が増え、ベガの良さが活きない状態が続いてしまっていた。そのまま竹内ジョンラシードが押し切る形で勝利。

大将戦

【DFM】まちゃぼー C豪鬼 VS 【SS熊本】ひぐち Cガイル
結果:まちゃぼー 0-3 ひぐち

DFMとしてなんとか勝ちたい大将戦を任されたまちゃぼーと最近調子がいいひぐちの対決。試合展開はひぐちガイルペースで進んだ。ひぐちのソニックの牽制が上手く機能しており、近づいてチャンスを作ることができていない。まちゃぼー豪鬼がゲージを使って攻めようとしても、攻めを凌がれ、返しのSA2でバーンアウトさせられてしまう。端に追い詰めてもひぐちガイルの起き攻めの読み合いが強く、端から逃げられてしまう。まちゃぼー豪鬼の攻めの隙をついて、ダメージも着実に稼いでいく。まちゃぼー豪鬼にほとんどチャンスを与えない展開でひぐちガイルの勝利。

最終結果【DFM】10 - 30 【SS熊本】

第3試合
名古屋NTPOJA vs 忍ism Gaming

3位4位の対決で勝った方が上位抜けに近づく重要な一戦。NOJとしては、やはりエド使いが2人いることが最大の関門となる。もっちーはおそらく豪鬼とベガを相手にする想定のようなので、AWAYではなかなか出てこないだろう。立川もMエドでミラーは厳しいと判断してマノンを選択。NOJの手持ちでエドを最大限対策した布陣となっている。それに対して、SNBは真向からエド二枚で応戦。結果としてSNBが勝利したため、やはりNOJの布陣ではエドを完全に抑えきることは難しかったのかもしれない。

先鋒戦

【NOJ】大谷 Cケン VS 【SNB】ヤマグチ Cエド
結果:大谷 0-2 ヤマグチ

毎回大激戦で名試合メーカー大谷と前節の勝利からこのまま勢いに乗りたいヤマグチとの対戦。エドの長い牽制に対して、ケンが一度ひっかけることができれば、画面端での倒し切りまでありえてしまう組み合わせで、お互いに慎重な立ち回りを必要とする。エドは下がりながら戦い、端近くではドリームコンボを狙うという立ち回りを取りがちではある。しかし、大谷はそれをさせないよう体力リードを取ると、下がるエドに対しては前に歩かないという戦略を取っていた。この対策を徹底することでドリームコンボを受けることなく試合を進めることができる。しかし、ヤマグチエドもさすがで、その戦略を取られたとしてもエドのリーチを生かしじわじわ大谷ケンを追い詰めていく。むしろ前にでる展開でペースを作り、大谷ケンに勝利した。

中堅戦

【NOJ】立川 Cマノン VS 【SNB】ももち Cエド
結果:立川 0-2 ももち

今回もマノンを起用し、エドを牽制する立川と調子のいいももちとの対戦。
マノンも決してエドに有利というわけではないが、立川としてはMエドよりはいけるという判断だろう。試合展開はももちペースで進んだ。開幕の読み合いでももちエドがコマ投げを飛び続けたことが、立川のペースを乱した。一セット目では立川マノンにメダルを一つも貯めさせることなく取得。2セット目での読み合いはももちエドは飛びはほとんどせず、無敵技とガードを多めに変えてきた。ももち特有の読み合いを先回りする選択で立川マノンを圧倒。そのまま、ももちエドの勝利となった。

大将戦

【NOJ】KEI.B Cベガ VS 【SNB】藤村 C豪鬼
結果:KEI.B 1-3 藤村

NOJを支えているKEI.Bとクオリティの高い立ち回りで日本一の豪鬼との呼び声もある藤村の対決。何度か見た豪鬼ベガという組み合わせだが、やはり技を当て、画面端に追い詰めた方が勝つというシンプルな組み合わせとなる。試合展開は互角のように見えるが、藤村豪鬼がベガの高火力コンボを受けないような動きをしており、ベガの火力がいきる場面がほとんどなかった。シャドウライズの対応や差し返し等、KEI.Bベガよりも藤村豪鬼の方がチャンスとなる機会が多かったことも優勢に進められた要因だと思う。その立ち回りのクオリティを保ち続けた藤村豪鬼が流れそのままに勝利。

最終結果【NOJ】0 - 40 【SNB】

今節まとめ

スロースターターと自称していたSNBがここでの40ptを獲得し2位まで浮上。この勢いを止めず、上位を維持していきたいところだ。DFMは確実に10ptを重ねており、なんとか上位に行ける最低ポイントは確保しているが厳しい戦いであることは変わらない。各プレイヤーは強く、上位に行けるポテンシャルも兼ね備えているので、もう半分での巻き返しを期待したい。ほかチームもいまだプレーオフ確定チームはいないので、まだまだ熾烈な上位争奪戦が予測される。これからの展開も見逃せない。

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