feel it, own it, and take care of it

感情を処理する上で、私が一番大切にしているのが、このタイトルの言葉。日本語にするなら「とことん感じ切って、大切にする」という感じかな。(英語は英語として理解しているので、時々日本語にするのが難しいこともあるのですが)

これがどういうことかと言うと、とてもシンプル。自分に湧いてきた感情は全て自分の声とし、絶対に押し込めない。ネガティブでもとことん感じ切って、自分がもっと楽になるため何でもしてあげる。こう書くととっても簡単なことなんだけど、実は意外と出来ないんだよね。かくいう私も、昔はずっと出来ないでいた。

「出来ない」ってどういうことか。例えば、すごく楽しみにしていた約束を、相手の勝手な都合でドタキャンされる。あなたはすっごくムカついて、悲しいし、時間も空けていたのにな、って思うでしょ。でも相手が「ごめんねー急な仕事が入っちゃって」と言ってきて、あなたはしおらしく「そっか、それならしょうがないよね、お仕事頑張ってね」と返す。。。

ハイ、これこれこれ。もうね、全然自分の気持ちを大切にしてあげてない。悲しい、残念だって思った気持ちに、「でも相手は忙しいし」という言い訳で、蓋をした。よく、「自分の気持ちに言い訳をした」という表現があるけど、そんなマイルドな言い方じゃ伝らない人も多そうだから、ハッキリ言うね。それは言い訳とかじゃなく、あなたが「大切なな大切な自分の心」よりも、あなたの時間を大切にしてくれない人を選んだってことだよ。ここで「心」を「自分の小さな子供」と置き換えてみて。あなたは自分の子供のお母さん。あなたの子供は悲しくて泣いているのに、あなたはそんな自分の子供を放っておいて、よその子供を慰めに行った。こういうことなんだよ。

自分のお母さんに、悲しいとき構ってもらえなかった子供はどうなる?悲しい気持ちや怒ってる気持ちを、お母さんに無視されて、それを押し込む子供。想像するだけで涙が出そう。その子の悲しい気持ちは行き場がなく、どんどんお母さんを信用しなくなる。「どうせ私なんか」「大事にしてもらえない」こんな卑屈な気持ちの積み重ねがどんどん悪循環を引き寄せるよね。次にまた誰かに傷つけられても、「あーそっか」って、また流してしまって、自分の中で自分の価値がどんどん低くなっていく。自尊心が低くなるのは、他人に何かをされたからじゃない。自分が自分をそうやって扱ったことの積み重ねなのね。

ここまで偉そうに書いてきた私も、昔はそうだったんだよ、本当に。まあそれでも自尊心はヨソで回復させてたし、切り替えの速さもあって、何とか卑屈にはならずに済んだと思うけど(思いたい)、それでもね、他人を優先して、自分の気持ちを押し込んできたことは、山ほどある。

「じゃあどうすればいいのさ、相手が本当に何か事情で大変かもしれないときに、構ってよ!って言うの?そんなの相手に悪くない?」って思ったあなた。はい、それでいいんです。わがままだろうが、自分勝手だろうが、思いやりがなかろうが、そんなのどうでもいいんだよ。自分が自分の気持ちを優先することが、もう全てにおいて一番大切なの。結論言っちゃうと、そうすることで周りからも大切にされるんだけどね。

例えば「ごめんね仕事が忙しくて数日連絡できなかった」と言われたとして、その事実に対して怒ってるなら、もう無視していいし、悲しかったならそう言えばいい。変に思ってもないのに「大変だね、お疲れ様、私のことは気にしないで」とか言う必要一切なし。「は?お前何様だよ」って思うなら、そう言ってもいい。(私は角が立ちそうな時は無視か、えらい丁寧な一文を返す傾向があるけど)何度も言うけど、相手が本当に忙しかろうが、そうじゃなかろうが、そんなことはどうでもいい。あなたが感じたことが一番大事。悲しければ泣く、ムカついたら部屋を破壊してもいいし、ダラダラしてもいい。三日くらい引きこもってもいい。自分の気持ちを押し込めるぐらいなら、相手へのリベンジを考えた方がずっと健全だと私は思ってる。何度もしつこいくらい言うけど、一番大切なことは、「相手があなたを傷つけた」「相手の事情が今は良くない」とかそんな「事象」じゃないの、「あなたが悲しんでる」という事実、これただ一つのみ。

慣れない人は最初は「こんなこと言ったら嫌われるかな」なんて心配するかもしれないけど、実はそんな心配一切なし。なぜかと言うと、あなたの子供(心)が、お母さんに大事にしてもらって、満たされるから。多分、そんなカスな他人に嫌われてもどうでも良くなると思うよ。「あ、お母さんが私の声を聞いてくれた、私は大事にされてるんだ」って心が思えばいいんだから。

ついつい「いい人」対応しちゃって、モヤモヤが残ったり、あとで爆発することが多い人には、この「心は自分の大切な子供」っていうことを、意識してもらいたい。ちょっとずつでいいから。大切な子供を扱うように自分の心を扱う習慣をつけていってほしい。


*※※***********************************ちなみに私の友人で、これがとても上手に出来る子は、もう怒ったときとんでもないの、怖い怖い。旦那だろうが友人だろうが、もう遠慮なく言う。泣いて逆上してちょっともうやめてよ、って思うことも正直ある。しかし彼女は一度感情を出し切ったら引きずることもないし、やっぱりたくさんの人に愛されてる。そんな彼女が、私が悲しいのに、でも「事象」を言い訳にして感情に蓋をしようとした時、目を覚まさせてくれた。当時、「こう言うことがあってね。。。まあ残念だけどしょうがないよね!他の友人もみんな、そういう状況ならしょうがないって言ってるしさ」って話した時、彼女が真っ先に言った言葉は、「は?傷つく」。私はすごくドキっとしちゃって、言葉を失ったら、彼女は続けて、「何それ本当傷つく。周りの状況度かどうでもいいわ、今一番大切なことは、あなたが傷ついてるってことでしょう」って言われて、涙がボロボロでた。そう、私はあの時、めちゃくちゃ傷付いていて、だけど状況的に手も足も出なくて、自分の気持ちを「事象」を理由にごまかそうとしていた。でも彼女にスパッと私の心を代弁されて、私の心を思いやってもらえた時、もう感情が溢れでたよね。そんな私に彼女がタイトルの言葉を贈ってくれて、それ以来、心の取扱が、どんどんマシになってきたって自分でも思ってる。本当、良い友達を持って感謝しかない。私も、友人たちの悩みを聞く時は、「事象」よりも、今その人がどんな感情なのか、それを解決することを優先するようにしてる。





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