ワイン美味しくない議論について
こういう時のnoteや!という事でサクサクと書いてきます。
思うことがありまして、こちらを呟いたところ様々なご意見をいただきました。さすがTwitterと思った次第ですが(笑)その中でも昨日ご自身の考えを書いていただいたのがこちら
自分の中には無かった『買った人間がそのモノを批判しようが当然の事では』と投げかけていただきました。その後に続くのですが、すごいスーッと腑に落ちたんですよね。やはりTwitter界でもクソリプだけでない(笑)
そして何故か
「個人の自由だ!」
「美味しくないなんて言わないなんて堅苦しい」
「ゲロまずはあり得る!」
「そんな欠陥品を騙すしょーもない仕事」
とありました。
自分が一番大事にしてることは「安易な言葉に逃げない」です。例えば
「このワイン美味しくないよ」
「あのアイドル、ブスじゃね?」
「あそこのラーメン不味かった」
とは言わないことです。上のようなリプをくださった方に敢えて投げますが
美味しくないてどんな状態なんですか?
不味いてなんですか?
和食の世界には五味(酸味、甘味、塩味、辛味、苦味)があります。各々がバランス良く成り立ち「美味い」状態が生まれます。美味しくない味はこの世に存在しません。このバランスが著しく崩れた時に不快に感じます。ということは
「このワイン、酸味が強すぎて苦手なんだけどそういうの好きな人にはいいかも」
「あのアイドル、目元はいいけど鼻筋とのバランスが好みじゃないよね。でもファン多いしいい子だよね」
こう言い換えただけで相手はどう感じるでしょうか?結局美味しくない、不味いて言葉は自分の経験や知識不足で不快に感じる現状を説明できない言葉と思ってます。子供が「ピーマン嫌い!」と言ってるのに同義と思います。
さて今回はワインですがウィスキーフリークの方からもご意見をいただきました。同じく口に入るお酒です。お酒は20歳になってから。大人なのに「美味しくない」「ゲロまず〜」と言葉を発するのを見ると悲しくなりますね。特に資格持ちのブログによく見られるなぁと。結局わかってない。主観だから神の舌でもない限り色んな意見があって良いのです。ただ「美味しくない」で完結してしまうと、それ以上の議論はありますでしょうか?
修学旅行の夜、同級生の部屋で「クラスの女子で誰が好きか?」て夜更かしのネタに話してる最中に「あいつブスじゃん!」て言って会話と空気をぶった切ったやつを思い出しました。まだ子供だったので多少はマシ?ですが当時はそれこそ衝撃でした笑
そして今日このようなツイートを拝見しました。
まさにコレなんだなぁと。ワイン以外にも当てはまる事なんだなと。また昨日からリプをいただいてる方のTL見たら素晴らしいテイスティングコメントでした。表現や言い回しなど普通の人とは画す印象でした。
さて何が言いたいかと戻りますが
『美味しくない』て言葉を使うのは結局何もわかってない。(それに伴う知識、経験がない)
だからそう言う的外れな批判する事は馬鹿馬鹿しいですよ。
と言う事です。
またワイン造りはどんな頑張っても年に2回しか出来ないです。(北半球 南半球)
そして原料の品質は毎年変わります。
だからこそ面白く造り手はあの手この手でワインを表現します。もちろん美味いと思って。そしてインポーター、卸、小売(飲食)を経て我々の前にたどり着きます。流通に携わる人も美味いと思って回してます。そして商売のために自分のために。それを味わってもらいたいなと。自分の好みでない時もあるでしょう。そういう時こそ『自分の好みになる為には何が足りないのか』と考えてみてはいかがでしょうか?産地、品種、醸し方、造り手。色んな要素から飲んでみては?
美味しくない。言うのは簡単ですが、その先に何があるでしょうか?
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