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舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』@TBS赤坂ACTシアター

2年越し、4度目の正直、念願の。

上演開始当初から話題だった「ハリー・ポッターと呪いの子」。超ロングラン公演にも関わらずいろいろな理由で観られず、"2年越し、4度目の正直" でやっと劇場の座席に着きました。

開演前は、写真撮影可!

~挑戦遍歴~
①2022年8月:コロナで公演自体が中止。
②2023年2月:ひどい風邪をひき、コロナ感染の可能性を考えて断念。
③2023年6月:体全身に蕁麻疹が出て断念。
④2024年6月:準備万端、有休をとって完全な体調で臨む。(←今回!)

念願の舞台鑑賞、ところが上演開始後30分で、突如、幕が下りてしまいます。「技術的な問題(舞台装置点検)で中断」とのこと。

まさか、ここまで来て観られないのか、、、。

再開するかどうかわからないまままの待ち時間は永遠に感じましたが、結果的には、20分後くらいに舞台は再開され、エンディングまで見届けることができました。

常設劇場ならではの、仕掛けの数々。

主演のハリー・ポッター役は、俳優・藤原竜也。ロングラン公演のため複数の配役がダブル・トリプルキャストになっていますが、いちど卒業した藤原竜也がまた2024年に公演に戻ってきた回で鑑賞できました。

実際に舞台で見ると、まさに "ハリー・ポッター"。"もし彼が父親になったら?"、という部分がきちんと表現されていて、全く違和感がありませんでした。

また、例えば "嘆きのマートル" は、映画シリーズの日本語吹替版の声優さんのセリフ回しの抑揚に寄せていて、映画ファンにも配慮した丁寧な表現がされている印象です。(ただ、演出の問題かと思いますが、なぜか前半、全員が異様に早口です。全体の公演時間の問題でしょうか。)

俳優の演技が良いのはもちろんですが、他にもハリー・ポッターの世界観を表現するために色々な工夫がされています。一番好きなのは、その空間の作り方です。

中でも、ホグワーツ魔法学校の『動く階段』を生かした場面転換や表現は自由で美しく、それは一定距離をとって観られる "舞台" ならではでしょう。

また、ハリー・ポッターシリーズでの闇の生物 "ディメンター" の舞台表現は本当に驚きでした。数日~数か月の公演期間で終わってしまう一般的な演劇公演ではなく、ロングランを想定した常設劇場だからこそ、ここまでの作りこみができるのでしょう。

「ここまでの表現が日本の今の舞台でもできる」ということは単純に嬉しいです。まだ見ていないだけで、もっと面白い&すごい舞台が日本にあるかもしれないと思うと、次に観る舞台がただただ楽しみです。