[番外編]*New* All along The "Fire" Watchtower 美作市編〜後山(入谷)〜
サドンデスの延長戦。「終わりなき戦い」。
ハヤカワ文庫にそんな小説(ホールドマン作)があった。
ここは美作市後山・入谷。
R429号の「後山」を過ぎてそのまま進むと県境だが、途中左折して進むと見えてくる。カーブにやたら看板が立っているからわかるだろう。「キャンプ場」が有る様だし。直ぐ西の「中谷」で、1基見つけた。「林家住宅」という国の文化財になっている農家の建物を目当てに、あわよくば大判カメラのローケーションも兼ねて向かったが駐車場の真ん前に立っていた。「オイオイオイ」。
「林家住宅」は閉まっていたので(朝8時だから?)そのまま帰るのも「あれ」なのでぐるっと回ってR429号で帰ろうと山道を進んで下っていたら、この「後山(入谷)」が見えてきた。やっぱ有るのね・・・・。
今年はやたら「とんぼ」が多い気がする。写真撮っていると、映り込んでいる。
この櫓にはプレートがある。備前の櫓には偶にプレートがあるが、美作や備中の櫓にあるのは珍しい。というか残っている、と言った方が良いだろうか。美作ではこれくらいだろうか。見落としているかもしれないが・・。備中でも「青野町」の櫓くらいしか思い出せない。プレートには建造した鉄工所名と年月日があった。
比較的?新しい・・・。県北は雪の影響で錆びて朽ち果ててしまうか。
昭和23年だともっと古く見える。北区「芳賀」の櫓はかなり錆色。
多分「五」の上の横棒がうまく鋳造されなかったか、取れたか。
昭和50年代だと赤磐の「坂辺」が昭和50年5月。綺麗だもんな「坂辺」。
ちなみに、
昭和20年代は北区「芳賀」(s29.3)。
昭和30年代は井原市「青野町」(s33.9)、東区「河本町」(s36.1)。
昭和40年代は赤磐市「河田原」(s41.4)、北区「中牧」(s44.2)。
とりあえず、美作で発見したのは515基!(2024.7現在)の中でこれだけ。
北区「田中」の櫓が昭和20年代と、ネットで書かれていたのを見た事があるが探しても見つからないし、文章には近所のババァ、もとい年寄りに聴いた、みたいな風だったと思う。結局昭和の遺物、50年代でピークの様な気がする。ああぁ、北区「京橋」は大正13年だけども、あれは別格ね。
昭和10年代は流石にないのか、戦争で金属回収されたのか。
映画「獄門島」みたいに「釣鐘」は帰ってくる話はある。先日、新見市の「済渡寺」に行った折、その寺の鐘は戦後戻って来たそうな。「リアル獄門島」。
さて、515基。一応津山でさらに1基(煙突型ね)あるが、ついでの時にでも一応撮っとくか位の櫓。散々撮影したし、一応撮影しようとは思う。リストは作るが冊子は作らんぞ。
だれか止めてくれ、この暴走列車を。
<了>