数弱大学生のファイナンシャルリテラシー入門(2)~NiSA入門~
前置き
前回はNiSA制度の概略について書きましたが、今日はさらに各論的なところに入ります。
ずばり、NiSAとつみたてNiSAです。
NiSA
NiSA、又は一般NiSAという言い方もします。
①日本にする20歳以上の人が使える非課税の口座(分かりやすく言えば「入れもの」)というのが直接的な意味です。
②投資上限は120万円。
そして上場株式や株式投資信託などで得た配当金や株式の売却益などが、非課税になります(通常は約20%が税金として控除される)
③非課税期間は5年間。5年間はNiSA口座という「入れもの」にあるお金には税金がかかってこないよ、ということです。
④非課税期間が終了するときはどうするか
④-1 非課税期間内に投資商品(株式、投資信託)を売却する
④-2 課税口座に移管する(何もしなければ自動で移管される)
移管時の価格には税金はかかりません。
(Ex.120万円がNiSA口座で150万円にふえた
→150万円が課税口座に移管→150万円には課税されない
→課税口座で150万円が200万円にふえたら→差額の50万円に課税がなされる)
課税口座に移管することのメリットは、120万円というかぎられた「非課税枠」を利用しないで済むこと。
④-3 ロールオーバーをする
課税口座に移管せず、金融商品をNiSA口座にとどめたい場合は、ロールオーバーを行うことになる。すなわち、次の年のNiSA口座の投資枠に繰り越す、ということ。
ロールオーバーのメリットは、実質120万円を超える非課税枠をゲットできるということ。
ロールオーバーのデメリットは、120万円というかぎられた「非課税枠」を使い切ってしまう可能性がある、ということ。
⑤向いている人
●使えるお金が多い。
●ハイリスクハイリターンを望む
●自身で個別の銘柄を買いたい
―数弱大学生のファイナンシャルリテラシー入門(3)に続く。
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