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邦邦武者修行2

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10.Gezan-「狂(KLUE)(2020)」

初聴。
暗黒説法より始まる世紀末ダンスミュージック。パンク、ハードコア、ミニマル、ダブ、テクノ、呑み込み昇華した怪作。45分弱の尺が全くもって見j格感じる。荒廃した都市唯一のクラブで流れてそう。最近で一番の好み。


11.NITRO MICROPHONE UNDERGRUND-「s/t(2000)」

初のフルアルバムにして、邦ラップ史に煌めく金字塔。8MCの縦横無尽でスキルフルな面が余すことなく味わえ、その魅力は渋く過激。拳の強さと掌の温かさを併せ持つ。8MCの組み合わせは事実上無限であるがそこには一本の芯が強く貫く。


12.カネコアヤノ-「燦々(2019)」

私のフォークの扉を開いた思い出深い作品。
少女・女性の持ちうる、煌めき、しなやかで、時に頑固なありのままの姿。
気を張らない肉声そのままの声は生々しい。派手さはなくとも、手のひらに納まるお守りのような輝かしさを保つ。


13.the pillows-「HAPPY BIVOUAC(1999)」

USオルタナロックの味わいをより深め、彼らの明るさをを前面に感じる。キャリアを通じて最も魅力がわかりやすい作品となっている。ざらりとしたボーカルエフェクト、過去を懐古する大人の憂愁。


14.踊ってばかりの国-「光の中に(2019)」

キャリア最名盤。
見えないものが見えてるんじゃないかと思わせる、下津の世界観。普段の姿と打って変わって狂気じみた歌い姿を見せる。ドラマティックにモノクロに、3本のギターの出す渦に飲まれる。


15.スーパーカー-「HIGHVISION(2002)」

エレクトロを大胆に取り込んだ意欲作。丁寧に作られた音の層、流水の滑らかな電子音、ざらりとして甘いVo。反復させ惑わせる、キラキラしてとても優しい作品。


16.暗黒大陸じゃがたら-「南蛮渡来(1982)」

純国産アフロファンク、アフロビート。その他細々古今東西呑み込んだ他の何者でもないじゃがたらの音楽。しかし一貫してロックンロールを鳴らす稀代のアルバム。


17.青葉市子-「アダンの風(2020)」

架空の映画のサントラをコンセプトに生命を謳う。クラシック、室内楽に接近。神々しく命の尊さ輝きを感じる。始まり、生命と海のサウンドスケープ。珠玉のサントラ。


18.フィッシュマンズ-「宇宙 日本 世田谷(1997)」

初聴。
多様な音楽ジャンルを呑み込むフィッシュマンズ。
その中でも長い時間をかけて磨き上げられた静謐にして静かに光る珠玉の作品。涼しげで悲しいくらい透明感がありしかし、濾過される前の表情も垣間見える。身体に溶け込むポップサウンド'90年代の名盤。



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