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6/9『There You Have It』/ REASON【個人的名盤】

TDE所属ラッパー''REASON''
彼の1stフル『There You Have It(2018)』

私は、USのHiphop市場に明るく無いためこういった表現が適切か定かでないが彼の声は他と類を見ず、思案深く・瀟洒だ。全体を通して聴くと、彼の人間性が確かではないが浮かび上がってくる。
#3「Kurpt」,#12「Summer Up」にみられる陽気な発声にも慎重な性格が透けて見える様だし、#9「Better Days」~#11「State We In」に見られる落ち着き払った淡々としたフロウには、それでも笑うような強さが滲む。あくまでイメージだけど。

C.O.S.A及びその周辺に、Hiphopとは悉く生き様でありひどく自然主義的な奴だと教えてもらった。リリックから彼自身の内面を図る術は無いから、どうしても声とその躍動から読み解く必要がある。
つまり彼の声はこうだ。
天井高く奥行きのある、厳かなホール。明かりは絞られ、先人の歴史はのしかかり。オーケストラが鎮座してるかのような重厚感と、ピンスポットの当たる彼一人。シャンデリアはわずかな光にも眩しく瞬き。彼は重々しい雰囲気も着こなし、挙動、息継ぎすべてが彼のグルーヴになるような。ゴージャスで芯の通った彼の声。『There You Have It』というタイトルからもぶっきらぼうで力の抜けた彼自身を感じられる。

そんなことより、#6「Drive Slow/Taste Like Heaven」のビートチェンジ絶頂しそうになるね。

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・1/9~3/9はこちら


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