・『solipsistic death』/ Mirros(tyo)
・Mirros
2015年結成東京5ピースデスコアバンド。ブルータルなダウンテンポデスコア。国内でも、Victim of Deception,Inception of Genocideに並ぶクオリティと凶悪さで注目を浴びるも2019年突如解散。
彼らの終作『solipsistic death(2017)』を聴く-
・収録曲
1.Ruth
Introduction 不穏なダウンテンポからこもったような女性の悲鳴
ブルータルな幕開けである。
2.Megalomania
極めて低音ながら音圧のあるグロウル。疾走するドラムビート。
硬質なダウンテンポデスコアだ。緩急が凄まじく凶悪さに圧倒される。
3.Deformed Innocence
イントロから全開な#3 Deformed Innocence
ブリッジ部分も抜かりなく凶悪。終始奏でられるリフが不穏さを伴う。
#2と打って変わってグロウルの低音はそのままに跳ねる様なボーカル。ハードコアちっくな曲だ。
4.Face Your Taint
疾走感マシマシ曲。アグレッシブなグロウル。重たいまま激走するドラム。
そのまま突入するブレイクダウンと見どころがたっぷりである。
ハイのシャウトも有声的で凶暴さを醸し出す。
5.Bad Stains(FT. SATOKEN Of Abstracts)
'19年無期限活動休止を発表した東京メタルコア、abstractsのVoとのFT.曲
粒だったドラムと刻まれるリフ、有声的なSATOKENのシャウトVoとの相性がたまらなく良い。
6.Solipsistic Death
今作のリード曲。桁違いの音圧と速さ。
終始ダウンテンポに徹しながら緩急を巧みに織り交ぜる。
SWWにも掲載された今作は、03:10のブレイクダウンから世界レベルであることが窺える。
7.Delusional Rain
Interlude 不穏で荘厳なリフと淡々と刻まれるビート。
#8Hypocrisyへの開幕として最高のインスト。
8.Hypocrisy
まだこれほどの力があったのかと驚かされる速さと凶暴さ
隙が無く緩急も排除したラストに相応しい楽曲。
技術の精巧さから狂気がにじみ出ている。
ハイトーンシャウトの飛んでる感も、Mirrorsのすべてを集約したようなブレイクダウンもたまらない。アウトロまで凶悪さが詰まった素晴らしいデスコア。
・『solipsistic death(2017)』とは
MisanthropistのKatsuya氏がMix,Maseringを行った本作。音楽性やアートワークからWhitechapelの影響が窺い知れる。徹頭徹尾ダウンテンポの凶悪さと技術の精巧さが滲み出る凶悪さ。
IOGとは対極にあるような、まるでSuicide SilenceとWhitechapelの対比のようなバンドであった。ポテンシャルと可能性を遺憾なく発揮した今作は邦デスコアの名盤であろう。あとバンドロゴがいいよね。
・『各リンク』
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