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・『Locus』/ Satyr


・Satyr

アメリカ・アトランタのプログレッシブ/マス・コアバンド。
'20年にBassが脱退、現在はCleanとUncleanのGt&Vo二人とドラムの三人体制である。2016年にキャリアをスタートさせ'18年にデビューAL『Neutrino!』をリリース。粗削りながらそのポテンシャルを十分に発揮する作品となった。'20年初のスタジオアルバム『Locus』をリリース。

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・『Locus(2020)』

一見した感想としてはすべてが私の理想であった、ということだ。
一曲目から度肝を抜かれる。ポストハードコア的な入りから軽妙なリフ。
Unclean Vo&Gt, Michael "Soup" Campbellのアグレッシブなシャウトが入り乱れ、前作『Neutrino!』よりもDjentyにしかし全体を通して必ずしもそれに固執・集約していない。ダイナミックなリフやDjentyな刻み、先述のようなポストハードコア的な激情的展開。それらが曲ごとにうまく配置され、個々の曲を形作っている。
そしてなんといっても、Clean Vo&Gt,  Janald "JD" Longの声である。声というより歌唱法であろうか。デンマークのSiameseを彷彿とさせる、荘厳でオペラを思わせるスケール感のあるクリーンボーカルだ。幾何学的な神秘的な彼らの音に非常にマッチしている。温かみがあるようで金属のように冷たい。
加えて、前作『Neutorino!』にも収録されていたインスト曲。圧倒的なボーカリゼーション抜きにしてもインストバンドとして目を見張るほどの力がある。Oceans Ate Alaskaの機動力、Dance Gavin Danceの軽妙さ、Siamese等のNew Coreとでも言うべき哲学、加えてインストバンドの構成力ときている。

メタルサウンドの転換点とでも言うべき'20年の名盤と言えるだろう。

・Bandcampで購入した「Locus」

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