How are youの話

昨日の夜、How are youを聴いてからというものの私はHow are youの話しかできないモンスターになってしまった。
本当は、その日来たメールの話もしたいしクリスマスパーティーの話だってしたい。死ぬほどしたい。でも気がついた時にはHow are youを再生しているし、推しメンである田島将吾くんのパートですべての動きが止まってしまう。


12月26日の0:00に公開されてから、私がそこに辿り着けたのは約2時間後。タイムラインを見ないまま、ひとりで深呼吸をして動画を再生した。

私は、どういう系の音楽で来るのかを想像することすらしていなかったし、本当に何も考えていなかった。ただ少し緊張していただけで。



音楽が始まって、まずひとつめの衝撃。

あっオリジナルなんだ、しかもこういう系統か。

そしてその衝撃のまま思考が止まり、もうただただ流れる音楽と映像を見つめるだけだった。
自分の心臓の音と震えで歌詞もロクに聴き取れないまま、曲が流れる。


そして田島くんのパートが始まった瞬間、ふたつめの衝撃。

え?何、この声。

田島くんのラップを聴くのはもちろん初めてじゃない。プデュの時の映像だって何回も見たはず。だけど、こんなに彼の声が心臓のド真ん中に突き刺さったのは初めてだった。しかし、私の感情なんてお構い無しに曲は進んでいく。

"青になった信号 Let it go"

そこで初めてちゃんと聴き取れた歌詞がこれだ。青になった信号。みっつめの衝撃。こんな歌詞が急に耳に飛び込んできたら、誰だって泣くに決まってる。ああ、衝撃のスパンが短くなってきた。

田島くんのパートが始まると緑色に変わった光が綺麗だった。その緑の光に照らされている田島くんの赤い髪は、いつもよりもずっと格好良く見えた。あぁ、この時のために田島くんのメンバーカラーは緑になったんだろうな。真っ赤に染められた髪も、きっとこの時のためだった。


一度視聴を終えて、めちゃくちゃな感情のまま音源を聴きに行った。歌詞を見ながら聴いていると、韓国語で書かれた一節が目に留まる。韓国語が堪能な友人いわく"ずっと走ってきてね 忙しくても僕は君だけを見ている"みたいな意味らしい。こんなのもう、だめになるじゃないか。そんなのこっちのセリフだっていうのに。


田島くんと出会ってからのことを思い返すと、私が田島将吾くんというアイドルを好きになってから、明確な転機は2回あった。ファイナルのレミフラをセンターで踊る田島くんを見た時と、ファンミーティングだ。
私が彼を好きな気持ちを階段で表せるとしたら、それぞれの転機で一段ずつ上がったようなイメージで、昨日まではファンミーティングの時に一段上がったところをずっと歩いていた。
でも、How are youで田島くんの声が心臓のド真ん中に突き刺さった瞬間、今まで歩きながら見ていた目の前の景色が全部変わってしまった。
青空の下をのんびり歩いていたはずが、果ての無い真っ暗な空間に取り残されたような、それぐらいの衝撃。

もうこれ以上彼を好きな気持ちが増すなんて無いと思っていたし、むしろこれ以上好きになりたくないとすら思っていた。でもそういう感情って止めようと思って止められるものではなくて、そんなことはわかっていたはずなのに、昨日また改めて知る羽目になってしまった。
一段一段ゆっくり上っていたはずの階段はもう消えてしまったから、私はこの果ての無い道を歩き続けるしかない。これから田島くんのことを一体どこまで好きになっていくのか全く想像がつかない。でも、だからこそ、このまま私はどこにも行けないし、どこにも行かないよ。




ただひとつ、韓国語で書かれた一節を聴くたびに無駄に過ぎた時間なんてないよ、と言いたくなってしまう。限られた字数の中で韓国語のフレーズを入れたことに、彼が韓国で過ごした時間を感じてしまったから。まあでも、田島くんはぜんぶ無駄じゃなかったって思ってるだろうし、心配なんて要らないか。

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