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今でも逢いたい人

今日は私の高校の親友について書こうと思う。
彼女はMちゃん、容姿端麗で性格も良い。
芸能人になれそうなルックスで、女の私でも惚れてしまいそうなほどの人だ。

Mちゃんとは部活が一緒だった。
中学の時に新体操部だった私は、新体操を続けたかったけど、入学した高校には新体操部はなく、
なんとなく近いチア部に入部した。

私たちは自転車通学だったので
一緒に帰る時もあった。
時には学校から私の家に帰る途中にある
Mちゃんの家にお邪魔させていただくこともあって
Mちゃんのご家族、特にお母さんとは話すこともしばしば。

Mちゃんはご両親と妹の4人家族。
ご両親は仲が良く、姉妹もとても可愛く
私からみたら理想の家族。
わたしの両親は仲が悪かったから。

人生初のアルバイトも一緒のお店だった。
Mちゃんはやはりそこでもアイドル的存在だった。

高校時代から、恋愛について、進路について
将来の夢、わたしは家族の悩み
なんでも語り合った。
わたしは家族のことを深刻に悩んでいたので
励ましてもらうのはだいたい私の方。
Mちゃんはいつも優しい笑顔で寄り添ってくれた。

高校を卒業した後はお互い違う学校に進んだ。
スタイルが良く、脚も細く、
来てる洋服もお洒落でかわいいMちゃんは
イベントコンパニオンもやっていた。
コンパニオンを始めたばかりの頃は
小さなイベントが多かったが、
東京ショーのモーターショーのとあるブースのコンパニオンに決まった時は彼女はとても嬉しそうだった。私も彼女の晴れやかな姿を見に行ったっけ。

わたしはMちゃんの結婚式にも参加した。
参列した一人ひとりに手書きのメッセージを書いてくれた。わたしはそのメッセージは今でも宝箱の中にそっとしまって大切にとってある。


そんな誰からも愛されている幸せなはずの
Mちゃんが自ら命を絶った。

まだ20代だった。
人生これからだった。



家族がすぐに連絡をくれたので
私は駆けつけm冷たくなった彼女のそばに寄り添っていた。

なぜこんなことに?

家族も旦那さんもわからない。

もちろんわたしも。

家族や旦那さん、そしてわたしにまで
遺書があった。
でもそうなった理由はどこにも書いていない。

何に悩んでたの?
わたしが相談相手じゃダメだったの?

あれからずっと考えてもしょうがないことを
20年以上考えている。


いなくなってしまった直後は
私は駅のホームで突然泣き出すこともあった。

だいぶ時間が経った今でも
思い出しては時々泣いている。

逢いたくて
話したくて



だけど

あなたの分まで頑張って生きるよ。

Mちゃんに出会えたこと、心から感謝してる。

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