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車中泊で日本一周に必要なもの、そして、山本文緒著『無人島のふたり』を読んで考えたこと

車中泊で日本一周をしたいというのは、これまで書いてきたとおり。でも、いろいろ必要なもの、というか絶対に必要なものがある。移動手段となるアイテム、自動車だ。で、その自動車がない。その肝心の自動車がないというのは、オチでもなんでもない。大きな課題だ。そこで、その辺の状況について、書いてみる。

1 そもそも日本一周のために車を買うのか。

最近の車の価格は、なかなかのいいお値段。軽自動車でも安全装備やら走行性能など普通車と変わらなくなってきていて、気軽に買えない感じですよね。

そこで、我が家の事情を少し述べると、さすがに日本一周のために車を購入するほどの財力はない。これ、あくまでも日本一周のためにだけに購入するだけの財力がないといことで、実は、母親と妻の軽自動車があり、それぞれ10年くらい経過しているので、そろそろ買い替えが必要かなと思っている。

なので、この機会に軽自動車を買い替えて、車種選びとして車中泊が可能な軽自動車にするのもいいかなという事。なんとなく自分に都合の良い後付けの理由っぽくもないのだが、まあ、そんな感じかな。

2 では、どんなタイプの軽自動車にするか。

車中泊が可能な軽自動車を調べてみると、商用車(バン)タイプと乗用車タイプがあり、乗用車タイプにも、スーパーハイトワゴンという車高が高いタイプがある。バンタイプは商用車なので、乗り心地とか普段使いとかを考えると除外かな。

スーパーハイトワゴンは、今、売れ筋のもので、普段から街中でよく見かけるN-BOXとかタントとかスペーシアなどが有名どころ。荷室に自転車が乗せられる前提で設計されていて、以前に比べるとマジ広い。車中泊するには、車の中に生活環境を構築しなければならないので、当然、車内の空間が確保さえているこのスーパーハイトワゴンの選択になる。

3 いよいよ、車中泊用の車種を決めよう。

さあ、スーパーハイトワゴンという軽自動車のカテゴリの中でどれを選ぶかという事であるが、前述した

NーBOX(ホンダ)
タント(ダイハツ)
スペーシア(スズキ)

この中から消去法で考えていく。

まず、ホンダのN~BOXであるが、もう日本一売れている車種で、成熟度、完成度も高い評価だ。実際に知人のN~BOXに乗車した事があるが、広くて造作も良く、確かに売れそうな外観と装備だ。安全性能も文句なし。しかしながら、売れすぎて猫も杓子もN~BOXだらけで新鮮味がない。おー、買ったぞ的な喜びが少ないかもしれない。

次に、ダイハツのタント。スーパーハイトワゴンとしては、出遅れ感があるが、最近、マイナーチェンジをして売れ筋競争にチャレンジ中。しかしながら、実は我が家では過去にタントを所有していることがあったんだよね。十数年前のことであるが、とても使い勝手がよく車であったなあという好印象。でもね、残念ながら、違った車種を選びたいという新しい物好きなので、申し訳ないが落選ということで許していただきたい。

最後は、スズキのスペーシア。というか、もう結論が出ているよね。売上的には、NーBOXの半分の台数も出ていないが、追いつけ、追い越せでメーカーも頑張っている。スペーシアにも乗用車タイプ、アウトドア仕様のGEAR、BASEと選択肢があるが、どれも魅力的である。独りよがりを言えば、GEARかなとも思うが、私以外の家族の普段使いを考慮すると乗用車タイプになるかな。そんな感じ。

ということで、先日、スペーシアを発注した。3、4ヶ月くらいで納車できるかな。正直、まだ日本一周の旅に出かけるにはハードルが多々あるが、一つの大きな課題をクリアしたような気がする。そもそも車がなければ何も始まらない。正直、ここが一つ進んだ事は、かなり嬉しい。
これから一年かけて、課題をクリアしながら、日本一周という大きな目的に向けて頑張っていこうかなと思っている。生きる気力が湧いてきた。

4 山本文緒著『無人島のふたり』を読んで

昨晩、この本を読み終えた。
膵臓癌を患い、58歳という若さで亡くなられた著者の最後の日記で、ある日、余命120日と宣告され、その現実を見つめながらなんとか自分の気持ちを整理しようとする葛藤が日々の短い文章で語られている。

話題となった『自転しながら公転する』で知った山本文緒著の最後の日記

山本文緒さんは、私と同年代だ。私もこれまで大病せず、家のローンを払い、子供を二人育て、40年近く仕事には励み頑張ってきた。そして今、これらからの生き方、自分の在り方を探っているところである。
でも、この本を読んで、いつ山本さんと同じような状況になるのかは、可能性で言えば、そのような状況になっても不思議ではないし、病気以外にも災害とか家族の状況とかも劇的変化があるかもしれないとリアルに危機感を覚えた。

日本中をくまなく見てみたいという長年の夢、憧れを実現したいと考えているが、それを実現できる機会は、本当に限られているのではないか。そして、今、その最も実現できる可能性が高い現実的なタイミングが訪れているのではないかと確信している。今、動かなければ、その後の可能性は薄まっていくのだろう。

この本を読んで、そんな気持ちをあらためて認識をした。山本文緒さんのご冥福を祈ります。





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