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これからONE PIECEを読む人向け用語解説

〇大海賊時代
物語の時代背景は数多くの海賊がロマンを求めて航海する大海賊時代、この大海賊時代を巻き起こしたのはすでに処刑された海賊王ゴールド・ロジャーです。ロジャーは富・名声・力のすべてを手に入れ前人未踏の最果ての島へたどり着き、すべての海賊の頂点に立ちました。処刑される間際に自分が集めた宝をこの最果ての島へ置いてきた旨の発言をしており、これを受けた多くの「ならず者」がお宝を求めて海へと繰り出すようになりました。海賊が急増したことにより治安は悪化し、これに対して世界政府の海軍もこれら海賊を抑え込めるだけの戦力を有するようになりました。少なくとも誰かが海賊王の残したお宝を見つけるまでこの時代は続きます。

〇青色の星

物語の舞台は作中において「青色の星」と表記される、現実世界の地球とは異なるファンタジーの世界です。この世界には太陽も月もあり、青色の星も一見地球のように見えますが、海洋面積が地球よりも大きいようです。特徴的なのは海が大きく分けて四分割されており、北極と南極に面する海が北の海(ノースブルー)と南の海(サウスブルー)、これ以外の2つの海が東の海(イーストブルー)と西の海(サウスブルー)と呼ばれています。物語が繰り広げられる大海賊時代においては、電気のインフラは普及しておらず、木炭や石炭、石油などの動力を用いた乗り物も一般的ではありません。海戦で主に用いられるのは帆船と鉄砲や大砲やサーベルなどで、現実世界の中世くらいに相当すると思われます。

〇ひとつなぎの大秘宝

前述の海賊王ゴールド・ロジャーが残した宝はいつしか人々から、富・名声・力のすべてを手に入れた者の残した宝として「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」と呼ばれるようになりました。世間からは海賊王の残したとんでもない金銀財宝のように思われていそうですが、その実態はまだ作中でも明かされていません。

〇モンキー・D・ルフィ

ONE PIECEの主人公です。東の海のフーシャ村という片田舎で暮らしていた少年はある時、村に停泊していた赤髪の海賊から海賊王ゴールド・ロジャーとひとつなぎの大秘宝の話を聞き感銘を受け、「海賊王になる」という夢をかかげて海へと旅立ちます。

〇赤い土の大陸(レッドライン)と偉大なる航路(グランドライン)

前述した北の海(ノースブルー)、南の海(サウスブルー)、東の海(イーストブルー)、西の海(サウスブルー)を隔てているのは青い星をぐるりと一周囲う「赤い土の大陸(レッドライン)」とこれと直角に星をぐるりと一周する「偉大なる航路(グランドライン)」です。赤い土の大陸は海から突き出る壁、もしくは山のようになっており高さは雲を突き抜けるほどの高さです。


偉大なる航路は海ではありますがイラストのように、凪の帯(カームベルト)という常に無風の海域に挟まれており帆船が進めません。加えて、その穏やかさから全長何キロもある海の怪物たちの巣になっているので無理に凪の帯を横切るかたちで航海しようとすると、たちまちこの怪物たちのごはんになってしまいます。また、偉大なる航路の中は天候が異常に不安定で高波や大嵐は日常茶飯事、おまけに方位磁石も効かないため通常の航海自体が困難です。さらにこのような偉大なる航路を航海する海賊もまた強者ぞろいなので会敵したときのリスクも大きいです。


では、どのようにしてこの偉大なる航路に侵入するのかというと、青色の星をぐるりと囲う赤い土の大陸と偉大なる航路には2点交わる場所がありますが、この一方がリヴァースマウンテンという山になっています。この山は特殊な海流により東西南北の海からの侵入路は山頂に向けて登りの海流になっており、イラストのように東西南北すべての海から登れるようになっています。山頂まで登った後は偉大なる航路につながる海路で航路に入ることができます。このように偉大なる航路に一度はいると簡単には東西南北の海には帰れなくなります。

偉大なる航路を進んでいくともう一方の赤い土の大陸と交わる場所にあたりますが、大陸の上は世界貴族の居住地になっており通行するにも海軍の審査を受ける必要があります。なので偉大なる航路を突き進むような海賊は、ある特殊な方法で船ごと海中を進み、赤い土の大陸に一か所だけ空いている大穴を通り大陸の反対側に抜けることとなります。

〇最果ての島

リヴァースマウンテンから偉大なる航路に入り、赤い土の大陸をくぐり青色の星を一周すると最果ての島にたどり着くと言われています。前述の通りこの世界一周を成し遂げたのは海賊王ゴールド・ロジャーの海賊団だけです。


出展:ONE PIECE/作者・尾田栄一郎/出版社・集英社


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