「タバコ、ギャンブルとさよならした体験談:前編」(No.0005)





 私の吸っていた頃にもどんどんと値段が上がっていったので、タバコ屋やデイリーヤマザキで売っている安い銘柄のフォルテに変えました(正確にはタバコでなくシガリロタイプ)。


やや強いのでクールスモーキングで味わい続けていると段々とニコチンによる禁断症状、いわゆるヤニ切れが起きなくなっていることに気づき、本数が減り、半年後には吸わなくなってました。

ですから全く苦痛が無いので「辞めた」というよりも「消えた」感じでした。


ギャンブルは競馬をやってました。豆券で遊ぶ程度でしたが続けると厳しい金額になります。週末の時間も平日の余暇も徐々に消えていきました。


やがて気持ちは「当てる」ことと「儲ける」ことの2つに囚われていき、当たる馬券より儲かる馬券を買うようになりました。


当然ハズレがかさみ続け、たまに当たっても喜びは得られず自分はもう完全にギャンブル中毒だと気づき、その事を考えたところ、実はその正体がお金では無くて自分の心の中に作られた期待値が原因と分かりました。


100倍の馬券に100円賭けたときは当たれば10,000円になりますが、ハズレれば100円の損と考えがちです。
でも本人の心は当たったときの金額も得られなかったと考えるので僅か100円買っただけでも1,0100円の損を心が抱えて仕舞うのです。


これがギャンブル中毒の正体で、これを繰り返すと数千万円単位の負債を「心」が背負ってしまうため、どうやっても回収は不可能となり、平日も常に苦しい気持ちを抱え続けて生活する事になるのです。


後編へ続く









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