芋出し画像

🏖22/7(ナナニゞ)''海乃るり''さんに初めおの恩返しが出来た日🏖


初めおずは、い぀も
緊匵ず興奮で満ち溢れおいる。


初めおの矎容院
1000円カットばかりだった幌少期。
そこから近くの矎容院ぞ。
フカフカの怅子に浅く腰かけお、カタログや
雑誌を読みながら、やたらず話しかけおくる
スタッフさんにペコペコしお。

初めお読んだダングゞャンプ
ゞャンプに支えられおいた人生ではなかったが
GANTZの少し先の展開が知りたくお、
最寄りのロヌ゜ンで立ち読みした日。
さながら成人向け雑誌を読んでいるような
感芚で恐る恐るペヌゞを捲った。

初めおの1人の東京
今や東京ぞの行き来など
圓たり前ずなっおしたったが。
あの日の東京はすべおがキラキラしおいた。
ÎŒ's Final Liveだったかな。

First impression

1床味わったら、あのずきめきを忘れお、
思い出すず少し切なくなり぀぀も
どこか心を暖かくしおくれるもの。

私が最近経隓した、遞ばれた者のみ享受できる
最高峰の初めおの経隓をここで蚘す。


それは自分の人生の最期に履歎曞を提出するなら、
赀の倪字に黄色のハむカラな蛍光ペンでラむンを匕いお
語りたいほどの、自分の22/7史に、
我が人生におけるかけがえのない幞せを
糞ほどの小ささで圢にした感謝の産物を、
勝ち取るたでの苊悩を告癜する話。

――圌女匛たぬ努力が
1冊の本の6ペヌゞを動かした。


それは忘れもしない昌䞋がりの凶報


出挔メンバヌは皆様の投祚で決定したす✚


この「✚」の絵文字でポップに
締められたツむヌトは、その絵文字ずは
裏腹に、告げられた内容の唐突さず
残酷さに界隈に倧きな衝撃を生んだ。

『UP to boy(アップトゥボヌむ)』ずは、
ワニブックスが1986幎から発行しおいる
30幎以䞊の人気を鉟るアむドルグラビア雑誌。

メンバヌ皆䞀緒に22人で
䞀歩ず぀着実に進んで、䞀斉にゎヌルする。

それが私が、私たちが抱く
22/7ぞのむメヌゞだった。

その理想は共通認識なのだず
発衚されたツむヌトの
リプラむ欄を芋れば明癜であり、
肯定的な意芋はごく䞀郚。

「なにそれ...」「これぱグい 」「投祚じゃなく順番でいいじゃん」

䞭には「AKBの総遞挙みたいだ」ず揶揄する人間もいた。

AKB党盛のあの頃はただ私も䞭孊生で、
ひず぀の゚ンタヌテむメントずしお俯瞰しおいた。
それがたさか玄10幎経っお自分の応揎しおいる
グルヌプが総遞挙たがいの䌁画に
加担しなければならなくなるずは 

あの頃には想像もしなかった
圓事者偎になった瞬間である。

䜕故メンバヌ同士わざわざ
争うような圢にしなきゃならなかったのか 。

みんな仲良くグラビアに登堎ず
いう手段を取れなかったのか 。


ここで私は改めお自分が応揎しおいるのは、
「秋元康プロデュヌスのデゞタル声優アむドル」を
応揎しおいたのだず痛いほど実感したのだ。


「圌女を私たちには勝たせおあげられない。」


これがこの䌁画が告知されたずきの率盎な感想だった。
ファンの雰囲気を察する に
自分の䞀番奜きなメンバヌの掲茉は、
おいそれず決たっおいくものでは無いず知っおいた。

そうしおどんどん呚りから眮いおいかれ、
気に病んでしたわないかずいう。

「䞍必芁な重圧」を背負う偎の
メンバヌになる可胜性が倧きかったからずいう
僻みや嫉劬の偎面が芏栌ぞの反感に繋がっお
いるのだろうず思っおいた。

勝おるなら゜ログラビアだ。
嬉しくないわけがない。

認めたくない 認めたくない。

その反感の理由が
どれだけ歪んだものだろうず
私は、改めおこの䌁画は
今の22/7には䞍必芁だず思った。

そしおさらにこの䌁画は、
ある皋床コンテンツを応揎しおいたら
自ずずわかる
半ば出来レヌスのようなものだず
誰もがわかるものだったのだ。

それに぀いおもここで䞀床觊れおいこうず思う。

握手䌚郚数のロゞック

圓時22/7を応揎しお玄1幎私が人生
「初めお」経隓した䜕もしおあげられない個別握手䌚。

そこでは時間垯によっおメンバヌ
3名皋床がパヌテヌション毎に仕切られ
郚屋の䞀宀の奥にいた。そこに1メンバヌ3列くらいで蛇行しお
ファンが䞊ぶ、人気のメンバヌは郚数も倚く、列も長かった。

私の応揎しおいるメンバヌは郚数さえ
控えめなものの列は終了たで
途切れるこずはなく、私はその環境が
心地よく毎床、埋儀にその列に䞊んだ。

ここで読者は
「なに人気がないこずを悠長に発蚀しおいるんだ」ず
思った人もいるだろう。A.断じおそれは違う
 ず私は思う。

䜕故ならその頃
(たぁ厳密に蚀うず今もそうだが )は
倪客の人数握手䌚の郚数
明癜に可芖化される人気
だからである。

すなわち ファンの数≠単玔人気 ではないのだ。
人数よりも枚数が尊重される。
このニュアンスの差は近いようでわりず遠い。

——ここで改めお握手䌚の
システムの抂芁を説明しおいこう。

握手䌚は基本的に握手刞を1枚ず぀枡し、
メンバヌず玄10秒皋床話した埌
ただ刞があるなら、最埌尟に
もう䞀床䞊びなおすずいうシステムである。
䞀郚は蚈50分で可胜な限り呚回 ルヌプができる。

そこで終盀もしもその郚内で刞が䜿い切れなかった堎合だが
富豪の道楜 たずめ出し が発生する。

残った刞を党お巡回するスタッフに枡し、
ラスト1枚に枡した刞の数字を曞き蟌たれる。
その刞を受け付けのスタッフに枡すず
数字×7秒皋床続けお䌚話できる。

人気芏暡にもよるが玄5呚皋床した埌
たずめ出し期間ずなるが、そこには歎戊の猛者が残り、
そこでは2桁埌半から3桁に及ぶ人間がいるのがザラだ。
しかし圌女の列には、かく蚀う富豪の抂念はあたり
芋受けられなかった。しかしそれだけであっお、
列自䜓は通称「人気メン」ず倉わらない長蛇であった。
しかし人気の指暙や郚数は列の人数ではなく、
そこで枬られるものだったのだ。


しかしそれはこちら偎からすれば、
ファンの「䞀匷環境」を生たない状況であり、
我々貧民には居心地のいい環境にあった。


改めおこれを聞いたうえで、
「本を買った賌入数埗祚数」ならば
勝機を芋出せるだろうか。

そうなのだ。
貧民は富豪に勝おるわけがない。


むベントに行けば行くほど、
その「富豪の存圚」は可芖化され、
熱意そのたた、圌らが応揎するメンバヌが
アップトゥボヌむグランプリ
(グラビア掲茉)を勝ち取るのだ。

挠然ず〇〇ず〇〇が遞ばれるから私たちは
埌でいい やおっ掚しの〇〇は自然ず
(ファン名)がいるから遞ばれるなぁなど
そんな思いだけが䌁画開始前から
浮かんでいたファンも少なくないだろう。

そこで私はすぐに嫌な勘繰りをした。

これでメンバヌ間の栌差が
明癜になり、掻躍の堎に差が生たれ
「仲良しグルヌプ」の
軋蜢や歪(ひずみ)に繋がるのではないか

告知された瞬間から
最悪のマネヌゲヌムの開戊の合図だった。


既知の第回グランプリ


2020幎1月号 (2019幎11月22日発売)に
付属しおいるハガキにお第1回の投祚が行われ、
その埌、毎月行われおいたSHOWROOM
(通称ナナニゞROOM)12月6日の回にお
第1回グランプリが西條 和であるこずが発衚された。

めでたいこずではあったのだが、先ほど蚀っおいた通り
堎数を螏んでいるファンなら誰しもが分かっおいた、
自然ず受け入れられる満堎䞀臎の、圓然の結果だった。

それでも私は
「始たった こういうこずなのだず。」ず固唟を呑んだ。

あの頃の予感は的䞭し、第2回グランプリが立お続けに、
぀みき組 ([぀]がみ・[み]かみ・
ゆう[き]の総称) の握手䌚女王 涌花 萌
握手䌚 最倚郚数を獲埗しおいる
癜沢 かなえ (第3回)ず順番に前埌はあれど、
䞊蚘のファンの面々が倚く集たるメンバヌが着々ず
グラビアの暩利を獲埗しおいった。


メンバヌが掲茉された号に、
たた応募ハガキがずいう繰り返しである。


その結果自䜓に、ファンが集う
もしくは1人が熱い情熱を捧げるこずにより、
祚が集たり、それが結果に結び぀く。
「そこたで賭けおも自分の奜きなメンバヌの
掻躍が芋たい」ずいう玔粋な応揎の圢。

ファンの理想の姿であり、
誰も責める謂れはなく、
その行為ぞの批刀はただの難癖で、
誰も幞せにならない。

メンバヌ1名が茝ける堎所を手に入れた。
その茝きを応揎したファンは分かち合える。
その茝きを芋お、新たなファンが
生たれるかもしれない。そうだずすれば 

受け入れるこずこそがグルヌプ党䜓の幞せ。



そう私はただ指をくわえお、
勝ちあがっおいくメンバヌを芋るしかなかった。

でも着々にグランプリメンバヌが
決たっおいく日々が蟛かった。

あの子が和装でA4のペヌゞを食ったなら

あの子の名前が衚玙に茉ったら 

䜕床だっお考えた 䜕床だっお、そう䜕床だっお。

い぀だっおあなたから貰っおる
たくさんの幞せを返すこずの
出来ない䞍甲斐なさ
を芋お芋ぬふりをしながら。

こんな恩返しに絶奜の
タむミングですら私はなにも出来ない。

でも圌女はファンが生掻を捚おおたで
勝ち取る栄光をきっず圌女は手攟しで
喜んでくれやしない 
ずいう半ば願望じみた
無理やりに自分を励たし、隙しの狭間で。

 なら最善は

「この䞀連の動向を䞍平䞍満も
蚀わずにじっず静芳しおいるしかない。」

そうずっず蚀い聞かせおいた。

ごたかしながらずっず祈っおいた。

11ヵ月埅っおいれば——。

どこかのタむミングでい぀か芋られるなら——。

遅れおも、必ず皆が幞せになる未来が
埅っおいるなら耐えられる。

ず。


そんな思いも束の間、
再び私たちの目に衝撃の情報が流れ蟌んでくる。



運営スタッフの方々ずも話し合い、
『アップトゥボヌむ』の投祚䌁画は
å…š5回をもっお終了するこずにしたした。


䌁画立案圓初には圚籍しおいた花川 芜衣が卒業し、
珟メンバヌの倉岡 氎巎、高蟻 麗が
䌑業ずいう凄惚な状態で突然蚀い枡された
残酷な通達。やはり䞍穏な䌁画は終わりも䞍穏なものであり


最初は党員のグラビアが
「い぀か」芋られるず思っおいたはずが、

「アップトゥボヌむの゜ログラビアは
5名しか遞出されない」ず告げられ、
こちらに䞀抹の焊りの感情が湧いおきた瞬間であった。


曎にそれに付随しコロナ枊による、
むベントの立お続けの延期・䞭止による
どこにもぶ぀けようのないフラストレヌション。
䌚うこずのできない寂しさずその反面、
固く結ばれた財垃の玐を握りしめながら、
この機を逃しおはいけないずいう思いが溢れる。


その時点でグランプリに
遞出されおいないメンバヌは䌑止䞭の2人を陀き
倩城 サリヌ、海乃 るり、河瀬 詩、
æ­Šç”° 愛奈、宮瀬 玲奈、垆颚 千春。


そこで私は、

癜沢 かなえが遞ばれた流れなら、
今たでの経隓則から、宮瀬 玲奈が
遞ばれた瞬間に「動き出しおみよう」ず決断した。



『来た 』


これを機に私は、私たちは倧きな「賭け」に出た。

差し蟌む光を、可胜性を信じお、
挑んでみようず、やっず重い腰をあげたのだ。



そこから月日は流れ 2020幎4月23日。

それは忘れもしない昌䞋がりの吉報




嬉しかった。切実に。どうしようもなく泣いおいた。


初めおみた報告にい぀も通りの幞せなツむヌトがそこにはあった。

幞せや楜しさを圓たり前に受け取るのが
圓たり前ではなくなり、忌み嫌われるたでになった
䞖の䞭に射したずおも眩しい垌望の光だった。


同じ郚屋にいた倉岡 氎巎掚しの友人に向っお、
呆然ず捻り出した声でツむヌトの
新着通知を映し出し、「芋お 」ず叫ぶ。
たさかの倧声に寝耳に氎だった友人は
咄嗟にテレビに映っおいた
YouTubeから流れる「しゅヌじたん」を
凝芖する圌に「なんでそっちなんだよ...スマホだよ...」ず
その時点でぐちゃぐちゃの笑顔で
スマホをクッション目掛け、投げるように枡した。

「おぉ よかったじゃん」
圌なりの最倧限の賞賛だった。

涙が溢れ、止たらなかった。
昌ご飯にラヌメンを食べおいた。韓囜の蟛いダツ。
発衚の仕様もよくわからずに
普通の昌を迎えようずしおいた。

そう思えばこの友人ずの出䌚いも、
あなたが繋いでくれた瞁 。

普通の昌だっお、あなたがくれた
出䌚いがあるからこその昌だったのを
思い出しお、私の普通にはい぀だっお
あなたが䜜っおくれたものだった。

麺を啜りたいのに、啜れなくお。
涙が止たらなくお 

勢いよく啜っおみたらむせおしたっお 

「よし」ず意気蟌んでみおも
喜びが襲い掛かり涙に倉わる。

「䜕やっおんだ自分」ず、
ツギハギの感情ず衚情を思うず
自分に自分で笑っおしたったのも明確に芚えおいる。


「ラヌメン食っおんのか、
錻すすっおんのか分かんねぇよ」
ず笑われたけど、
茶化されなきゃ排萜にならないくらいの
倧号泣だったんだろう。
党お発される蚀葉が濁音だった。

泣いおる自慢ずいうものは
文にするず滅茶苊茶に滑皜なのけれど、
党おが事実であり、安堵から眠りに぀くように、
そのたた「よかった よかった 」ず
゜ファに項垂れた。

「よかった 。」


それはあなたにずっおも、
応揎する党おの人にも、
その䞀員でありたいず、远い぀きたいず
無我倢䞭で食らい぀く私にも。

日々䜕も返せない無力感やふがいなさや
劣等感を犠牲に少しの恩返しに
なったのではないかず、
「ファン冥利に尜きる」そうそうない
貎重な経隓だったのである。

これでもただ貎方から貰ったものを
1ずしお返せおいないはずだけど、

小さなキッカケが実を結び、
瞁がなかったず思っおいたものが
ファンの思いが集たり、い぀の間にか
どんどん近くに匕き寄せられお、
長い根を匵っお、倧きな䞀茪の花が咲いた日。




あなたは蚀う来おくれるだけで嬉しいよ


あなたは蚀うい぀も応揎しおくれおありがずう


あなたは蚀うこちらこそありがずう


こちらはそれなら䜕枠あなたに感謝を䌝えれば
良いんだろうっお、感謝に喜びながらも、
ずっず悩んでた日々だった。

勝手に行っおるだけなのに。


勝手に応揎しおるだけなのに。


こんな私でもずっず倧切にしおくれる
あなたを远いかけた先で手に入れた幞せ。



掲茉されたのはもう少し先の話。

その6ペヌゞが生たれたのは、3か月埌の物語。


22/7゜ログラビア備忘録。


「店頭で買いに行き、本曞をこの目で芋た日」や
「それを経おの圌女の蚀葉」の蚘録は
い぀かたた、機䌚があれば。


月䞊みな蚀葉だけど 本圓に22/ファンは暖かい。

SNSなどで、挠然ず語るものは倧勢いるがこうしお
実瞟ずしお積み重なっおいくのは
同じ景色を芋おいる存圚ずしお錻が高いが
それを肌で感じた 震えるほど感じたのはこの日だった。

同じコンテンツを远いかけおいるなら
きっず話は分かるはずなんだ。


前篇の締めの挚拶ずしお 

私が小孊生から奜きな、日本を代衚する
トップアむドル「嵐」の二宮和也が
ラゞオBAY STORMにお絶賛しおいた
日食な぀この「廊䞋を走るな」の歌詞を匕甚しお、
䞀端の別れの蚀葉ずしお代えさせおいただきたい。

嵐だっお、私にずっおは
小孊生からの瞁で出䌚いである。

蚱せない景色ばかりに出くわすよ 過ぎた正矩は銖を絞めるよ
気に入らない人ばかり目に぀くよ きっず䌌おいるからなんだろう



远いかけお奜きなファンも嫌いなファンも
倧切な思い出も、悲しい別れもたくさん出来た。

どれも「出䌚い」だったけれど、党員を船には乗せられない。

ずおも胞に突き刺さり、心掗われる曲。ぜひ時間あれば。

私には過ぎ去っおしたった「初めお」
この曲に觊れた感動を今のあなたぞ。


(敬称略)