🏖''22/7(ナナニジ)海乃るり''として生き続けてくれた5年間を信じて。🏖(敬称略)

こういう時の書き出しはなんて書いたらいいのだろう。

いつもどおり生配信をしてるのなら
｢今日さ〜｣と脱線しながらも、
持ち前のトーク力で饒舌に話を切り出せるだろう。

この文章を書き始めたのは2021年10月2日。
TOKYO IDOL FESTIVAL2021の会場へ向かう道すがら
現実から目を背けたくて、スマートフォンを握っている。

ー

こんなにも行きたくないライブは生まれて初めてだった。 


たかが1ファンがライブに行かなくとも
なにも現実は変わらない。

でも｢行かなければ､なにかが変わるかも
しれない…｣なんて、子供じみた
ワガママをホームのベンチに座らせる。

海乃るりさんがライブにいれば迷わず駆け込んで、
私自身､今の今まで国内ライブは2019年5月から
全て参加しており、そのどれも貴重な体験で
その疲労感と達成感が次のライブ体験への熱を駆り立てた。

残すところはTIFと11月のANNIVERSARY LIVEで
｢海乃るりとしての有観客ライブ｣は終わりを告げる｡

ー

TOKYO"IDOL"FESTIVALだって､海乃るりさんが
声優｢アイドル｣だからこそ出演出来たイベントだ。

どうやらTIFというのは全アイドルの
目標の一つとして掲げられる一大イベントの一つらしい。

@ JAMEXPO2019ブルーベリーステージさんありがとうございましたっ。
こんなに汗かいたの久しぶりーなのですー。#ナナニジ #アットジャム pic.twitter.com/lHYz62IwFP

— 22/7 海乃るり (@ru_ri_88) August 25, 2019

そんな｢アイドルの常識｣も知らずに22/7ファンとして
飛び込んだ私が初めて参加したTIFは2019年。

22/7がTIFに初出場した記念すべき日だった。

あの頃は4thまでの表題4曲を披露し、
捌ける3人を見て複雑な心境を背負いながら
ブレードを振ったのも今や懐かしい思い出だ。

茹だるような暑さをタオルで癒しながら
精一杯ブレードを振ったあの日。

あの頃から早いもので2年が経ち、運命の日を迎えた。

2021.09.30 

発表がありました通り、11月末で22/7を卒業します。
驚かせてしまってごめんね。
最後まで、どうぞよろしくお願いいたします。https://t.co/4ELT851KlY

— 22/7 海乃るり (@ru_ri_88) September 30, 2021

私が初めて｢推し｣の卒業発表を経験した日。

ファンになった当初は｢推し｣という言葉が
なかなか自分の言葉にならず､どこか照れくさくて、
ずっと｢海乃るりさんが好きです…｣と細々とした声で
たどたどしい自己紹介していた。

でもいつの間にか自己紹介なんていらないくらい
周りの22/7ファンのみんなが私を認識してくれて
いつの間にか､ただのファン風情が
｢何者になれた｣そんな感覚を覚えていた。

その自惚れは細く長く伸び､
今もなお｢誰かが私の話を聞いてくれる｣と
指をフリックさせているのだ。

【海乃るり、倉岡水巴、武田愛奈に関するお知らせ】を22/7オフィシャルサイトにUPしました。https://t.co/Ad4MKa4jnb

引き続き、海乃るり･倉岡水巴･武田愛奈、並びに22/7の応援のほど、何卒よろしくお願い致します。#ナナニジ #海乃るり #倉岡水巴 #武田愛奈

— 22/7(ナナブンノニジュウニ) (@227_staff) September 30, 2021

22/7のメンバーとして活動してまいりました
海乃るり、倉岡水巴、武田愛奈ですが
22/7から卒業することになりました。

｢そっか…やっと決意を決めたんだ｡
自分の好きな道を選んでくれたんだ｡｣

彼女は22/7として､頑張りすぎていた。

[いつの日から｢11｣人が揃うことすらも
悲願だった22/7で、ライブの欠場は
どの来歴を漁っても今年の@jam2021の1回のみ｡]
それすら舞台とのダブルブッキングだった。

[発信する発言だってネガティブは皆無で
日々丁寧に唯一無二の言葉を届けてくれた｡]
か弱さを見せた方がアイドルも声優も愛されるのに、
強い自分でずっとあり続けてくれた。

[割ラジの告知一つをとっても
自分が出ていない回もリツイートする｡]
アニメ期の特典会でSNSの運用を讃えると
｢今､大事な(アニメで)時期だからさ！｣って
マスク越しに照れくさそうに笑ってた。

[計算中だって､ジュンちゃんとるりさんで
毎回別々に感想ツイートをする｡]
ファンも当たり前と思っているから､
褒めてくれやしないのに千春ちゃんと麗華ちゃんと
共にずっと今もなお二人三脚で呟いてくれていた。

[いつだって努力は隠して、謙虚に生きて、
｢頑張った｣なんて言わなくて、イジられたって､
バカにされたって､ニコニコ笑ってる。]
バラエティの役回りも熟知し周りを見ながら
的確にツッコんだり､相手を立ててくれたりする。
｢タン｣だって、｢ミサンガ｣だって心無いファンすら
快く受け止めて、寄り添ってくれる。

ファンにリプライ返信しなくたって、いいねしなくたって、
Instagramを始めなくともファンを必死に守って
大切にしてくれているのは肌で感じていた。

わーい！ABCテレビ様にて再放送決定だそうです！！嬉しい！🎉
既に見て頂いている方もまだの方も、お住まいの地域の方はぜひに！ https://t.co/4QEvXjXQAv

— 22/7 海乃るり (@ru_ri_88) September 30, 2021

卒業発表をする日のお昼にだって、
いつもと変わらずABCテレビでの22/7の再放送を喜んでたんだ。

あなたが告知したアニメ22/7の再放送が
最終回を迎える頃には年が明けて2022年になっている。

既にその時はあなたは22/7にはいないというのに。

わかっていても彼女は今自身が22/7であることを優先しツイートしていた。

ー

いつだってオンライントークでも
｢みんな｣がファンだったり、メンバーだったり、
ニコニコ語る姿がずっと続くと思ってた。

ポスト帆風千春として今後も頑張ってくれるのか、
それとも…千春ちゃんと同じように…という考えはどこかにあって、

ずっと前者に成ったのかと思っていたが、
それはただ現実から目を逸らし願望を
現実と混合させていただけだったのかもしれない。

ここで、今その｢卒業の予兆｣をつらつらと箇条書きでもすれば
ファンとしての先見の明を買われ、株でも上がるだろうか？

ー

辞めるために入るグループなんてあるわけない。

そう信じて今の今まで生きてきた。

でもやはりどこか腑に落ちた自分もいた。

今も日に日に心の穴は広がっていくばかりで、
歯止めが効かず、なにをするにも手につかない。

あの頃の｢他人事｣感は圧倒的な｢虚無感｣が
身を潜めていたのだとに気づいたのは
数時間経ってからだった。

私は｢卒業｣を歓迎したい。

それがきっとファンとして立派なんだと思う。
彼女の決断なのだから。

こんな文を書いている暇があるなら日銭を稼ぎ
オンライントークに行って、少しでも感謝を
還元しなければならないはずだ。

オンライントークに行くことすら、
彼女のためだったのか、｢声優｣を志す
あの子にとってはやりたいことに含まれていたのか…

現実はそう上手く出来ておらず、
私は崇高なファンでもないから

｢おめでとう｣はどこにもおらず
率直に｢寂しい｣だった。

唯一見出した救いは道半ばではなく、
彼女としてやり切った末での決断ということ

でもとことん｢寂しい｣のだ。

彼女も2度の卒業を見送った立場だ。
｢残される側の苦悩｣を知って選んだ決断だ。

彼女が一番悩んだだろう。

発表のブログを送信した瞬間も
5年間の思いが濁流のように過ぎっただろう。

ー

帆風千春がグループを去る時の心境を
｢タイムマシーン3号と帆風千春の俺たちの穴｣の
リモートゲスト回でも本番中に涙を流すほど
辛い胸の内を吐露していた。

｢夢に向かっての卒業っていうのは
すごい喜ばしいことではあるし、
だからこそ引き止めることは絶対に出来ない｣

上記の文を読んで、読者の方々は
これを私の言葉だと思った方もいるかと思うが、

これは俺たちの穴で語った
海乃るりの帆風千春卒業に対する思いなのであった。

…。

 
私はファンとして、
なにかをしてあげられてたんだろうか
理解者になれていたんだろうか。

結局ファン風情では､なにも持っていなかった｡

彼女から貰った日々の活力や幸せを
海乃るりさんは極微細なものでも
受け取ってくれていたのだろうか。

本人にこの言葉をぶつけたら
｢その応援でたくさんの元気を貰ってるよ｣と
今も鮮明に浮かぶ､その笑顔で
優しく微笑みかけてくれるのだろうか。

この感情をどう消化すればいいのか
未だに分からない。文章にすれば、
クシャクシャの原稿用紙をその穴に詰めれば
心も満たされると思ったが、
そろそろ文章の終盤に差し掛かろうともその兆しはない。

ー

しかし目眩がするほど輝いた
眼前の目標はもう既に決まっているのだ。

｢2ヶ月間後悔のないように
精一杯恩返しすること｣

ファンとして最後まで熱を帯び、
灰になるのは12月になってから。

(卒業発表後初のトークレポートイラスト)

それも海乃るりさんにとっては
押しつけなのかもしれない。

しかしとうにその大海原を引き返す
船のチケットは失効しており、そんな私には
これくらいの選択肢しか残されていない。

ファンとしての道筋がやっと
明確に提示された、立派な事じゃないか。

ツイートで愛を叫び、
リプライで感謝を綴り、
イラストを描いて、
発信を続け、
生きた証を残す。

絶やしてなるものか。

その先の未来があろうとも
｢22/7 帆風千春｣が｢千春｣になったように、
もう｢海乃るり｣には二度と会えないのだから。

些細なことでも取りこぼさず11月に持っていく。

幸いなことに
この3年で培ったボロボロの人望でも､

私の愛情表現を笑ってくれる人がいる、
解ってくれる人がいる、愛してくれた人がいる。

なんとか首の皮一枚を繋いで
信じ抜いてくれた環境がある。

そして、

まだそこに｢海乃るり｣はいる。

諦めないあの子がいる。

まだまだ2ヶ月間、海乃るりでいてくれる。

あの子が認めてくれた私なんだ。

それがアイドルの言葉だとしても、
ちぎれそうな細い糸だとしても
その日まで応援してくれるファンを
信じてるくれたからこそ､
この決断に踏み出せたんじゃあないか。

この文章を読んでくれたあなたたちが
｢海乃るり推し｣と認めてくれて、
｢海乃るり推し｣の私を信じ、
ここまで来られたのなら…

私は最期まで、
海乃るり推しとして燃え尽きたい。

 
ただ火が消えるのを待つのではなく、
今なお燃え続け、燃え尽きたいのだ。

｢コンテンツの果てを共に見届けるだろう｣と
信じていたファンの解脱を何度も見てきた身としては
あと少しでコンテンツを完走できるのは誇らしいこと。

やはり唯一､｢海乃るり｣を見つけたという
先見の明は寸分たがわず正しかった。

それなら最後の姿を見届けて…

私がファンとして生き抜いた1184日を 、

一人の声優アイドルに捧げた短い人生を振り返り、

アニメ7話の
｢ハッピー☆ジェット☆コースター｣の
最後を締める戸田ジュンちゃんのように、

｢本当に！本当に！ほんとーーーーーに！
楽しかった｣

と､あっけらかんに笑うのだ。

人生は遊園地。来てしまったら
楽しまなければ損だ。

彼女が青春を捧げ､敬愛する15歳の
女の子が最初から口にしていた言葉。

｢損得｣なんて考えず､がむしゃらに突き進んでた女の子。

ー

何気ない日常がまさに遊園地のように
真新しくて､楽しくて。童心で走り回っていた。

ジェットコースターのように過ぎていった日々、
メリーゴーランドのようにずっと
回り続けているものだと思ってたのに､
閉園時間はどこにも明記してなかったはずなのに。 

閉園までどうやらそこまで
時間は残されていないらしい。

脇目も振らずにずっと
海乃るりさんを見てきた気でいたけれど

22/7のことも大好きだったんだなぁ｡

もうグループに推しはいなくなるっていうのに
今更気づくなんて、悔しくなるね。

ー

そういえば卒業発表の翌日に
現実逃避のつもりで、

｢俺たちの穴｣をキッカケに加入した
radikoのタイムフリーにて
｢マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0｣を聞いていた。

そこでボケを担当する野田クリスタルさんが
ブレイクタイムの曲振りをした。

(彼はM-1王者ながら､なかなかのサブカル好きで、
それが起因しているせいか選曲チョイスの
だいたいが私に刺さる｡)

野田
『それではここで一曲お聞きください
阿良々木 月火で白金(プラチナ)ディスコ』

本当の偶然。

そこで流れたのは、
東条 悠希ちゃんのカバー楽曲だった。

｢22/7から逃げてここに辿りついたはずなのに…｣

物語コラボも嬉しかったなぁ…コロナ禍でも
22/7が傍にいてくれるんだなって…

中学生くらいから物語シリーズを見始めて、
友人と映画(傷物語・続終物語)も観に行ってさ、
22/7を知ったのは19歳の時だったのに、
それより前に人生を支えてくれた
アニメコンテンツとの繋がりがを産んでくれたから、
その日々すらも肯定してくれるような、
答え合わせしてくれるような…

そんな存在だった22/7 音楽の時間。

どこに行っても､
日常に22/7のDNAが宿ってんだよな。

本当に飽き飽きしちゃうよ。

ー

♬明日なんか来なくてもいいから
 ずっとこんな今日が続きますようになんて
ヒラリ フラリ 夢の中へ

かわってくものかわらないもの
飽きっぽい私がはじめて知った
この永遠を君に誓うよ

プラチナ うれしいのに
プラチナ せつなくなって
プラチナ なみだがでちゃうのは
なんで？ どして？ディスコティック

ー

白金ディスコ。

こんなにいい曲だったんだなぁ。

今の私の気持ちを代わりに歌ってくれてる
めちゃくちゃいい曲じゃんか。

このnoteを読んでくれた方が少しでも海乃るりさんに
出会えた軌跡と奇跡を一日でも長く､大切に出来ますように。

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