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2023年1月6日 東京トンガリキッズと鴻上尚史

中森明夫さんのTwitterから、"東京トンガリキッズ”の話題が流れてきた。
前夜NHKで放映された坂本龍一さんの番組に絡めて、1980年代半ばの雑誌”宝島”の連載から短編「坂本龍一になりたい」が紹介されていた。

昨夜の番組のことは知らなかった。つけっぱなしのテレビからピアノの音色が流れてきたのを、子供のゲームのBGMがどうしてこんなに美しいのかと勘違いしていた。

”東京トンガリキッズ”は、宝島の連載の中でも毎月特に楽しみだった。遠藤ミチロウさんを意識したのも、ゼルダやザ・ブルーハーツに触れたのもここだった。情報としてではなく、同世代の東京の人たちがどういう風に音楽やサブカルに触れているのかということが、体感できたのだ。
当時、世の中はバブルが膨張を続けていて目の前にある漠然とした不安は、1999年7の月のハルマゲドンぐらいだった気がする。

もう一つTwitterから鴻上尚史さんのポストが流れてきた。時事通信に依頼された成人式に寄せた原稿のこと。

この原稿を、フォークシンガーの大塚まさじさんがFacebookでシェアしているのをみて、一つ古い記憶が甦ってきた。

多分1992~93年頃、石垣島のやちむん館の2Fにあった、コーちゃん(池原興一)の店”吟遊詩人”で、大塚さんのライブがあった。どうして自分がいたのかわからないのだが、そこに鴻上尚史さんがいたのだ。ライブの後の打ち上げでの話では、合宿免許を取りに来たということだった。それ以上、どういう会話をしたのか記憶も定かではないのだが、静かにその場に佇んでいた様子は頭の隅にこびりついている。
今なら一緒に写真を撮ってSNSに上げるんだろうけど、30年も前のことは自分の頭の片隅にしかなく、本当にそういうことがあったのさえ疑わしい。
ただ、ああいう偶然はもっと大切にするべきだなと、今更ながらに思う。

(見出しの写真は2022年11月の石垣島)


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