DMPC1st Album、コンセプト解説

はじめに

思っていることを文章化することの楽しさに気づきました、サトウツバサです。
前回は楽曲Slow Down the Flowを解説したので、次はアルバムSlow Down the Flowを解説しますね。ちなみにレコ発ライブを3月19日にやるのでぜひ。

今日の執筆BGM↓

コンセプトとSE三曲

今回のアルバムのコンセプトは、「入水自殺」です。
アルバム一曲目「色匂ひ」。これは、入水自殺するために水辺を歩いて水の中に潜るというストーリーです。曲名はいろは歌から撮りました。

色は匂へど 散りぬるを
我が世誰ぞ 常ならむ
有為の奥山 今日越えて
浅き夢見じ 酔ひもせず

いろは歌というのは仏教の”無常”を説いたものであるとされています。

諸行は無常なり、是れ生滅の法なり。
生滅(へのとらわれを)滅しおわりぬ、寂滅をもって楽と為す。

パーリ仏典, 長部16, 大般涅槃経

本来は無常の世の中でも乗り越えましょうみたいな意味の歌です。
でも、このアルバムのストーリーでは無常の世の中に耐えられなくなった主人公が水中でアルバムの曲の世界観に触れていきます。

アルバム五曲目の「浮遊」。これはまだ死にきれていない主人公が水中を漂っている様子を表しています。

アルバム十二曲目の「回帰」。この曲では、アルバムの世界観に触れた主人公が、近くを通りかかった船の音が聞こえたことをきっかけに入水自殺を一度辞めます。そして岸まで歩いて戻っていきます。

このあとアルバムをリピート再生すると、色匂ひの水辺を歩く音と繋がってまた自殺を始めます。アルバム全体を通して死にたくて自殺しようとしても結局できずに戻ってきてしまう、そんな主人公のもどかしさを表現しました。

この主人公は楽曲Slow Down the Flowの主人公と同じと考えていただいて大丈夫です。彼の人生を表したSlow Down the Flowという曲と、人生を振り返るSlow Down the Flowというアルバムというわけです。


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