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【炎上案件】 手札誘発は強くない

やあ神威紗鳥だ

今回はルーシー様(@luclfer2991)主催の「遊戯王紅白ブログ合戦」というイベントの記事で、私は白き宿命のエルドリクシル組です。(白組)

各記事の投稿の際のツイートについた「いいね」数で競うゲームになっています。ぜひ #遊戯王紅白ブログ合戦 のタグがついた記事をみかけた際は「いいね」をよろしくお願いします(もちろんこの記事のツイートにも...)

はじめに

さて、今回もいつものようにデッキ紹介記事をあげる気満々でした(過去)

そうあのツイートを見るまでは...

KONAMIさんの年に4回の大イベント制限改訂発表

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トーーーーーチゴオオオオオオオレムウウウウウウ

と改訂によりデッキが崩れてしまったために今回はここ数年思っていたことを記事にしようと思います。

さて、みなさんはデュエル中に対戦相手から《灰流うらら》や《無限泡影》を使われるとどう思いますか。今回はそういったお話です。

てhだ誘発

今回の記事はタイトル通り「手札誘発は強くない」です。"弱い"ではありません。"強くない"です。(大事なことなので2回言いました)

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これには流石に煉獄さんもおこです。

昨今、デュエリストの間で知らない人はいないであろう非公式ワード「手札誘発」。手札誘発に対して苦手意識を持っている人も多いのではないでしょうか?「このデッキ手札誘発入っているのですが大丈夫でしょうか?」などといった不毛なやりとりが行われている現実。手札誘発が入っているからガチデッキと認識していませんか。

今回の記事では手札誘発の性質を解説し、多くのデュエリストが抱いている「手札誘発=大会カード=強いカード」という誤った認識を紐解いてみようと思います。

手札誘発の歴史

今、現在でも使用されている最古の手札誘発カード《D.D.クロウ》

過去には【ドグマブレード】・【ダムドビート】・【シンクロアンデット】・【インフェルニティ】等の対策として活躍した。シンクロ召喚の全盛期においても、【ライトロード】・【魔轟神】・【インフェルニティ】・【植物族】・【ガエル】等へのメタカードとして活躍した。
しかし、【六武衆】・【旋風BF】等の墓地に依存せず1ターンキルできるデッキが隆盛すると、それらの対策にはなりにくいこのカードを採用する意義は薄くなり、メタとしての存在感に翳りが見え始める。
そしてエクシーズモンスターやペンデュラムモンスターが登場してからは、モンスターが墓地に溜まりにくくなったことやレベルの低さも災いし、採用率が大幅に下がった。(遊戯王wikiより)

このカードの活躍ぶりは以上のような感じである。(当時を知らないため適当)

この時期は手札誘発という概念ではなくてサイドから投入される妨害カードの1枚に過ぎなかったと思います。他にも代行天使の《朱光の宣告者》や暗黒界メタの《ヂュミナイ・デビル》なども採用されていましたね。

では、手札誘発という考えが認識されるようになったのはいつからだろうか。諸説はありますが私の中では【甲虫装機】環境からと考えます。

そう《エフェクト・ヴェーラー》に光があたる。この頃にヴェーラーの値段がとても跳ねたのは記憶に残っています。

通称《ヴェーラー》の愛称で親しまれているこのカードは何度も敵対する《ダンセル》や《センチビート》から私の命を救ってくれました。

この当時は罠伏せ環境で【HEROビート】や【兎ヴェルズ】が猛威を振るっていましたが虫軍団が一気に環境をかっさらっていきました。

当時の【甲虫装機】対策として採用されていた《ヴェーラー》の強みとしては
・無効にした後、墓地に送らない(蘇生による再利用を許さない)
・フィールドに置かなくても使える(ホーネットの的にならない)
・先攻での展開を防止できる(ダンセル+ギガマン+ホーネット)
・HEROデッキの《 シャイニング》の素材になる(ミラクルフュージョン)

先攻を取られると手札が全てなくなる【発条ハンデス】の台頭もこの時期に《ヴェーラー》や《増G》の採用率をあげた要因のように思われます。

そして、時が流れ現代では《灰流うらら》や《幽鬼うさぎ》などの「手札誘発娘シリーズ」や"同じみ"の《増殖するG》や"モンスターではない罠だ"の《無限泡影》など様々な手札誘発カードが大会環境で活躍していますよね。

手札誘発はなぜ大会環境で使用されるのか

なぜ大会環境で手札誘発が使われるのでしょうか。手札誘発が強いカードだから。ちょっと待った。

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流石にEmergencyボタン押します。

確かに《灰流うらら》《屋敷わらし》など、無効にできる範囲はかなり広く防御札としてはとても優秀です。

しかし、強いカードの定義は人それぞれですが、手札誘発はあくまで妨害札の1枚に過ぎず「1:1交換」で終わる場面がほとんどです。妨害でアドバンテージを稼ごうとするなら《激流葬》や《聖なるバリア・ミラーフォース》の方が圧倒的に相手モンスターを処理できます。

それでも、大会環境で手札誘発が採用される理由として以下のようなことがあげられます。

現代環境での手札誘発の強み
先攻展開の妨害ができる(これに尽きる)
・伏せなくても良い(羽根箒やライトニング・ストームが効かない)
・展開途中の誘発ケア(Gに対してのうららやγに対してのわらし等)

先ほどあげた「1:1交換」ですが、その裏には実は「1:3交換」くらいの価値があるのかもしれません。

以下の例は《ハリファイバー》から作られる盤面で、いわゆる3妨害盤面というやつです。(絶対にもっと強い盤面が作れると思うけど見逃してね)

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仮に《ハリファイバー》を《灰流うらら》で無効にしてみましょう。

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すると本来作られるはずの3妨害が0妨害になっていますね。つまり《うらら》を使うだけで3枚分の妨害札を無効にする、実質「1:3交換」が起きたのです。

大会環境ではこのような妨害盤面を作ることが先攻で至極当たり前におこなわれます(デッキによりますが)

そりゃあ上のような先攻で作られる盤面を止められるなら手札誘発が大会環境で採用されるのも頷けますね。

カジュアル環境での手札誘発

では、あまり上記のような《ハリファイバー》から3妨害みたいな盤面と遭遇することが少ないカジュアル環境ではどうだろうか。

いわゆるカジュアル環境では人とは違った構築をするオリジナルデッキが主流でありデュエル動画などでもそのようなデッキが人気を博しています。

そのようなオリジナルデッキを褒める際に

「大会デッキみたいにとりあえず手札誘発を入れるのではなく、考えられたカードが入れられててすごいです。」

こんなコメント見たことないですか?Twitterで「手札誘発」で検索してみてください。

これこそ手札誘発に付き回る誤った認識の集大成だと思うのですが、「カジュアル環境では手札誘発を入れないことが正義でありオリジナルである」の風潮が”なぜか”強いのかなと。このイメージを払拭するために今回の記事を書いているのです。

確かにカジュアル環境でも、先攻での初動を相手の手札誘発で潰されると動けなくなるのは自分のデッキでも事実です。しかし、仮に後攻で初動を罠カードで止められた時でも結果は同じです。だから「先攻の展開から妨害をくらうから」云々はあまり意味のない議論だと考えています。

この環境では手札誘発は先攻で使うものというよりは見えないところから飛んでくる妨害としての認識が強いように思えます。

「そこの灰流うららは警戒できないでござるwww」

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カードショップでこのような言葉を耳にする機会は多いと思います。

今時に語尾に「ござる」をつけたオタクがいるのかはさておき、「手札誘発が見えないところから」云々の人は結果的に妨害札の1つとして手札誘発を使われただけであって相手に伏せカードがあったとしても本当に"警戒する"のかどうか甚だ疑問です。

手札誘発のカードパワーに負けたわけでは決してありません。だから「手札誘発は強いカードではない」と声を大にして言いたい。

《水晶機巧-ハリファイバー》《宵星の騎士ギルス》《幻影騎士団ティアースケイル》このあたりのカードの方がよっぽど強いし何枚分ものアドバンテージを稼ぐことができます。

これらのカードを使っておきながら手札誘発に対して文句を言う。そんなことがまかり通るのだろうか。(過激派)

そもそも現代遊戯王において、手札誘発をパワーの高いカードと定義して、そこを避けるようなラインを求めるならほとんどのデッキが成り立たなくなります。

少し余談ですが、手札誘発関わらず「そのカードパワー高すぎるやろ」みたいなのを最近よくみます。みんなが使っているから当たり前になってきていますが《ハリファイバー》《イゾルデ》に勝るパワーカードはそうないと思っています。だからカードパワーが高いという言葉は現代遊戯王ではナンセンスだと思います。(個人の感想です)

手札誘発はなぜ嫌悪されるのか

まず、そもそも妨害札だからということと、確かに見えないところから妨害が飛んでくるからという理由もあると思います。

しかーーーし理由はそれだけではないのです。1番の理由それは

《《《値段》》》

これは灰流うららの通販ページ

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未だにこんなにするんですね(驚愕)

「ヴェーラーは許せるけどうららとかうさぎはなあ」

こんなセリフも耳にしたことがあります。

今でこそレアコレやストラクでの度重なる再録によって値段が落ち着いてはきましたが、どの手札誘発も2000円くらいしていた時が最も「手札誘発は悪」思想が流行していたように感じます。

上記の会話の《ヴェーラー》と《うらら》《うさぎ》の差には値段しか存在していません。「高額カードを使われている」という印象が悪く残るのではないでしょうか。

"ノーマルカードなのに"強い《パンクラトプス》《レッドリブート》はそこまでヘイトを集めていなくないですか。《うらら》が今よりもっと安くなったら絶対に使用者増えると思います。

「値段が高くて俺が使っていないカード使われるのは嫌だ!手札誘発はパワカだ!」

この他にも、嫌悪される理由としてやはり「大会で使われているカード」というイメージがあるからだと思います。

ここで大正コソコソ噂話

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炭「大会デッキは手札誘発の有無関係なく強いですよ。」

手札誘発を入れると大会デッキのパワーになると思っている人もいるのでは。実際にみなさんのお手持ちのデッキの妨害札を《うらら》とか《うさぎ》に変えて見てください。それをみてデッキパワーが高くなったと言えますか。

「デッキパワー上げるために手札誘発入れるかあ」「お前のデッキ手札誘発入れてるからパワー高すぎるだろ」このようなことは全くないのです。

手札誘発の採用理由

セルフブレイクも兼ねて激流葬を採用することのように手札誘発にしかできないことだってあるんです。

まずはフルモンデッキの妨害札

【超重武者】や【雪花○○】のような魔法・罠を入れることができないデッキにおいて相手の動きを邪魔するカードとして働いてくれます。

また、モンスターであることを活かして《招来の対価》や《ペンデュラム・バック》や《ドリル・ウォーリアー》で使いまわしたりすることもできますね。

ここで【影の契り】というデッキの紹介を軽く。

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このデッキでは手札誘発の《エフェクト・ヴェーラー》を採用しています。採用理由としては
(1)ペンデュラムスケールが埋まり、伏せカードを置きづらいので手札からの妨害札として。
(2)スケールの下弦が0なので《ペンデュラム・バック》で回収できるモンスター。
(3)《涅槃の超魔導剣士》を経由するためのレベル1チューナーかつ《エルシャドール・ネフィリム》の融合素材になれる光属性モンスター

こんな感じで手札誘発が入っているからといってガチデッキというわけではなくオリジナリティの溢れるデッキもあるんです。(自分で言うな)

実際にこのデッキを使用したデュエル動画です。コメントや評価の方よろしくお願いします🥺

さいごに

ここまで手札誘発についてたくさん述べてきました。ただ、手札誘発は妨害札ということに変わりはありません。ここはカジュアル環境ならではの各々の裁量に任せられる部分です。ちなみに、《増殖するG》に関してだけは使うとほぼアドバンテージを取れるカードゆえに禁止カードになってほしいです。(主観)今回の記事、賛否両論あるかなと思います。ぜひあなたの意見をコメントやリプライで教えてください。

必要以上にヘイトを集めている手札誘発カードたちへの偏見がなくなる日が来ることを願っています。でわでわ。

最後にもう一度、今回の企画の宣伝。

今回はルーシー様(@luclfer2991)主催の遊戯王紅白ブログ合戦というイベントの記事で、私は白き宿命のエルドリクシル組です。(白組)

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