見出し画像

【備忘録】元はちみつロケット 有沢澪風・塚本颯来・森青葉

総勢26人を誇った3Bjuniorも、2022年10月末現在で、創作も含めて表現活動を続ける者は、カウントの仕方によっては異論もあろうが、16人であり、その中のユニット・はちみつロケットについては、7人のメンバー中実に6人が「現役」である。そして先月10月は、そのうちの3人の活動を、この眼に映してきたので、その備忘録を書き散らし。
まずはこの人、

有沢澪風!

(公式ツイッターより)

澪風ちゃんは、10月8日から10日まで、ここ、

アトリエファンファーレ高円寺にて上演された、岡本芽衣子さん率いる女性演劇集団メイホリックの、

朗読劇 箱庭同窓会(再演)

にダブルキャストで8日と10日に出演。

澪風ちゃんも、このメイホリさんや、爆走おとな小学生、アサルトリリィの、3つの劇団・制作会社にリピーター的にお声をいただき活動することが多く、彼女も真面目に作品に取り組む姿勢が評価されてのことだろう。安定して出演できる場があれば、それだけ本人が真の目標としている、二次元の舞台=声優の仕事にも近づくだろうと信じて、今後の関係も良好に保たれたい、間違っても、

怪我等による降板とならないようにねT_T

さて、今作は「再演」とあるように、メイホリックさんの旗揚げ作品を再演で、とある中学校の美術部を舞台に、ある連続した3学年の部員達が呼ばれた同窓会が、ある意図により開かれたもので、その全容を謎解きのように明かしてゆくという60分強と、やや短めながらも完成された、高校演劇部なんかで教材にしても良いような作品だと思えたね。

劇のあらすじは、かつてこの美術部では、最高学年の画才に恵まれた部員がケガにより描くことができなくなり不登校になり、そのケガの原因とされた、かつてはその彼女と同学年で仲が良かった部員が、あたかもその原因であるかのような有形無形の非難を受けて、結果自殺に追いやられてしまう、という事件があった。

その話に対して、同窓会に参加した部員達は皆、触れることを避ける気配があるところ、彼女達三代の顧問を務めた先生が、会を主催したのは自分であることを告白して、それぞれに事実を確認してまわる。すると、実際には、自殺した部員が不登校となった部員にあからさまに謀って怪我をさせた事実は無く、あくまで推測が独り歩きしたものが、いつしか死んだ部員を追い詰めたようなものが真相であることが分かる。

すると顧問は、自殺した部員は自分の実の妹であったことを明かし、その、不登校となった部員も呼び寄せていて、部員達はみな、どんな仕打ちを受けるのか不安になるが、顧問は静かに、彼女達が妹に取った態度を詰ることはなく、むしろ教師の立場を重んじるあまりに妹を助けてやれなかった自らの悔いを話し始めて、ただ、妹が怪我をさせたりしたことは無いことだけは信じてほしいと生徒達には願い、自らは教師の職は辞めゆくことを告げて会の散開を告げる。ある者は足取り重く、ある者は逃げるように、教室を後にすると、残ったのは最年少学年の、不登校の部員と同じくらいの画才を認められていた部員。そこに、先に帰ったと思われていた、普段は幽霊部員であったのに会に来ていた部員が戻り、彼女に「(不登校部員のケガの原因になった)ぐらつきある脚立を運んで来たのはあなただよね?」と指摘だけして再び帰宅すると、一人残った彼女は、悪びれることもなく、良い子で居るのも大変とでもいうような表情で教室を後にする。

メイホリさんは旗揚げから、こうしたラストの二転三転を、劇団のウリのようにしてきたんだねえと改めて知ることができたのだが、今回、その、最後の謎解きの「名探偵」だったのが、

他ならぬ澪風ちゃん!だったのよね。

ここに至るまででも、幽霊部員の名に恥じない、心はここに無し、が分かるような目が既によかったんだけど、このクライマックスも、鮮やかに謎を明かすんだけども、目は、事件解明にかなり関心があって熱を帯びて、というものではなく遠い、自分は気付いちゃったんだよね、あなたの最低な行為を、って感じの目で、これがとても素敵だったの。朗読劇ってのもあるにせよ、彼女は動く芝居が多かった中で、静かな芝居ってのが経験できたのはなによりではないかしら。

そしてもう一つ素晴らしかったのが、この日はアフタートークショーがあって、岡本さんが、芝居とはやや離れた話題を振ってお話する、という流れの中、なんと、

一番手で手を挙げて話し始めたの!

すみません、テーマは忘れてしまったんだけど、一番手という、話の道筋をつくる役割としては申し分ない話をしていたのを覚えているのね。アイドル時代の受け身的な姿はそこには無く、オーディションなどを通じて、前への姿勢を身体で覚えたってことだろうね。それでいて、浮いたりすることなく演出サイドの望みに近いものを表現できるから、使う側のリピートも得られるんだろうかな。12月も、10日近い公演をオーディションで勝ち得たように、着実に進化をする澪風ちゃんでした。

さて、続いては、この二人。

塚本颯来と森青葉!

こちらは、信州58町村の親善大使的な役割としてPRなどの活動をしている、塚本颯来・そらちゃんが、ここ、

松本市から車で30分ほどに位置する山形村のアイシティ21で行われた、

信州全58町村収穫祭めぐり

に、10月15日と16日の2日間に渡りMCとして立ち、さらに初日はミニライブまで行うというので、小生も久々に車での遠征を敢行。途中、この、

お諏訪の水面もキラキラなくらいの好天に恵まれ順調に9:50に現着。

この収穫祭めぐりでは、そらちゃんは昨年アリオ上田での出演以来だが、今回は、事前に、そらちゃんのかつての仲間も参加するという告知があり、現状でそらちゃんの一番の相方的なメンバーといえ勿論、森青葉・あおちゃんで、やはり予想どおりに彼女が臨時大使という体で、そらちゃんと一緒にMCとミニライブも行うとなれば、かつて、はちロケ現場には当たり前のごとく存在していたファンが約30人程、最終的に17:00の特典会頃には50人以上が集まるという活況を見せたね。

まずは10:00に、その特典会参加のための、全10町村の販売ブースでの信州名産や加工品の購入に始まり、1000円で特典会補助券1枚得て、2枚から2ショット会参加となるので、小生は、

ワインと「サバタケ」なる味噌汁仕立てのレトルト品など6枚分を買う。そして椅子席の最後列3列目の下手端に位置どるが、原則長時間、ステージイベント中は場所取り禁止ながら、そこは、かつての3Bjrやはちロケ現場、運営も黙認みたいな状態であまり守らない者が多かったね。まあ、らしいっちゃらしいかw。

さて10:30にオープニングの町村紹介で、どうも〜みたいに法被で二人が登場。夏に家族で長野遊びに来た、自らを新参者の臨時の大使と卑下しながら、あおちゃんは昔同様早くも2階回廊も見渡し目線を送るなど、相変わらずの視界の広さを見せる。

一方、森青葉といわずすでに「もりりん」呼びのそらちゃんは、松本が地元と大使らしく悠然としたスタートたが、進行中町村名をひらがな読みする別紙の予定表がないとなり、

南木曽(なぎそ)町を、みなみきそまち

とやってしまうなど、

大使更迭だろそらちゃんww

と心で突っ込まずにはいられない小生。さらに、大桑村には行ったことあるを自ら言うそらちゃんだが、某村では、前に来て会いましたねと言われたのに、あれ?な顔でごまかすなど、ああ、でもこれも昔から変わらないそらちゃんだなあと懐かしかっよね。あと、個人的には、某町紹介でPRした方が移住された方で、こんにゃく栽培の話で群馬の下仁田を研究したとかの苦労が、やはり移住も簡単ではないよね、と思ったよね。

次に登場は、この収穫祭めぐりのテーマソングを手掛けた沖縄の3人組バンド「green note coaster」のミニライブの呼び込みから送り出しまで。でもライブ中は下手で最後まで二人立ちながら観賞していたね。に対して、先述のとおり最前センター大根置いてるのとか、ボーカルさんに言われては申し訳なかったな。

中の一曲、うちなーチュン大会だとかのテーマソングで「おじいとおばあが流した汗、まいた種が、今につながる」的な歌詞が印象的だった。そこに出る、おじいとおばあは戦時中は少年少女で、あの戦火を生き延びた数少ない人であるから、なかなか重いなあなんてね。ほか、そのボーカルの女性の方の音域の広さや、去年のアリオ上田でそらちゃんや、彼女目当てで来たロケッターもみんな知り合いみたいなもの、とおおらかに言っておられつつも、下手の若いロケッターが独自に振りしていたのを、この部分は一応自分らのをベースにしてほしいな、とも言っていて、いやいやホントに申し訳なかったな。

そして注目の15:00に、いよいよ二人のミニライブが開始。やはり最初に、

・ある蒼い恋の物語

そらちゃんがなんか緊張感じる硬さか。あおちゃんは最初から声量も良い。あおちゃん、やや照れ気味に愛してるよ。

・シークレットベース

ハーモニーが素晴らしい入り。2番サビ前を息継ぎなく歌うべく懸命なあおちゃん。その表情は久しぶりに人前で歌う喜びに感極まったようにもみえる。

・さくらんぼ

そらちゃんがこの辺から取り戻したか、安定の伸びある歌声が無双しだすと、彼女も2階回廊への目線も増えて完全に取り戻したね。

一休み中、シークレットベースの前に、2曲続けて歌います、みんな知ってる楽しい曲、と振ったけど、楽しい方のさくらんぼが後と気付き、自分でおかしくなったと自白のあおちゃんw。そらちゃんは、トーク中も昔よりもかえって客席へのレスが万遍なく増えた印象だったね。最後は、green note coasterさんは居なかったか、二人もしっかりと、この、信州58町村のテーマを、元スタプラアイドルらしくカバー。そらちゃんは、さすが歌い聴きなれていた感じで大使更迭回避というところかなwww。

ややお約束的なアンコールに、あおちゃんが、欲しがるねえ〜と、わざとらしくwいえば、そらちゃんも、しめしめ!という感じのドヤ顔と、いよいよ昔らしく、いや、それ以上に洗練された感じのトークから、花火の季節は終わったけど、今日はまだ暖かいから、と結んで、

・花火と漫画とチョコと雨

そらちゃんが、ついにはダンスまでも大きくめりはりもつく感じに。2番の一部であおちゃん歌唱飛ばしも苦笑いは、ああ、昔もあったなあ。あとで感動のあまりとごまかすのも彼女らしいな。そして我が右側では、サビのヲタ芸で前出すぎで耐えきれずにヨロける若いロケッターで、これもまた、ハメ外しがちだってはちロケ現場の再来だなw。

長い拍手でダブアンで出るが曲は不可で終了。時間は厳守のようでしっかり17:00に特典会で、初日のこの日が個別2ショ。まずはあおちゃんには、ある蒼い、を聞いて、もう一曲「Yee Haw!」も聞きたくなったので、その間奏ダンス風に、

そらちゃんには、大使を労いつつ、彼女の自動車の運転姿には、

こんな思いです・・・。

最後にもう一度あおちゃんには、9月の「鳥の名前の少年」のワンシーンで、

老はやぶさを応援してもらい、また、次作の吉報を待つよと告げて帰路へ。

そらちゃんにも、舞台とか見たいな、と投げかけるが、まあ昔も認知なかったのでキョトンだけど、二人もやはり本質は、まだまだアイドルの、歌い踊ることは嫌いではないんだな、というのが垣間見えたイベントだったかな。不動のセンター(キャ・ノン)、フィロソフィーのダンス加入にあと一息の元メンバー(公野舞華)の、新天地組の動向いかんでは、また動きがあるのか!?はともかく、なによりもファンの前で活動する喜びには、今頃思い出しては飢えていることだと信じて、次の機会を本当に待つとしましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?