B.O.L.T 2nd ANNIVERSARY LIVE(7/15) 観賞記

「二年」という期間が、小生の知ってるレベルの歌謡曲(J POPって言うんだろうけど、オヤジ的には歌謡曲でしょwww)ではどう歌われているのかを考えてみたら、例えば、長渕剛「順子」では、

♪嫌いかい 嫌いなんだね こんな僕のこと あと二年待つことがそんなに嫌だったとはね

不謹慎にも歌手自身の過去の不祥事でも、愛想尽かさなかった元俳優の奥さんは大したものだが、「二年待つ」を、「二年も持たない」と空目してしまうと、あのグループを思い出すので止そう。
ならば、寺尾聡「ルビーの指輪」ではどうか?

♪そして二年の月日が流れ去り 街でベージュのコートを見かけると

うーむ、二年経っても、ステージに○ぃちゃんの姿を探すのさ・・・と替え歌にしてしまうほど、彼女がここに残った場合の世界は描くのが容易いんだろうか!?
今度は、竹内まりや「駅」は?

♪二年の時が変えたものは 彼の眼差しと 私のこの髪

これだ!これこそが、B.O.L.Tファンがこの2年で変化させたものは、自分の頭髪、男性は薄毛化www、女性は色つやの劣化www、それと、彼女たちへのイメージだろう。あの2年前のパシフィコ横浜で小生が見たのは、ただひたむきなまま踊る小学生2人を両サイドに侍らして、マイクスタンドを使うなどで「無理」に年齢差を見せていたラストティーン達というグループだったが、気付けば、年の差もキャリアの差も自然とみんなが受け入れながら、4人でひとつのチームだという認識を当然なものにしている、という印象になっているからね。そんな彼女たちが、その集大成であると同時に、今度は3年目の門出となるライブを、ここ、

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渋谷duo MUSIC EXCHANGEで行ったのである。

平日の18:00開演、しかも東京都には緊急事態宣言が発されての開催ながら、小生が17:30頃に入場して自席を探しつつ周りを探ると、主だったTO級などの諸兄姉は来られているようで、さらに最後方のベンチ椅子に貼られた席番が200番を超えていたのを考えると、今日も200人前後の動員は成ったんじゃないかしら?確かに、スターダストプラネット所属のグループでは、旧3Bjuniorを前身とする我が主現場組は動員的には下位になってしまうけど、それでも200人前後、しかも前身のロッカジャポニカ時代もそれくらいの基礎人数は居たので、長く固定ファンに付いてもらえるのは、立派なスタプラグループの一員だと言っていと思うな。
そんな中で17:57頃、かすかに下手袖奥の、前室らしいところか円陣の歓声が聞こえたところで場内もBGMがフェイドアウト、暗転の後に4人が今日も出囃子はなくスタスタと登場して、るんぱんが真ん中でスタンバイすると、

1 OUR COLOR

4月の神田スクエアホールでの初お披露目では、小生、泡カラー、とか表記したけど、「私たちの色」。この、るんぱん歌い出しの高音がかなり4人に厳しい難曲がオープニングだったというのは、最後の最後のまさかの光景を、今思えば暗示していたのかもしれないね。

2 夜更けのプロローグ

ちぃちゃん、今日は2周年だから特別に、(普段は拳を突き上げているのを)チョキ(ブイサイン)で!とリクエスト。そしてマイクスタンドを、今は唯一使う曲となったけど、あの2年前よりも扱いが上達したように思えるのも、年長2人の進化だろうか。そのちぃちゃんは、いつものように遠めのところに手を振るのみならず、今日は一緒に踊って!のゼスチャーから、そうそう!という親指を突き上げてのサムアップも。近頃、サムアップで素敵な笑顔なんか、今日のちぃちゃんと、50歳で全米プロゴルフというメジャー大会を優勝したフィルミケルソンしか知らないwww。

挨拶では、あやちゃんが、2年前に初めて会ったときに、

プロの二人の、

手を引っ張らないか心配

に、後者に気づいて爆笑だったけど、でも今は小生、あやちゃんが未経験者の自分とまったくレベルが違うプロだと、二人を見ていたということが素晴らしいなと思ってる。それくらいの高いレッスンなどだったってことよね彼女たちが。アイドルなんて、って言われても、もはや、それが簡単でないことは小生は知ってるけど、どこかで論破してほしいもんだよ○ろゆきさんよwww。一方菜花ちゃんも、噛まないよ、と珍しくあやちゃんに対抗して、2周年を盛り上げることを宣言。なおるんぱんは、

今日は(跳べよ!)跳べるからねっ!

と、先週の名古屋で羽目を外したことをちょっぴり反省も、今日はうれしそうに跳んで宣言でしたな。

それが前振りとなったか、さっそくまずは軽くジャンプが入る、

4 SLEEPY BUSTERS

で次ブロック突入。うれしそうなるんぱんだったのはもちろん、引き続きちぃちゃんも遠方へ一緒に!のアピール。あやちゃんは言うまでもなく、あの、楽しいを体現した動きと笑顔。菜花ちゃんは、これが対照的に一生懸命感があるのよね。ここは個性だろうな。

5 BON-NO BORN

ここも、ボンノー、で拳でトントンなんだね。2周年のチョキはおしまいか、と思いきや、次の、

6 宙に浮くくらい

で、あやなのの「絶対言わないからー」のところを、2周年ありがとう!に今日だけ変更して2周年を自らお祝い。そして、るんぱんに命じられるまま跳ぶ大人たちと、それを見てまた喜ぶるんぱん。でも、このアルバム「POP」と同様の、ボンノー→宙浮きは素晴らしい流れなの。曲終わりと始まりが違和感なく聞けるんだね。

7 淡い空

アゲて跳んだ熱をクールダウンのブロック締め曲。ここは、ちぃちゃんの、それこそ先述したあやちゃんがプロの高レベルと言ってた一端が見られたね。2番の途中で、彼女噎せてしまって上手袖に引っ込み水飲んだけど、直後の自身のパートに完全に立て直すには至らず、後の部分を少しだけ後ろ向いたままで、しっかり回復したら向き直り歌唱参加した、って出来事がそれだったんだが、この対応はあやなのにはまだ早い技術だろうね。まあ、直に経験が色んな技を身体に覚えさせてくれるからね。
今回のライブも、リリースイベントなどとは違い、しっかり歌とダンスで表現の記念ライブだから、撮影可能タイムとかアトラクション的イベントは皆無で、ブロック繋ぎもトークのみだけど、これに「飽きて」他所にゆくファンもいるからねえ。でも、それでも変わらずに最低でも200人近くが離れずにいる、ってのは素敵だと思う。この合間も、それこそちぃちゃんが先程の喉噎せを念のためにスタッフにチェック摩るためだろう、下手袖に捌けてる間に、あやちゃん主体で話させるという、るんぱんの実地体験促進で彼女にも有益な時間にしたところで、

8 わたし色のトビラ

という、聴かせ系ブロックだな、と想像しやすい、開始相応曲で幕開け。小生実はこの日最前だったので、菜花ちゃんの見真似で、「目があったその日から」の部分の、手の動きも細かなダンスパートをフリコピ試みたが、難しいのT_T。でも、折々に目が合う菜花ちゃんが、おじさん頑張れって言ってると妄想するのもまた楽しだね。

9 スーパースター

ばんばんぱぱぱん、るんぱんばぱぱんの手拍子は、いつか新コロ禍が明けてコール可能になっても残してほしいね。今日は「ただ、ただ」の4人のファルセットに近いユニゾンの聴こえ良かったなあ。難しい箇所だから将来に渡り出来不出来はあるだろうし、聴こえ方は主観の問題。

10 axis

るんぱんが「跳べ!」と煽らなくても、ラストの「24時に」の部分からは小生含めて、自然に跳躍しだす不思議な曲になったね。菜花ちゃん、高音部分でやや眉をひそめる感じが見受けられる。終盤だけどもう一息!

11 スマイルフラワー

間近で間奏の、ちぃちゃんとるんぱんのダンス見ると、簡単そうに踊ってるけど大変なんだろうなって細かいステップとかね。

12 Don't Blink

これも、「君に会いたいな 心躍らせて」の冒頭のメロディのダンス細かくて、なかなか見真似でもフリコピ難しい。ドンブリずっと一緒に居たいの、の部分はドンブリダンス踊ろう!の勧めもあるので、こちらはマストで覚えよう。
ここでうれしい告知として、

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(ナタリー公式より)
ご覧のとおりの、関東デマスツアー実施の発表で、初の大阪遠征も。るんぱんによれば、東名阪 横で→ を真一文字にぶった切るらしいw。あやちゃんは家族で行ったことある的なことだったけど、菜花ちゃんは初みたい。8月東京から9月の大阪まで1か月間があるけど、安心してください、この間はいろんなフェスに出させてもらいますと、昨年の自粛の夏から一転、この夏はフル稼働でみんなも覚悟して、と上がってからいよいよ終盤。

13 足音

間近で、菜花ちゃんが歌い出すまでの表情が見られて素敵。やや薄く目を閉じた感じで、迷いなく「ずっと胸の底で」と強く歌ったね。あやちゃんからは、「今日が加速している」の指さしを目の前で貰っちゃった。

14 夕日の後の夜に

これが、前日に配信開始となった、9月1日発売のアルバム「Attitude」の収録曲かな。歌詞は今日はメモ取りなしライブだったので、配信聴いて自然に入れるとして、これもるんぱん歌い出しで、サビは4人が全員中央を向いて、夕日の後の夜に、と、フリ付けなしで、気持ち込めて熱唱する感じだったね。キーもやや高めなので簡単な熱唱じゃないね。途中のあやなのも低音で歌い始めるパートはなかなか厳しい。OUR COLORに近い感じの、歌唱系曲とでも言おうか、難曲をこれからってところだね。

15 星が降る町

これで感情高まったので、一層るんぱんの、「跳べーーー!」にも気が籠っていたね。フロアも横目に見たら、かなりが跳躍。思えば2年前、わずかこの1曲でスタートして、2年間、時代は新コロで決して万全にやり切ったとは言えない中で20曲近くが続いて発表、今さらに数曲加わり3年目が始まる彼女たち。これが、

16 寝具でSing a Song

でひと眠りしてしまうと、夢であったとならないように、終わらせやしない!と強い眼のちぃちゃん。最前で見た、今日は「放り投げ、蹴り上げ」の脚も高く上がったあやなの。最後の手振りで、この時すでに目には光るものあったかも!?のるんぱん。あやちゃんの眠りは、心地よく3年目を迎えるための健康な睡眠、という感じで18:14本編が終了。

18:20にアンコールに呼び戻された4人は、今度は、非売品であるという2周年記念シャツに衣装替え。ちぃちゃんは赤、るんぱんは緑、あやちゃんは水色、菜花ちゃんが、これは菜の花ぴったりの黄色で、やはり3年目のスタートも、

17 ここから

今日自分、目の前に立つ機会多い菜花ちゃん中心で目が追っていたけど、今日もるんぱんとちぃちゃんは、フリーで動ける曲では駆けていたんだね。ダンス以外でも、動きっぱなしは大変だったろうな。とくにちぃちゃんは、2年間の振り返りで、自身の休養の原因となった背中の側弯症から見事に復帰して3か月。ケアは毎度のことだろうけど、4人ともに、3年目も無理だと思えばすぐに休んで進んでほしいね。
そんな3人がそれぞれに、メンバー、スタッフ、そしてファンに感謝を伝えるうちに、最後ちぃちゃんが、この4人で良かったと言える!と結んだときに、さっきの「寝具で・・・」あたりで万感な雰囲気出していた、

るんぱんが、

長く目頭を押さえたまま動けない

後に、ちぃの言葉で救われたというが、おそらく自分も不安と闘いながらの2年で、ときに折れそうだったことなどもあったんだろうかね、続けてきて良かったという古い仲間と同じ思いが共有できたことでの涙だろうな。そして、そんなるんぱんを見て、ちぃちゃんの挨拶終わりですぐに寄り添いに行った、あやちゃんが、いつもは年長二人が慈愛の菩薩にみえるところ、この時のあやちゃんは、なんだろう、本当に天使というか妖精というか、年齢とか関係ない慈愛の主のように見えたね。あやなのもまた、自分たちに引け目を感じていた初期から、ようやく2人に、そしてスタッフにも認めてもらえた手ごたえが出てきたところだけに、この一体感で、3年目に進めるのは大きいんじゃないかしら。その更なる飛躍を言い聞かせるように、再び、

18 夕日の後の夜に

で、気持ちを高め熱唱して、18:35、このまま泊まりたいというちぃちゃんも後ろ髪引かれる思いをついに断ち切って周年ライブは幕を降ろしました。上手袖近くの前室あたりで立ち止まり、興奮覚めやらぬという感じでメンバー間やスタッフさんと会話というでもなく声を交わしたのも少し聞こえたけど、それもすぐに収まり、こちらも余韻が徐々に覚めだしたところで規制退場終了。

るんぱんの涙も、今思えば、彼女は3Bjuniorのころにも、アツい姿をしばしば見せてきた人で(古くは、とあるららぽーと豊洲のイベントで、リーダー奥澤レイナがステージ降りて外回りを走ったが、誰も続かなかったところ、ひとりるんぱんだけが彼女を追ったシーンが思い出される)納得もできた。ただ、やはりこの2年は先述のとおり、万全納得行く活動には遠かったと思う。ファンに近いところでの活動の制限で、ネットサイン会などで繋がざるをえず、手ごたえみたいなものは肌では感じにくかったので不安が強かっただれる中、もう一つこのグループが持ちこたえてきたのは、これがありがたいといえるんだろうけど、

レーベルの支えが厚かった

ということは言っておきたいね。少なくとも小生の目には、主導はイーブル、そうキングレコードが握っていて、かつて言われていた、スタダとの連携の今一つ感は、ほとんど感じなかった2年だと思うの。正確には、平瀬美里・みぃちゃん脱退あたりで、このままでは良くない、みたいなものがあった気がして、あれからはスタダ側の大人は、あの小柄な女性の人と、年配(失礼)のヤザキさん、もっとも小生は彼女もキングレコードの人だと思ってるけど、くらいで、あとは手伝いで、たまにワタベ氏や川上アキラさんを見る程度だからね。社内では、売り上げとか利益とか、なかなか厳しいところもあるんだろうけど、その中で、大人の創意工夫が見えながら、でも本質の歌い踊る部分は手を抜かない、そんな面が、この2年続けられたことの一因じゃないかな。3年目のこれからも、まだ世の中厳しいし、

♪3年目の手抜き(浮気)くらい多めにみてよ

といっても、

♪両手をついて謝ったって許してあげない

ことは、かつての歌謡曲が示す通り。そこは抜かりなく、メンバーとスタッフで協力して乗り越えていってほしいね。

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(ナタリー公式より)


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