授業で現代史スルーしたくもなるよねえ、と思ってしまう理由
現代に近い歴史がややこしいのは、資料が多い割には「何がほんとかは分からない」という状態なのが現代だということです。
現在進行形の戦争は終わって100年くらいたたないと何が本当かは分かりません。70年前の第二次大戦でさえいまだに各国の政治宣伝の材料にされ続けています。
現在系の戦争ではウソは常に飛び交う
まして現在進行形の戦争はどちら側も情報というミサイルを撃ち合いますので、何が本当かは10年くらいしないとなかなかはっきりわかりません。
現代の地球最強の軍事力を持つ国家といえばアメリカですが。この国は戦争になるとわりとウソも使います。
例えばイラク戦争の時に戦争の大義にした「イラクが大量破壊兵器を持っている」というものがありましたが、結果としてそんなものは出てきませんでした。
湾岸戦争の「油にまみれた水鳥の写真」によるプロパガンダも有名な事例です。マスメディアが大いに乗って「イラク=悪、アメリカ=善」と垂れ流しましたが、これはアメリカの自作自演だったことが戦後にわかっています。
ベトナム戦争でのトンキン湾事件も米軍の自作自演と言われています。相手から攻撃されたことにして本格参戦の口実を作ったと言われています。
有名な事例なのでアメリカの例を3つ出しましたが、別にアメリカだけがウソつきの国だなどと批判するつもりはありません。
外交舞台ではどの勢力もウソの入った情報も流します。
どんな情報であれ「ウソかもしれないしホントかもしれないし、真実9割のウソ1割かもしれないし、ウソ9割に真実1割かもしれない。」などの目でも見ることは必要です。
現代史やるのめんどくさいの理由
現代史は本来は日常生活にもつながっているので面白いはずなのだけど、政治宣伝の材料にされる部分があるので、何を言っても特定の勢力を支持したり批判したりしているように見えてしまうという問題が一部に入ってきます。
なので「あ。ごめん、中世近世までで授業時間が足りなくなった。」と現代史を「自習でよろしく」と後回しにしたくなる人がいるのはわかるような気がします。
学校に関しては、ただ単に規定の授業時間に対して情報量が多すぎる問題もあるとは思いますが。
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