スマホとPC、画面の大きさという性能、画面の小ささという性能

脳内で完全に完成形になっている文章をただ打ち込むだけなら、スマホもPCも極端な差はないと思います。(フリックで超高速で入力できる場合)

ただ、考える場所として考えた場合、スマホよりパソコン(with 大きなディスプレイ)のほうが圧倒的に優秀なことが1つあります。画面が大きいので同時に扱える情報量が増える、ということです。

スマホトパソコン

机の大きさが増えると、机の上に、ノートも参考資料もたくさん置けるという話。

スマホは手の平に乗せられて、どこでも持ち歩けるという「画面=本体の小ささ」という圧倒的な利点があります。が、この利点は「画面の大きさ」という性能とトレードオフです。(少なくともこの記事を書いている時点では)

「気楽に持ち歩ける」という性能を手に入れたことで、「画面の大きさ」という性能を失っているということです。

文章を書く時だけでなく、小説を読む時などにも「面の大きさ」は時として性能になります。

「騎士団はビザンチウムから船の乗って地中海を南下し、キプロスに立ち寄ったのちに、アレキサンドリアの港へと到着した。」

みたいな地中海世界を舞台にした歴史小説があったとして、隣に地図がほしくなることはありませんか?

紙の本なら、たいてい最初のページや最後のページに地図が乗っています。この種の小説。0.8秒ほどパラパラめくれば.、地図ページに行って、今見ていた所へ戻ってくることができます。

電子媒体だと意外に紙ほどのスムーズさはありません。1.メニュー画面を出す 2.目次を出す 3.移動する、といった手間がかかります。地図ページと往復するのは一手間かかるのです。

これも、パソコンのモニターのように画面が大きければ、関連情報の画面を読書画面の隣にもう1つ出して、出しっぱなしにしておくこともできます。机の上に、小説と地図帳と両方出したままにして置けるということです。


とはいえ、たくさん画面を出せることは諸刃の剣でもあって、「勉強だけしたいのに、マンガやお菓子もおけてしまうテーブル」という状態にもなります。

なので「1つの作業だけ集中してやりたい」時などは、画面の小ささが、「無駄なものを排除できる」という性能を持ちます。その場合、小さめのノートパソコン(タブレット)やスマホで作業をするほうが有利になる場合もあるでしょう。

携帯性がいいので「何でもスマホ完結にしよう」という流れが強くなっている世の中です。が、大きい画面を使ったほうが楽なことも多いので「なんでもスマホ」にしすぎないほうが楽になることは少なくないと思います。


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