【短編小説】Re: 2046 – SUPERSONIC
Re: 2046 – SUPERSONIC* 映画「2046」では、失ってしまった記憶を取り戻すために2046に向かう列車に乗る。
「記憶をなくすためには、どの列車に乗ればいいですか?」
女の子に声をかけられた。夜の風が当たる彼女の首元が寂しそうに見えた。
「6番トラックですけど… 本当に乗りますか?」
彼は駅員の帽子をそっと持ち上げながら、好奇心溢れる顔で彼女に聞いた。なぜなら、みんな失った記憶を探して2046に向かう列車に乗りたがるだけで、6番トラックの名前のない