魂の自主映画『抜本-BAPPON-』制作記開幕。なぜ映画を?|連載No.1
なんか映画撮ろうぜ!
本で戦う映画はどうですか?
それにしよう!!
…というわけで、私たちは長い長い自主映画制作の日々への一歩を踏み入れることとなった。
この記事は一体
さて。急に何の話だと言う話ですが…私は2015年頃に『抜本-BAPPON-』という90分の大作自主制作映画を完成させました。内容はアホかつ真剣な、熱量の感じられる内容です。
そんな90分者「自主制作映画」をなぜ撮ることになったのか? そして、撮っている間の様々な出来事を綴っていこうではないか。そういう想いに駆られ、初の自主映画完成までの長い道のりを制作記として書き始めよう、というわけです。
それでは本題に戻ります。つまり、自主制作映画制作記の始まりです。
この連載物では、『抜本-BAPPON-』という自主アクション映画の制作記を書いていきます。この映画はすでに完成していますが、制作期間2年間、全編通して90分の大作で、完成までには本当に色々あったのでした。
映画が撮りたかった
なんか映画撮ろうぜ!
本で戦う映画はどうですか?
それにしよう!!
我々の自主映画制作はこんなノリで始まったのでありました。
なんと形容すべきか…短絡的というか、飛躍的というか、意味不明というか…とにかく理解できないノリで撮影は始まったといえましょう。
そもそもなぜ「映画を撮ろうぜ!」などということになったのかと言えば、社会へと旅立ち、毎日仕事をやりすごすだけの日々に無常感を覚えたのがきっかけです。天気がよかったところで好きに動くわけでもなし、毎日くだらぬと思われる日々を過ごしていました。
そんな中で「なにか面白いことをしたい」と私が思い立ったのはなにも不自然ではありません。もはや単なる自然現象とすら言えましょう。
作曲、ゲーム制作、絵、漫画、小説…
私は記事を書いていることからもわかる通り、創作的なことが好きです。それゆえ、作曲や、HSPによるゲーム制作、RPGツクールでのRPG作成、絵を描く、そのほか小さいころには漫画や小説的なものを書くなど、色々とやっていました。
そんな私ですが、「映画だけは絶対作れないな~」と考えている自分がいました。
仮に脚本を書いたとしても、それは始まりにすぎません。カットを決める、役者を集める、ロケ地を決める、撮影をする、編集をする、音楽を付ける…その他にも考えればまだまだあるはずです。そもそも映画やドラマをあまり見ない私には、なにをどうすれば作れるのかが全く分かりませんでした。
しかし! だからこそ「映画制作」は、今までやったことのない新鮮な存在でもあったのです。
伏線は大学時代の遊びのムービー
この考えに至ったのには、ほかにもまだ一応理由があります。
まず、大学の頃の話です。当時(今でもだけど)、周りにはなかなかに付き合いが良くて不毛なことが好きな人間が多くいたものでした。常に何かしらをひっくり返してやろう、もしくは斜めから見下ろしてやろう的な気概の人間が多くいて、なんともないような場面でも常に色々考えるのが習慣でした。
それが、皆で遊びに行ったり、旅行に行ったり、友人宅に泊まったりするとなると、いつからか無駄にビデオを回す人間が現れるようになりました。そして、なにかしら無から有を産もうとして、とにかく色々やるわけです。
詳しく語ってもしょうがないので割愛しますが、奇想天外 奇妙奇天烈 頓珍漢 意味不明 狂喜乱舞 シュール ナンセンス 表現の自由 ということで、劇なのかなにかのムービーなのか、なんだかわかりませんが、とにかくふざけ倒して何かを作ろうとしていました。
まあ、大学生がふざけたムービーを撮るなんてのはよくあると思います。それが結構意味不明なタイプだったと思ってもらえれば大丈夫です。
そういった背景もあり、ムービーを撮る…という行為には、大学時代から面白味を感じ始めていたわけです。自分たちの卒業のときなんかには、無駄にムービーを撮りまくっていました。(別に映画学校ではありません)
劇も
ついでにいうと大学時代、何回か素人が集まって団体で軽い劇をやる機会もありました。それでも私は監督的なポジションで脚本を書いて演出して…とやっていたのですが、この経験も「映画をやってみたい」という気持ちに影響を与えていたと思います。
その結果…
私は映画を撮ることとなりました。(実は自主映画の前にちょっとした短編ムービーも撮っているのですが、それはまだ大学時代のムービーに近いものなので、その話はまたいつか紹介します。)
色々なにかしらをやってやろう、という気概の人は多くいたので、そういう人たちと軽く「映画撮りたいね」と話していたところ…
なんか映画撮ろうぜ!
本で戦う映画はどうですか?
それにしよう!!
的な流れになったのでありました。なぜ「本で戦う」なんてアイディアがすぐに出たかは後々の記事でお話しします。
とにもかくにも映画を撮り始めたら毎日を無駄に感じるなんでことはないのでは? と思い、始めたわけです。
思い立ったらすぐ行動! な私は、映画もろくに知らないド素人状態で脚本を考え始めました。
初めての脚本・絵コンテ
大筋の脚本の流れを何度も練り直し、全体の流れを決定します。そこまで来たら、どうすればいいかはわかりませんが、とにかく絵コンテを書いてみることにしました。
形式はかなりめちゃくちゃですが、とにかくカットとセリフと場面がわかるように、雑な絵でひたすら書きました。こういうものは、とりあえず最初の一筆が動けば一気に進むタイプです。
…とはいうものの、この時点ではまだ映画の練習的なつもりだったので、5~10分くらいで終わらせる予定だったのでした。
それが最終的にはなんと90分の大作映画へと方向転換することになるとは、このときは全く知る由もなかったとさ。
このときはまだ名前もついていない産まれたての…いや、産まれる前のこの映画は、後に『抜本-BAPPON-』と名付けられることになるのでありました。
…では、第一回はこの辺りで終了です!
この制作記は需要の有無にかかわらず、今後も連載物としてちょくちょく書いていく予定なのでまたお会いしましょう!
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