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公募のときにやってはいけないこと
大学の公募について、時々学校現場の先生方から質問を受けます。
「学校教員から大学教員への転出」については、情報がかなり限られており、ネットを探してもなかなか具体的な情報がないのが現状です。※理工系ですとかなり情報があるのですが。
大学に関する話は、学部や学科や研究ジャンルが違うと、その事情が全く異なってくるので、今回は、私が関係している「教育系の公募」についてお話ししたいと思います。
具体的には「
教職大学院? 修士課程? どちらに進むべきか。
前回、「大学教員になるためには修士の学位が必要」という記事を書きました。
ここで、現時点で小学校や中学校の教員の方の中には、教職大学院に進むか、修士課程に進むか迷っている方がいるかと思います。大学院への進学は安くは無い金額を払うことになるわけですから、入ってから「こんなはずではなかった……」とならないように、ご自分の将来設計ともに慎重に考えたほうがよいと思います。今日はこれについてお話します。
教職大学院・修士課程の選択で大学名から入るのは無意味
前回、大学院選びで、学部によくあるような「大学名のブランド意識」には意味がありませんと書きました。
今回はその理由を教職大学院と修士課程(博士課程前期)に分けてお話しします。
選ぶ側は「修士や教職修士を大学名で語ること」はしません。私の一連の記事は「大学教員に転職したい」という人に多く読まれているのではないかと思います(教育系に特化していますが)。
そういった人の目標は「今の仕事から大学の教員に
(1)修士の学位が必要な理由
昨日、大学教員に転職するときに必要な3つの条件を書きました。
今日は、そのうちの1つ目「修士の学位をもっていること」について詳しくお話しいたします。
大学の公募要項を見ると「修士、またはそれに相当する研究能力を有する方」といった記載があることが大半です。
これは事質的には「修士の方を募集する」ということを意味します。
なぜ「それに相当する」といった付記があるのかといいますと、もともと大学の教員
大学教員になるまでの準備
前回の投稿で「3年ほどの準備期間をかけて大学教員になった」という話を書きました。今回は、その準備期間のことをお話ししたいと思います。
要点を先に書いておきますと
(1)修士の学位をもっていること。
(2)査読論文が複数あること。また、査読付ではない論文もそれ以上にあること。
(3)学校現場の仕事にもしっかり向き合うこと。
この3つが必要かなと思います。
それでは、(1)~(3)のそれぞれにつ
中学校教員を退職して
10年ほど前、大学卒業から20年近く続けてきた中学校の教員を退職しました。
退職した理由は、国立大学(教育系)の公募に出したところ、運よく准教授(採用当時)として採用してもらえたからです。
もちろん、思い付きで公募してすぐに決まったのではなく、3年ほどの準備期間がありました。
ネット上では「大学、公募」「公募、条件」といったワードでの検索が、常に多くはないものの、一定数継続してみられます(細