見出し画像

ひとつの到達点

手前みそですが、10数年かけて国際雲図帳により分類されている雲をコンプリートしました。基本の10種雲形、14の雲種、9の雲変種、9の副変種、さらに2017年に追加登録された雲、簡単なようで難しい全ての雲形コレクションでした。もちろん、すべての写真は私自身による撮影です。

画像1

元々は雷撮影に夢中になりこの道に入ったわけですが、その過程でいろいろな雲と出会うようになって、虎視眈々とコンプリートを狙っていたのです。終わってみれば難しいと思われた雲ほど容易に撮影出来て、簡単と思われた雲で苦労する結果になりました。珍しい雲は常にアンテナを張っていますので気付くことが多いのですが、ありふれた雲ほど気にしないので見逃してしまうことが多かったですね。例えば、積乱雲に付随する雲などは雷雨を狙い撃てば遭遇する確率が高くなります。条件が限られているため、逆に考えれば容易に遭遇出来るわけです。

画像2

ありふれた雲が難しい理由に、元になる雲の種類が多く、発生条件もいくつもあることがあげられます。また、似て非なる雲が多く、勘違いから撮影せずに悔しい思いをしたこともありました。そのあたりはひとえに勉強不足、雲を見分ける目が無かったのだと反省しています。

画像3

今にして思えば、雷を撮り始めた10数年前には、積乱雲と積雲くらいしか見分けがつきませんでした。基本の10種雲形すら知らなかった私が、今では全ての雲を説明出来るところまで到達したのです。やはり撮影した写真の説明も出来ないようでは、売り込むことも出来ません。ある程度の勉強もしましたが、基本の10種雲形がわかっていれば、それに繋がる種もわかり、更に配列や透明度で分類される変種、部分的特徴や付随する雲がある副変種も容易に理解出来ることがわかりました。難しく考えることはなく、基本を頭に叩き込めば自然と理解出来るのです。

画像4

全種コンプリートはあくまでひとつの到達点にたどり着いただけで、そこから先の目標が残っています。次なる目標は作品としてのレベルを底上げすることです。雲や空の写真は決まった撮り方に偏りがちで、ともすれば代り映えのない写真になりがちです。それを克服した時には、その次に目指す目標が出来ると思います。

全種コンプリートした写真はメインサイト「ヤバい雲図鑑」で公開しています。興味のある方は覗いてみてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?