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プロゲーマー飯 #4 「草とチーズのパイ生地包み」

ラスベガスへ行くためにサンフランシスコを経由して行った時の話。
ラスベガス行きの飛行機を待っていると、何やら美味しそうな匂いが近場にあるフードコートからしてきた。

現地時間は9時頃、小腹が空いていたし時間もあるので店を回ってみることにした。
ハンバーガー屋、ピザ屋、サンドイッチ屋、アジア系料理屋、コンビニ、様々だ。
その中でサンドイッチ屋が気になる。どうやら注文するとその場で挟んだり焼いてくれたりするらしい。

ハンバーガーもピザも小腹が空いている程度では食べきれないが、サンドイッチくらいなら大丈夫と考えて列に並ぶことにした。

列に並び、頭上のメニューを確認する。英語で書かれてある、なるほど。

読めない。

いつも海外のご飯を買うときは苦労してしまう。手元にメニューがあるなら適当に指を指して「This One」と言えば買える。
しかし今回は手元に無い。であれば、直接商品を指差せば大抵は解決する。

そう考え、店先に置いてある適当な商品を指差して購入した。
それがこの「草とチーズをパイ生地で包んだもの」だ。

草とチーズをパイ生地で包んだもの

味は草とチーズとパイ生地の味だった。
特徴としては口の中の水分が根こそぎ持っていかれるのと、草が入っているので健康には良い気がするところだ。

正直に言おう、やらかした。
久しぶりにチョイスをミスってしまったと、ここは言い訳をせずにみんなに聞いてほしい。

列が混んできたことに焦ってしまったのだろう。
早急に決めなければいけないと焦って、目の前にあった草とチーズをパイ生地で包んだものを選んでしまった。

後ろに並んでいたおっちゃんは、チーズとトマトをクロワッサンで挟んで軽く焼いたものを頼んでいた。
それ、食べたかった…

英語ができれば、焦らなければありつけたであろうクロワッサンに思いを馳せつつ、自分の無力さを草とチーズが包まれたパイ生地と共に噛み締めた。

いつも、美味い飯が食べられる訳ではないがこれはこれで良い経験だった。

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