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要介護を必要とする家族と暮らすということ| 働く犬のこと|

これまでも何度か 血眼になりバイクを走らせやみくもに探すことがあった。

要介護を必要とする家族と暮らすということ。

夕暮れ時が一番危なく、日頃は家族全員でなるべく一人になる時間をつくらないように日々のスケジュールをすりあわせ調整し、同じルーチンで玄関の施錠漏れがないように、互いに声がけをし日々の暮らしを営む。
デイサービスも利用するが、夕方には帰宅する。
これまでもふと気を許した、抜けた隙、ほんの一瞬で、気がつくといつもいる部屋に義母の姿がない・・・・・

介護あるある・・・

・足腰は比較的丈夫ゆえ、スイッチがはいると動きはなぜか俊敏になる。
>えええーーーそんなに早く歩ける?
>短時間でそこまでの距離歩くーーーー!

・なぜか夕暮れ時、台風が来る前、妄想の会話が増え、多動になる

・明日大事な案件がある・・大事な用事が入っている。そんなときにかぎって、いなくなる・・・・(苦笑い
>ええーーー、またこのタイミングーーーー(笑

これまで何度か夕暮れ時の脱走があり、幸いご近所の皆さんの心配りもいただき、保護して連れ戻ってくださったり、すぐに気が付き連れ戻せたり。
脱走の毎、ため息をつきながらも、義母の運動能力の高さにもう笑うしかない・・・
過日、夕暮れ時、長女を駅まで迎えにいく、ほかの家族は在宅中。もちろん施錠し外出。

往復40分弱。帰宅すると玄関の鍵があいている。
嫌な予感がよぎる。
義母の部屋を確認すると、姿がなく、空に響くテレビの音。

あ!!!

すぐさま 鍵を開けて出たのは義母だ!と確信。
在宅中の家族に声をかけると、あわてて、あ!!!!!!

いつものごとく、バイク、徒歩それぞれ分かれ、義母のたどるであろう道を追う。いつもなら、20分もすれば、どちらかの携帯の着信音がなり、「保護」の安堵の報告がはいるのだけど、この日は違った。30分、40分、いくつかのルートを探せど、どこにも義母の姿が追えない。

50分、60分。

日が落ち辺りが暗くなり、今回はいつもとは状況が違う・・
どこにもいない

警察に行方不明の連絡をいれた。管轄内近隣の交番から2名出動してくださり、1名は私と共に分かれて今一度近隣を捜索。もう1名は家人より状況説明ヒアリング。

70分、90分と経過していく時間。気が付けばあたりは真っ暗・・・・。
時すでに不明になってから2時間。

ふと、以前脱走して保護された方の家の近くの方向を探していないことに気がつき、期待薄でそちらの方面に懐中電灯のあかりを頼りにたどる。

・・・・いないな・・・

そう思った矢先、川沿いの暗闇、空き家の奥の高いところから
「すみませんーーどなたか・・」か細い声が、かけつけると、1メートル50センチほどの高さの足場の悪い木組みの上に、必死にしがみついている義母の姿。
無事であることの安堵とともに、何故にそこ!何故にのぼってる!?

あきれるやら、思わずふきだすやら・・・

私だけでは到底おろせないので、すぐ警察官の方、家人に保護の連絡をいれ、かけつけてくださった警察の方のお力を借りる前に家人と私で抱きおろし、無事に地面に着地、怪我無く保護。

発見が家族であったことで、書類としては残らない案件処理に該当するとのこと。
よかったですね・・・警察の方から労わりの言葉をいただき、案件終了。

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我が家にも4歳になるエアデールテリアの愛犬がいる。
半年前に家族として迎え入れ、現在トレーニングをしている。
犬の臭覚における能力の素晴らしさには期待が高い。
犬たちの臭覚能力を用いた<捜索、救助の活用>が、実働レベルでこれまで以上にさらに増えていくことを願いたい。

それにはけん引役となる道開きの存在が必要であろう。
期待を込めて!微力ながら応援させていただきます。

■キャプ写真は
災害救助犬、行方不明者捜索犬のハンドラーでもあり、国内外の人道支援、災害救助・支援に携わる尊敬する友人の相棒:アシュティjr.君。

彼らが所属する【NSA日本サーチドッグアソシエーション
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#READYFOR #クラウドファンディング

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