NANA MIZUKI LIVE PARADE 石川公演最前体験記


2023年8月20日。
金沢市の金沢歌劇座にて、水樹奈々さんのツアー「NANA MIZUKI LIVE PARADE 2023」石川公演が開催されました。
この公演で私は、生涯初めて、最前列の座席でのライブ参戦を経験しました。

おそらく人生で二度とないであろうホール最前列の参戦について、記憶の薄れないうちに書きとどめたいと思います。


※注意※
①この先、ツアー内容のネタバレを含んでいます。セットリストも具体的に記載しています。まだ参戦していない人やセットリストを見ていない人は絶対に見ないようにしてください。

②体験談の都合上、壮絶な自分語りを含む内容になっています。苦手な方はご容赦ください。

③かなりの長文になっています。


1 PARADEツアー開始まで

まず、簡単な自己紹介を数行程度でさせてください。
私は、高校の頃放送されていた「魔法少女リリカルなのはStrikerS」を視聴したことがきっかけで、水樹奈々さんを好きになりました。初めて買ったCDはMASSIVE WONDERS、初めて好きになった曲はchronicle of skyです。
ライブの初参戦は「Nana Mizuki Live Academy 2010 Lesson7 名古屋公演」。
推し曲はAcademyで披露されたSTORIES、Song Communication、初めて好きになった chronicle of skyです。

PARADEツアーは、自分が可能な範囲で、なるべく行けるだけ行こうと考えていました。
そして、石川公演については、RUNNERのリベンジ公演ということもあって、必ず参戦しようと考えていました。
今回のツアーのチケットを申込する時点で、石川公演は友人と連番することになっていました。


2 ツアー開始から名古屋2日目まで

(1)ツアー全体の感想

7月1日の青森・盛運輸アリーナを皮切りに、PARADEツアーが開始されました。


久しぶりの声出し解禁と銘打たれたPARADEツアー。
私の大好きな曲がたくさん披露されており、しかも突然とんでもない日替わり曲が放り込まれます。


各地に遠征しつつ、毎公演毎公演を全力で楽しんでいました。
(特に、アンコール2曲目のSUMMER PIRATESは、EXPRESSツアーの時から大好きなので、演奏された時点で全力で踊るようにしていました。)


(2)企画枠について

ツアー恒例の企画枠は、チェリボメンバーが奈々さんの楽曲を各音楽ジャンルごとに編曲する企画でした。

GALA2の大阪公演。


企画枠で、私の推し曲であるSong Communicationが突然、9年ぶりに目の前に現れてくれました。


Song Communicationは、格さんが編曲担当をしてくれましたが、ほぼフルメンバーで、原曲に近いアレンジを施してくれました。
奈々さんも、声出し解禁になったら絶対にSong Communicationを歌いたいと思ってくれていたようでした。


私は拾えると思っていなかった推し曲に雄叫びをあげて感涙し、心の底から堪能しました。


その後、GALA6の熊本公演から、企画枠がその日1回きりの披露ではなく、ツアー中数曲をローテーションする形で披露されることが判明しました。
ローテーションの事実が嬉しすぎて、くまモンのぬいぐるみを衝動買いしてしまったようです。


(3)名古屋公演について

企画曲のローテーションが判明した時、私は「Song Communicationは、日本ガイシホールで披露されるだろう」と予想していました。


Song CommunicationはLive Academy当時の最新シングルのカップリングであり、Academyを象徴する曲です。

GALA8の名古屋2日目で、水樹奈々さんのライブにおける最多会場が日本ガイシホールとなること、そしてその日本ガイシホールを初めて使ったのがAcademy千秋楽であることから、地縁のある日本ガイシホールで歌うと考えていました。

(脱線するので割愛しますが、Academyの名古屋公演はトリプルアンコールまで行われた伝説の公演です。そういう意味でも、日本ガイシホールで歌うのが自然かと思っていました。)


ところが、編曲担当の格さんが公演に出れず、企画枠では歌われませんでした。
(石川公演でのMCを聞く限り、やはり名古屋で演奏されてたのではないか…と考えています。)


その一方で、このGALA8の名古屋公演②は、ツアーにおける最高の公演となっていました。

企画枠はViolettaという絶叫不可避な選曲。

一度セットリストから消えたSUMMER PIRATESの復活。WアンコールのGo Live!からのナゴヤドームに必ず行く宣言。

ここまで満足度の高い公演はなく、果たしてこれ以上の公演が今回のツアーで行われるのか…と考えるほどでした。

3 石川公演の席が発覚した状況

そんな名古屋公演の余韻も覚めやらぬ中、石川公演のチケットが発券される日になりました。
私は何気なく今日はチケットの発券日か〜と考えながら、Twitterを見ていました。

すると私のTLに突然、最前列のチケットが当たった旨の報告が流れてきました。

「おお~凄いな。フォロワーさんに最前列の人が現れたんだな」とのんきに眺めながら、誰だろうと考えて名前を確認しました。



自分の連番者でした。



私はその場で直ちに、連番者にLINEで電話しました。


真偽を確認すると、最前列が当たっていることは間違いないようでした。

連番者が当たっているということは、自動的に私も最前列に行くことになります。


そのような形で、私の石川公演の最前席での参戦が決定しました。


4 最前席参戦の発覚後〜当日まで

正直、私は石川の席が最前であることを聞いた時、嬉しさや驚きよりも、「どうしよう」という思いが強かったです。


他のアーティストを含めて、私は最前列を経験したことがないので、最前列、しかもホールの景色が全く想像できません。


私のライブ参戦スタイルも、不安にさせる一因でした。
私はライブ中、キンブレを高速で振ることや、高まった時に複数本持ちをして飛び跳ねます。
そんな私が最前でキンブレや大閃光を振ることで、誤ってステージ上に飛ばしてしまったらどうしよう、と考えていました。
また、私はライブ中動くことが多いので、演者を目の前にして、どんな動きをすればいいのかと悩みました。


最前であることが決まってから、Twitterにも最前席であることを自分から書くことができませんでした。


数日間熟考し、やっと、自分の石川への心持が決まりました。


まず、いつも通りの自分で臨もうと考えるようになりました。


私はこれまで、参戦する全てのライブをしっかり、全力で楽しんできた自負があります。


自分よりすごいと思う水樹奈々さんのファンはたくさんいます。けれど、ライブを楽しんできたことについては負けないと思っています。


だからこそ、まずはいつも自分が参戦しているように楽しもうと考えるようになりました。


その上で、二度とない最前だからこそ、「自らのルーツ」を身に纏おうと考えました。


僕は、「自らのルーツ」であるLive Academyの衣装に身を包み、会場中の誰よりも高まれるよう、全てを出し切ることに決めました。

5 石川公演当日

迎えた石川公演。
前日が別のライブ参戦で関東に居たので、私は当日は朝から石川へと移動し、オタクと金沢で合流して遊びました。
遊んでいい頃合いになったときに、駅からタクシーに乗って、会場に向かいました。

金沢歌劇座に到着すると、オタク達から、「最前楽しんでこいよ!」って言葉を多くいただきました。


いざ入場して席に着くと…
とにかく席とステージが近い。
ステージと席の間がほぼ空いていなくて、あり得ないくらい近い。


開演まで、本当にドキドキしていました。


会場に響き渡る、マイケミの”Welcome to the black parade”。
今回のツアーは、この曲の終了と一緒に暗転し、ライブが始まります。
この曲を聞くと、普段なら「俺の青春の曲だ!」とかテンションを挙げていくのですが、、、、聴いてたら、だんだんドキドキが止まらなくなってきていました。


ラスサビ前の“Do or die, you’ll never make me…”のところで、「ああ、いよいよ始まるんだ」と考えると、心臓が飛び出そうでした。


曲の終了と共に暗転。
いよいよ、人生で二度とないであろう時間が始まりました。


6 開幕~cherry boysコーナー直前まで

(1)開幕

まず、流れてる映像ですが、ま っ た く ま と も に 見 れ な い。


今回のホール公演では、演者と客席の間に巨大な白幕が張られており、そこに映像が映し出されます。
白幕は微妙に透けているので、準備している演者の姿も確認することができてしまいます。

ずっと見ていると、ステージのセンターに人影が。


まぎれもない、水樹奈々さんがそこに立っていました。


重厚なBGMと共に幕が上がり、水樹奈々さんの姿が。


(2)開幕3曲~最初のMCまで

「いくぜ石川―!」の声とともに、Red Breezeのイントロが流れました。

開幕のRed Breezeの時、もう奈々さんがとにかく近くて近くて。
ここまで近くで奈々さんを見たことがないというくらい近かったです。
全ての存在、感情、概念を忘却し、ひたすら奈々さんだけを見ていました。

2曲目は私の大好きなBring it on!です。

「パロットグリーンの羽音」の曲なので、必ず緑色のキンブレと大閃光を振って楽しんでいます。
今回のテーマは『いつも通り』なので、いつも通りを貫いて緑色を振って楽しんでいました。

そんな愛着のある大好きな曲で、ケニーとりゅーたんが私の目の前まで来ました。
あのケニーのギターソロを目の前で見て、卒倒しそうになりました。

そして、奈々さんも私の目の前に現れました。


長年憧れ続けているあのBring it on!メガホンが、わずか数センチの距離のところにありました。


自分は奈々さんと目が合い、そして手を振って貰いました。


3曲目のRock Ride Riot、Aメロの高速クラップも『いつも通り』行っていました。
ステージが近すぎて、タオルを前に飛ばさないよう必死でした。


3曲目が終わってMCに入るまでの間、連番者と「やばい」しか会話をしていませんでした。
連番者はとにかく頂へと跳ぶオタクなので、自分も負けないように跳び続けていました。
MCに入ったら、奈々さんとの近さに驚きました。
一挙手一投足、すべて見逃さないよう、奈々さんしか見ていませんでした。

(3)ダンス曲ゾーン

MCが開けるといきなりダンス曲ゾーンに入ります。
最初のスティグル前の前奏、砂漠の海か!?!?と間違えるような前奏なのですが、毎公演、微妙に演奏が違っています。
私は、演奏が違っているのはなんでだろうと不思議に思っていたため、ステージのチェリボをよく観察していました。
そうすると、りゅーたんとコジローがお互いに、「どっちが演奏する?」みたいなアイコンタクトを取っていました。
アイコンタクトによる会議?の結果、石川公演ではりゅーたんがベースソロを弾いていましたが、おそらく他の公園でもステージ上で即興で打ち合わせをしていたのでしょうか。
チェリボの仲の良さで公演が支えられているんだな、と感激しました。

私はダンス曲が来たら、振りコピとジャンプを組み合わせて楽しんでいるため、テンションが高くなる傾向があります。
この石川公演では、席に近かったこともあり、いつもの倍以上には訳が分からないテンションで楽しんでいました。


7 cherry boys コーナー

そして、今回のチェリボコーナー。
私が一生忘れないであろう出来事が起こりました。

ここまで間近でチェリボを見ること自体がないと思っていたので、チェリボコーナーではチェリボの一挙手一投足を見逃さないようにしつつ、全てのチェリボの動きに全レスをしていました。
例えば、りゅーたんとチョーさんの振りつけは全部振りコピしていましたし、ケニーの時は必至でケニーの名前読んでいました。チェリボの掛け声も、全力で叫んでいました。

そんな感じでチェリボコーナーでも全力を出していたところ、事件が起こりました。


チェリボメンバーの全員の紹介が終わった後、りゅーたんとチョーさんが楽曲を歌唱する部分のことです。

今回のチェリボコーナーの楽曲は、
①りゅーたんとチョーさんが「Wow Wow Wow Wow」と歌う
②オタクが「Wow Wow Wow Wow」とコールをする
この①→②の流れが合計で3回繰り返されます。


1回目にオタクが「Wow Wow Wow Wow」とコールをする場面。



いきなりチョーさんが私のところに来て、マイクを私に向けました。


最初私は、「え?え?え?」となりました。
けれど、向けられたマイクに対して発声しないことは失礼に当たります。

全力で叫びました。

私が叫ぶと、チョーさんは自分の方を向き、自分の目を見て、2回目の「Wow Wow Wow Wow」を歌いました。

これは「マイクをもう一度向けられるな」と思い、叫ぶ準備をしました。


ところがなぜかチョーさんは、突然、他の観客にマイクを向けました。


私は頭の中が???となっており、混乱しました。

そうすると、チョーさんはまた私の方を向き、私の目を見て、3回目の「Wow Wow Wow Wow」を歌いました。

私はこの後の展開を完全に見切りました。

そのうえで、全力で叫ぶ準備をしました。

オタクがコールする箇所に入ると、

やっぱりチョーさんは、他の観客にマイクを向けました。


そう。
私はチョーさんに全力で弄られたのです。


チェリボコーナー終了時、私はチョーさんに向けて、親指を立ててサムズアップポーズをしました。

チョーさんは、暗闇であるにもかかわらず私を見つけて、サムズアップポーズを返してくれました。

いくらなんでも、演者とここまで対面して、演者に弄られたことはありませんでした。本当にびっくりしましたし、一生の思い出に残る出来事でした。


その後、これまた大好きなSacred Forceを目の前で歌ってくれて、幸せに包まれていました。


8 企画コーナー

待望の瞬間はやってきました。

企画コーナー。

回ったのも格さんですし、格さんが居ないことで~とのMCがあり、徐々に心臓が早くなっていきました。

そして、格さんがアレンジを担当したとの発言があって、確信に変わりました。


「それでは聞いてください、Song Communication」


奈々さんからこの言葉を聞いたとき、わかっていたはずなのに全てが真っ白になりました。

前回の大阪でのSong Communicationは、号泣してしまったので、今回のSong Communicationは、味わって聞こうと考えていました。


ところが。


「僕らは弱い 僕らは強い 歌ひとつで変われる」


このフレーズを聞いた瞬間、目から涙が止まらなくなってしまいました。

Song Communicationという楽曲の中で、最もメッセージが込められているフレーズ。
明るい曲調なのに、優しく包み込むような奈々さんの歌い方は、13年前と全く変わっていませんでした。


格さんは、この曲を石川公演で演奏することを「運命」と表現していました。


格さんの発した「運命」には、いろんな意味が込められていると思います。


ただ、自分にとっては、この席、このタイミングで、Song Communicationを聞けたことは「運命」なんだと感じました。


大好きな曲を、一番前で聴けた、本当に幸せな瞬間でした。


9 後半

今回のセトリには、いわゆる闇鍋ゾーンと呼ばれる箇所があります。

その箇所で歌われたのがVIRGIN CODEです。
「復活」の意味が込められたこの曲、今回のセトリで一番ふさわしい曲です。

そんなVIRGIN CODEで、奈々さんとチェリボが目の前にやってきました。

本当にすごかった。
至近距離でVIRGIN CODE歌われたら、手を伸ばす気持ちが止められないどころではない(もちろん触るほど手を伸ばすわけではないですが)。

最後のNEXT ARCADIA。

とにかく今回NEXT ARCADIAで流れる映像が大好き(歴代ライブで一番好きというレベル)なのですが、真ん前に来すぎて映像どころではありませんでした。

この距離で、70億分の1の中から出会えたことに感謝しかなかったです。

10 アンコール

(1)2曲目

この公演の2曲目はSUMMER PIRATES。

私が今回のツアー(レギュラーナンバー)で一番好きな曲で、全人類を笑顔にする曲だと思っています。

ダンスも覚えているので、最前列でもサマパイは本気かつ最高に楽しんでいました。連番者と一緒にLiccaさんと対面していました。

最前でも満面の笑みでこの曲に挑みました。

皆が笑顔になれるのは、この曲が持っている魔法のうちの1つだなと思っています。(多分、有明終了後にもう少し加筆します)


(2)MC以降

一番最初に言った通り、私はこの公演で、決めていたことがありました。


「自らのルーツ」を全て身に纏って参戦することです。


この日の私は「自らのルーツ」であるAcademyの格好で参戦しました。


Academyコーデで挑むと、私の推し曲のうち、STORIESとSong Communicationは刻めています。


しかし、chronicle of skyはAcademyで演奏していないから、全身Academyにしたとしても身に付けることができません。


だからこそ、

ハチマキで表現することにしました。


STORIES
chronicle of sky
Song Communication


私の推し曲を全身で表現した状態で、この石川公演に臨むことができ、「自らのルーツ」を身に纏うことも果たすことができました。


11 石川公演を終えて

人生でおそらくもうないであろう最前に対して、「自らのルーツ」を身に纏って、「いつも通り」参戦しつつ、全力で挑みました。


会場の誰よりも楽しむことができたと思ってます。


本当に、自分史上最高の公演になりました。


石川公演は、本当に「奈々さんしか見ることができなかった」公演でした。


こんな景色は二度と見れないなと思える、最高の公演でした。


何より、チケを引き当ててくれて、最前に導いてくれただけではなく、横で全力で飛び続けた心強い連番者に一生感謝したいと思います。
(ほんとにずっと跳び続けてくれたので、楽しく連番することができました。)


この文章を書いているのは有明公演の前日。
あと3日でPARADEが終わります。


とにかく残りのPARADEも全力で楽しもうと思ってます。


残りも悔いを残さないよう全力全開で挑んでいきたいと思います。

(最後、駆け足になった気もするので、もしかしたら加筆します)

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