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自分はすごくなくてもいい、ありのままでいいんだ【プロボノ:めおっちのストーリー】

STORIAのプロボノとして、積極的に活動に参加してくれる「めおっち」。
2022年11月〜2023年1月まで実施したSTORIA初のクラウドファンディングも、彼女を中心として企画・準備・実行が進み、
無事に目標を大きく上回る結果となりました。

普段は一般企業で働きながらも、平日夜や週末を使って活動を続けるめおっちに、STORIAとの出会い、プロボノへ参加しようと思ったきっかけなどを伺いました!

-STORIAにはどのようにして出会ったのでしょうか?
 
2019年6月グラミン「MBA生は社会課題に対してなにができるか?」のイベントが最初の出会いです。

イベントに参加してくれていためおっち。

(ちなみにSTORIA noteの一番最初の記事が、そのイベントレポートでした!)

MBAってなにができるの?社会課題って?と思い、
タイトルがグッと来て申し込みました。
その時の私は「社会課題」という言葉を知らなかったんです。
もちろん「子どもの貧困」も。
 
私自身、大学のときには実家からお弁当を持って通学していましたが、
周りの友達は一人暮らしで「お金がない」と言っていて、それがなぜなのか、よくわかっていませんでした。
高校は私立に通っていて周りの子も同じような環境だったので、お金の差があることがわかっていませんでした。
留年してしまった友達が「5年は学費が出せない」と退学してしまったこともあり、そこにずっと違和感を持っていたんです。

-なぜ、プロボノをしようと思ったのでしょうか?
STORIAとの出会いのイベントに参加したあと、また別のSTORIAイベントに行ったのですが、そのときは代表の綾子さんが、急遽来ることができなくなり。プロボノのむらさんが代理でイベントを進めていました。

そのほかのプロボノさんもイベント内ワークショップで優しくしてくれて、「すごい!」と思いました。
その体験をきっかけに、自分もプロボノをやってみたい!と思いました。

STORIAのことを知りたいと思いながら接点を持ち続け、その後もいろんなイベントに参加しました。
事業計画やライフラインチャートの話をしたり、懇親会をしたり。
でもそのときも「自分になにかできるのかな?」と思いながら、
代表の綾子さんがいなくてもプロボノだけで物事が進んでいくのがすごいと感じました。

そして、とにかくプロボノのみなさんが優しくて。
プロボノのみなさんはSTORIAの名刺も持っていて、そこにも憧れましたね。
 
そうしていくうちに、綾子さんからプロボノになれることを聞いて、
「やってみたいです!」と即答しました。
イベント後に一人ひとりに送っている綾子さんの丁寧なメッセージが素敵だと思いましたし、プロボノさんが主体的に活動していることもすごいと感じて、自分もそうなりたいなと思ったんです。

-実際にプロボノをしてみてどう感じましたか?
実はプロボノになってからも、すぐになにかをするわけではなかったんです。
自分もイベントなどを進められるのかなと考えながらも、何もできていないなと不安でした。
 
コロナ禍になって、これまで実施していたワークショップをオンライン開催することになり、プロボノチームでミーティングを重ねたのが本格的な活動のはじまりでした。
 
私が感じた「プロボノすごい!」に自分がなれているかというと、そうでもないんですよね。
あのときのみなさんほどやれているとは思わないですが、積み重ねてきたことが自分の自信になっていると感じます。
 
もうプロボノになって4年目です。
入った当初はみなさんのようにすごいプロボノになりたい!と思ったのですが、自分はすごくなくてもいい、ありのままでいいんだ!と思えるようになりました。
 
代表の綾子さんをはじめ、プロボノのみなさんはなんでも受け止めてくれ、なにを言っても否定せず、STORIAをもっと良くしよう!という前向きさがあって。
そこに自分が参加することができ、意見を聞いてくれるからこそ、発言を躊躇する場ではなかったですね。
「いいじゃん、やってみようよ!こうしてみようよ!」という場で、今まで仕事では、経験したことのないことでした。

プロボノオンラインミーティングの様子。みんな楽しそう!

-他の団体とSTORIAは何が違うと感じますか?
他のNPO法人でのプロボノ経験はほとんどありませんが、STORIAでは自分を取り繕うことがありません。
出身大学や勤務先を聞かれることもありませんし、自分を飾る必要がないから、こんなこと言っていいかな?と思うことがなくて。

たとえば会社だと気にして忖度する時もあるのですが、STORIAのミーティングではなにを言っても受け止めてもらえますし、おかしいことはおかしいと正しく言ってくれます。
だからこそ、STORIAでは自分がありのままでいることができます。

-もしプロボノしてみたいな〜という人がいたら、なんて声をかけますか?
まずは外部向けワークショップに参加して、STORIAの雰囲気を知ってほしいですね。
そこで合いそうだなと思えば、プロボノ定例会に出てもらって、さらに知ってご自身で判断してほしいです。
 
プロボノだからといって、なにか必要なスキルとかはSTORIAではありません。
たとえ打ち合わせに参加できなくても、グループチャットでコメントしてくれるだけでも、そこにいてくれるだけでいいですし、時々定例会に出てもらうだけでいいんです。
STORIAでは「出来ることを出来るときに出来る人がやる」ということを大切にしています。
 
ただ、いつもアクティブに活動しているメンバーだけだと思い込みが入ってしまうので、そうではない第三者の視点もほしいときもありますね。

 -STORIAに合う、とはどんなイメージでしょう?
 
「STORIAをどんどん大きくするぜ!社会課題解決しちゃおう!!」と
ガツガツとした感じの人には合わないと感じます。
「こうじゃなきゃいけない!」はないけど、「こうしていきたい」という想いがあって、そこから離れず批判しない穏やかな人。

プロボノチームで打ち合わせをしていると心穏やかで、癒されたな〜と思うんです。
一瞬たりとも参加している人がイラッとせず、冷静に人の話を聞いた後で意見を出してくれて。
みんながみんなを受け止めているからこそ、たとえ「それは違う」と言われても嫌な気持ちにならないですね。
 
プロボノチームは、みんなが目指していることが一緒なんです。
STORIAをもっと知ってほしい、サードプレイス(子どもたちの居場所)の持続には継続的にご寄附いただけることに意味がある、という共通の目的があったうえで、「さらに良くしていこう!」という気持ちだけで来ているので、みんなが前向きでいられるんですよね。
 
もちろん、進む方向はプロボノだけで決めているわけではありません。
月1回のプロボノ定例会では、今月の活動内容、事業の展開を話し、プロボノのみんなにはこうしてほしい!と綾子さんが伝えてくれます。
 
「さらに良くしていこう!」と思ったのは綾子さんがいるからです。
芯があるように見えて儚くて、支えてあげたい。
綾子さんのことがみんな大好きなんですよね。
でも、STORIAの「愛情の循環へ」への共感があるので、たとえ綾子さんが代表じゃなくなったとしても、STORIAを応援し続けると思います。

-プロボノ開始時の自分に伝えたいことはありますか?
なにかができなきゃ!じゃなくていい。成果とかなくていいんだよ。
この場に癒されにきてほしいな。

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めおっち、ご自身のストーリーを聞かせてくれてありがとうございました!
「私もすごいプロボノになりたい!」という思いから始まり、
今では「自分はすごくなくてもいい、ありのままでいいんだ」に至ったのが印象的でした。
自分を受け止めてくれる環境にいるからこそ、めおっちの可能性が輝き始めたようにも感じました。

STORIAでは
・子どもたちの気持ちに寄り添い、一緒に過ごしてくださるボランティア
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を募っております。

詳細は以下HPリンクよりご確認ください。
私たちの愛情の循環に加わってくださるみなさまをお待ちしております。

子どもたちの日々の居場所での様子は、note・Instagramでもお届けしています。ぜひ居場所の雰囲気を感じてみてくださいね!


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