【STOPUP!】編集後記 vol.01

先日、私はある場所で開催された、ベンチャーキャピタル(VC)との『スタートアップエコシステムの未来』と題したセミナーに参加しました。冒頭で登壇者が述べた言葉には驚かされました。「今やVC側がスタートアップを見つける時代。スタートアップ側がVCの前に来てピッチする時点で負けは決まっている」という厳しいコメントで、私は一瞬、「今日この場に話を聞きに来ている時点でお前たち全員負け組」と言われているような気がして、思わず二ヤついてしまいました。

私は少々ひねくれ者で、このセミナーに対する感想は個人的なものですが、一般的には勝者とは圧倒的な敗者の上に成り立っていると言えるでしょう。その割合は1割にも満たない可能性があります。しかし、考えてみれば、世の中には未来の勝者に向けた情報が溢れていることに気付きます。たとえば、セミナーに参加したとしても、その内容が本当に意味を持つのはごく一部の参加者であるかもしれません。

こうした現状を踏まえて、「勝者は少数派であるが、情報は多数派にも届けるべきではないか?」という考えから、「STOPUP!」という構想が生まれました。つまり、たとえスタートアップが負け組であっても、何かしらの意味があると捉え、その人たちに向けて情報発信を行うべきだというアイデアなのです(笑)。

こうした発想は、勝者だけでなく、未来の可能性を秘めた人々にも目を向け、彼らに何かしらの価値を提供することができるのではないかという期待を抱かせます。結局、未来を切り開くのは限られた数の人々だけでなく、その広がりを広げていくことが、真に豊かなエコシステムを築く一環となるのかもしれません。

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