理由②帰国後の年収ダウン確定2
前回の続きでございます。
タイトルの通り、現地採用の皆さんは僕と同じようにかなりの高確率で
日本での再就職時に、出国前より年収が下がることになります。
理由は下記の2つです。
①直近で年収が(かなり)下がっている
②現状無職
今回は、②をご説明いたします。
①については下記をご参照くださいませ。
ここでは「年収上昇比率」により、給与交渉が難しいことをお話しました。
その上で、更に交渉を難しくする要素が、
「現状が無職」であることです。
現地採用が日本帰国時に無職になる理由は、こちらをご参照ください。
「現地採用失敗者のリアルな情報を提供すること」
これは自分ができる数少ない社会貢献だと本気で思っています。現地採用を目指す方全員に、是非全ての記事を見て頂きたいです。
さて、無職の人の年収交渉が難しいことについては、
皆さんも容易に想像がつくかと思います。
というか、そもそも年収交渉どころか、
「無職の理由」を面接官に納得してもらうことからです。
よほど外部の大きな要因・納得できる理由(会社が倒産など)でない限り、
マイナスからのスタートは必至です。
無職=貰い手が無い(社会からのニーズが無い)状態ですから。
ただでさえ、交渉においてのパワーバランスは基本
買い手(企業) > 売り手(応募者)なのに、
更に売り手サイドに社会的信用が無い状態。
確実に対等な交渉はできません。
「会社を選ぶ」ではなく、
「会社に拾ってもらう」というイメージです。
つまり、無職の人は「足元を見られて当然の立場」なので、企業もあなたを「無理して高額な年収を提示しなくても、内定さえ出せば承諾する人材」と考えます。
これが2つ目の、「年収下げ」要因です。
…まあ正直、当たり前のことを書いているだけという自覚がありますので、今回はむしろ
「無職は精神的に本当にしんどい」
というところを、
是非ここで無職経験者から現地採用を目指す方々にお伝えしたいです。
帰国後に皆さんは、無職になるわけですから。
特に30代以上の方々は明日は我が身と思って聞いてください。
まず、収入が無いのに、国民健康保険・国民年金・住民税・携帯電話料金・家賃・食費等々、色々な出費によってどんどんお金が無くなっていきます。
無職では、帰国後にそもそも家を借りれない可能性すら有ります。
僕は一度、家賃4万の賃貸の審査で落ちました。
これだけでも十分キツかったです。
当然、今まで借家の審査で落ちたことはありません。
面接を受ける日は常に緊張状態ですし、
希望の会社からの合否の連絡を待っている時なんかはずっと緊張状態で、
「ここが落ちてたら…」と考えると、とても安心して寝れません。
そしてなにより、
平日の昼間に感じる「自分が社会から必要とされていない」という感覚。
すごくメンタルに来ます。
働いているすべての人が、とっても輝いて見えます。
僕がすごく共感した、「無職がどれだけヤバいか」をとても分かり易く書いてくれているサイトを貼りますので、出国前に是非見ておいて下さい。
…ただね、
多分どんなに文章で「無職はやばいよ」と言って聞かされても、
なかなか納得しきれない部分があるんじゃないかと思います。
今皆さんの鏡の前には「海外で活躍する自分」しか写っていないわけですから。。
ほんとに端っこでいいので「海外で活躍できなかった場合の自分」も入れてみてほしいんです。
僕も実際、自分が無職になるまで、
無職がこれほどまでにキツいものとは思っていませんでした。
無職とは本当に恐ろしいものです。
二度となりたくありません。
もうこれに尽きます。
そして無職になってみて初めて気づくのです。
今までいつも同じでつまらないなんて思っていた日本での生活が、
決して当たり前のものではなかったという事に。
個人的に、帰国後に無職になってまで、かつ収入も下がってまで、現地採用になる必要は絶対に無いと思います。
どうか皆さんが無職になりませんように!!
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