トランス女性の私が発信を始めたきっかけ
日本のトランスジェンダーに対するネット空間における攻撃が増していて、レズビアンイベントでトランス女性が入れなかったトラブルや、沖縄で起きた可能性のあるトランス女性へのヘクトクライムがあり、日本人のトランス女性の一人として、この状況は看過できない。
Act UpではSILENCE=DEATH として、黙らないことの重要性を説いて活動してきた。それと同様にマイノリティが黙らないことはとてもとても重要だ。だから、私も決して黙らない。その一つのツールとして、発信を始めました。
日本でトランスジェンダーが黙ってしまったら、トランスジェンダーが「社会に間接的に殺」されてしまう状況が目の前にある。(映画 Major! より)
Twitter上で行われている攻撃は、典型的な「女装した男性が女性専用のスペースに入ってくる」から下記の記事のように言葉の定義に対する挑戦が行われている。
トランス女性は「トランスジェンダーの定義に当てはまる人たちの中で性自認(gender)が女性の人」である。トランスベスタイト(transvestite)の「女装した性自認が男性の人」はトランス女性には含まれません。トランスジェンダータームには、「出生時の性と性自認(gender identity)と性表現(gender expression)のどれかが一致していない人」を皆含む。ネット空間でトランスジェンダーとトランス女性の似た意味合いを混同し定義をすり替えた言論が見られる。この問題は、今後、一つの記事にしたいと考えている。(トランス女性の定義は下記の記事の[I. 性自認と法律上の性別認定 (戸籍記載変更)]を参照)
若者ほどネットの影響を受けやすい。その状況とネット上の攻撃の状況を踏まえると、特に若い世代のケアが必要だ。下の調査はアメリカの調査であるが、日本でも同じ状況にある。だからこそ、正しい情報とケアにつながる情報を発信しなければならない。
トランスジェンダーの若者に読んでほしい情報の一つにジョグジャカルタ原則がある。日本語訳は、Wikipediaしかない。これから、この原則に則った権利が認められるまで、日本のトランスジェンダーの人々の活動は終わらない。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ジョグジャカルタ原則