見出し画像

2024年9月 DJツアー インド

こんにちはDJ/プロデューサーのStones Taroです。
今回のDJツアーレポはインドです。

初めてのインド

ありがたいことに今年からDJツアーで色んな国に行っているが、こんなに早くインドに行くことになるとは思っていなかった。

自分の父親が唯一行った国外旅行はインドだったらしい。学生の時と言っていた気がする。(最初で最後の海外旅行がインドなんてことあるのか?)

油断していると日本人のヤワな胃腸はぶち壊されてしまう、というイメージがあるが、果たして無事帰って来られるのだろうか。

ツアーの経緯

いつもごとくツアーの経緯を少しだけ説明する。

プロモーターはベース系のイベントを長年開催しているKrunkで、今回は彼ら主催のBass Camp Festivalというフェスティバル内のイベントでDJをする。

LoefahなどのレジェンドからDenham Audio、Mani Fest、Breaka&Bakeyなど自分と同じエージェンシーのDJも過去に招聘されている。インスタなどで様子を見る限りハードなサウンドでめちゃくちゃ盛り上がるイメージだ。セットに悩む。

20日にゴア、21日にムンバイ、22日にバンガロールという日程。

共演にはItoaやChunky、Coco BryceなどUK/EUからのアクトが。Itoaはなかむらみなみとのトラックで日本の皆さんご存知だと思う。MCのChunkyはDraaimolenで見たライヴパフォーマンスがヤバすぎてもう一度見たいと思っていた。

Coco Bryceは今年トラックに付けた曲名が問題になった(問題についてはご自分で調べてください)。その影響でいくつかのフェスでキャンセルになっていた。

彼のやったことは本当に無神経だと思った(僕自身も流れてくるガザの映像に非常に傷ついているので関連する支援団体をサポートしている。今更ながら関連著書を読んでいてより深く理解しようと努めているところである)。

が誠実な謝罪のビデオを早急に公開(英語ネイティブがどう感じるのはわからないが)、自分の立場を表明し、楽曲を撤回した。反省し同じことをしないのであれば、時間とともに許されてもいいと思っていた。反省を示している人を、いつまでも、誰もがキャンセルするのは、いわゆる「キャンセルカルチャー」としての問題がある(反省をしていない場合は別だと思う)。

インド・ムンバイへ

今回は向こう手配での国際フライト。タイ航空利用で行きも帰りもバンコクで乗り換える。

自分は不快に対してかなり鈍い人間で、足も短いため、もはやLCCでなければ航空会社は大差ない。

バンコク空港のメタルゾウ
バンコク空港で食べたトムヤムクン。トムヤムクン自体は正直普通かなーという感じだが、砕いたナッツをまぶした焼き鳥みたいなやつが美味しかった。

22:00ごろムンバイの空港に到着。スマホのバッテリーがなくピックアップしてくれるプロモーターと連絡取るのに必死で空港の写真撮り忘れた。

インドの空港は軍がセキュリティを担っていて、小銃を持った軍の人たちが目を光らせていた。

空港からホテルに移動してカバンを置いたあと、いい感じのクラブKhar Socialへ。

サウンドシステムがすごく良く(メインスピーカーよりウーハーのサイズがだいぶ大きい)、店内のインテリアがイケている。木曜日の12時過ぎだが人がいっぱいでガンガン踊っていた。BPM130半ばのベースミュージックやテックハウスがプレイされていた。

上階のご飯食べるスペース
美味しいご飯をご馳走になった
念願のチキンビリヤニ美味しい!全く辛くない料理って言ってたけど僕にしてはちょっと辛い

鶏肉の中華風炒めみたいなのも頂いたがめっちゃ辛い。日本人からすると、スパイシー=めっちゃ辛い、ノンスパイシー=ちょっと辛いぐらいなのかも知れない。

2時ごろホテルに戻り睡眠。
ぐっすり寝て朝起きると部屋にテラスがついていることに気付く。

イカついカラスと見たことない鳥が大量に出入りするのでここで落ち着くことはできなかった。

空港に行く前にドーサ屋さんに連れて行ってもらった。ここのドーサはイケてる朝ごはんの一つらしい。

南インドのクレープみたいなもの。ディップするソースはサンバル等で日本人からするとカレーの範囲内に感じると思う。ちなみにここのはスープ系のサンバルではなく、ディップしやすくなっている。

生地の外側がパリっとしていて、内側はモチモチで美味しい。白いバターを塗って、サンバルなどの副菜とともに食べる。

写真左上のハチミツ固めたやつがおいしくって、ドーサに乗せて食べるとたまらなかった。

店内は狭いがとても人気でカードも使えるのでムンバイに来た時は是非。

9/20 ゴア

3時ごろのフライトでムンバイからゴアに移動。下調べはしていたので知っていたが、インドの空港のセキュリティチェックは厳重で時間がかかる。まず空港施設内に入るのも搭乗券とパスポートのチェックが軍のおっちゃんによって行われる。
手荷物検査も電子部品を使っているものは全て袋から出して別のトレイに並べなければいけない。

念のためフライト時間の2時間半ぐらい前には着いていた方がいいのと、航空会社アプリでの事前オンラインチェックインをオススメする。

なんやかんやでゴアに到着。今夜のべニューJunaがあるAnjunaというエリアへ。

Anjunaは美しいビーチで有名な観光地。ビーチに繋がる山道にたくさんの飲食店やホテルが並んでいる。牛や犬(ワンちゃんと呼ぶには野生過ぎる)が街中にいて、車やバイクはそれを避けて上手く運転する。

日暮れの頃に、プロモーターが「海行こや!がちヤバい景色見せたんで!」とのことで海に連れて行ってもらった。

この子はプロモーターのワンちゃん、チキータ。このあと下に降りて散々遊んでいた。
沈んでいった

こんな景色があるんやなと心から感動した。何もかもどうでも良くなってしまう力がある。

その後はその海沿いのバーへ。とても雰囲気が良かった。

それからホテルで軽く寝てから会場のJunaへ向かった。夜のAnjunaの街は道沿いに点々とあるバーの装飾がキラキラしていてとても幻想的だった。

Junaのバー&レストランスペース
なぜかめっちゃ立派な鯉のぼりがある🎏
クラブスペース!100人入るとギュウギュウという感じだが、サウンドシステムめっちゃ良かった。

Junaは素晴らしいインテリアとフード、ドリンク、そしてサウンドシステムで大好きになった。

僕は普段よりも少しアッパーなセットで2時間ほど走り抜けた。特に後半、フロアに受け入れてもらえた頃「スゴイ!」コールが発生して笑ってしまった。ハードコアブレイクビーツも手札増やしておきたいなと思った。

セットが終わって少しゆっくりしてからホテルへ。暑い中エアコンが動かなくてピンチ。

扇風機のような強さでファンが回っていたので、濡らしたタオルを身体にかけて風を受け、気化熱で身体を冷やして寝るという荒技を使って快眠した。勉強はしておくものだなと思った。

翌朝のホテルの中
二匹ほど犬が忍び込んでいる

9/21 ムンバイ

3時のフライトでゴアからムンバイへ飛び夕方に到着。

ホテルで出演者のみんなと合流。
ChunkyにDraaimolenで見たパフォーマンスが良くてファンになったよーと伝えた。

面長のドクロ

会場のantiSocialに到着。めっちゃデカい!数百人規模!

主催のSohailとYung RajのB2B。この時点でフロアがかなりパンパンになっていた。

ここもまた美味しいご飯を食べることが出来る。写真を撮り忘れたがチキンケバブ最高に美味しかった。

僕の時間が回ってきてセットを開始すると、「マイク持ってええか?」とライヴ後のChunkyがMCをしてくれることに!めっちゃ嬉しかった〜。

引くところは引いて、MC乗るべきトラックの時はガッツリMCしてくれる。この感覚がDJ(僕)側とマッチしていてさすがだった。

かなり相性がよくめちゃくちゃ盛り上がった。基本140でダブステップと2ステップ、ブレイクビーツを巡りながらずっとハイなテンションをキープし最後は少しだけジャングル&高速ブレイクビーツ。ハードだけどスマートなセットに仕上がったと思う。Fxiateの次に出るEPが良すぎたのでそこから二曲かけた。

終わった後は多分数十人が話しかけてくれてハグした。死ぬほどThank youって言った。

イベントとしてかなり楽しく、痛快なパフォーマンスができたが、かなりヘトヘトで帰宅。

ちなみにムンバイでKrunkの事務所に行った。ベースミュージックのイベントプロモーターを軸にした会社でしっかりとしたオフィスを持てているのが素晴らしい。インドで音楽関連で生活している人と話すと、みんな行動力と自信に満ちている。

9/22 バンガルール

翌日はItoaとBambi Uziと一緒のフライト。空港でItoaとプロダクションやキャリア、そして子育てのことでゆっくり話し合えた。

バンガルールに到着し、プロモーターの車でホテルへ。

ホテル周辺の街並み。ムンバイほど混んでいないが、活気があってちょうどいい。ITで栄えている。
本場のドーサ
本場のドーサ!ここの副菜はまさにサンバル!って感じでコレコレ!となった
アイスクリーム屋さんにも連れて行ってもらった

これがドーサ食べたお店。

これがアイスクリーム屋さん。

少しホテルで休憩してから会場のKoramangala Socialへ。2ルームで僕はアウトサイドステージ。

インテリアもすごく良くて清潔でムンバイ初日に行ったKhar Socialと似てるなーと思ったら同系列らしい。

会場も明るめでデイタイムなノリだったので前日までの2本とは少し変えて陽気で定期的に大ネタを挟む感じのセットになった。ハマってよかった。最終的には大団円的なムードになったので最後にGypsy Womanのエディットをかけると気付いたらプロモーターがリワインドしてた。

僕のステージが終わったら次はインサイドステージが始まった。そちらは暗くてベースがしっかり出てクラブっぽい感じ。

BambiのDJ基本160以上だがバリエーションの付け方が巧みだった。
Itoaはバッチリかましてた
アレックスかわいいね~

ここでもクラブの中で絶品のビリヤニを食べた。

画像ではわかりにくいがめっちゃデカい。残したらあかんと思って無理やり食べたが、店員さんに「お前一人で全部食ったん?!」と言われた

今日もガチナイスパーティーで楽しかった。もはやインドのパーティーシーンが羨ましくなってきた。割と近いので何度でも来たい。

なんとかツアーをこなした達成感と美味しいテキーラ(なぜかアルコールの味がしない)で眠くなりホテルへ。

バンガルール まったり最終日

最終日はバンガルールで一日ゆっくり過ごした。
お昼に連れて行ってもらったカフェがとても良かった。

DYU ART Cafe
二階席がオススメ

ここでハンバーガーとマグロのカツレツを食べた。ガチオススメです。

それからプロモーターの家でハードウェアシンセで遊んだり、Youtubeで好きな音楽を聞かせあったり、ワンちゃんネコちゃんと遊んだりしてまったりと過ごした。

異常に懐いてきて、めちゃめちゃ可愛かった。「リオは普段こんな感じにならへんで!お前すごいな!」と言っていた。嬉しい。

軽めのダルカレーもご馳走になり、空港に向かう時間に。

最終日としてパーフェクトな一日を過ごすことができた。

帰りの飛行機で見た夢

帰りの飛行機で夢を見た。ゴアっぽい森のなかでマゴチ(Lomax)とDJブースに立っている。二人会らしい。たくさん人がいる。

マゴチがかけた最後の一曲?が良かったので曲名を聞くと『昨日の太郎にありがとう』というタイトルでめちゃめちゃ笑ったところで目覚めた。

これはヤバい夢やとおもってスマホに曲名をメモした。

今週末のWest HarlemでNC4Kのパーティーとして僕とLomaxの二人会を開催します。10年近い付き合いでレーベルも7年続けて来たがちゃんとした二人会は初めて。緊張が夢に現れていた気がする。

レーベルロゴ入りハンバーガーや先行販売のTシャツ、僕たちNC4Kによるサウンドセッティング監修、友人のKaoによるデコレーション、そしてブースの位置変更などにより、West Harlemに新しい可能性を生み出したい。

何がなんでもこの日は来てもらいたいです。応援よろしくお願いします。

https://ja.ra.co/events/1989318

次の海外は10月のインドネシア・ジャカルタとバトナム・ハノイの2都市ツアー!お楽しみに

おわり。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?