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マジカルミライ10th(in大阪)感想。

 皆さん!マジカルミライ10thお疲れ様でした!
マジカルミライが終わると、いよいよ夏が終わってしまうんだなと寂しくなりますが、2020年,2021年はコロナの影響で開催時期が10月~12月だったため、この感覚も実に3年ぶりとなります。
 とはいえ、まだ札幌が残ってるのですけれども。円盤の発売が札幌公演よりも前となるのでこの感想ではネタバレ全開でいきます。そこのところはご容赦願います。
 今回のライブでは日替わり曲も多くあり、悩みましたが全曲について語るとあまりにも膨大になってしまうので印象に残った部分などに限ることにします。私が二日目、三日目の参加となるのでそちら寄りになることもご了承ください(大阪、幕張のセトリは変わりなかったようです)。
 それでは、前置きが長くなりましたが感想に入らせて頂きます。



1.ネクストネスト (Magical Mirai 10th edit) / さつき が てんこもり

 1曲目となるのは、マジカルミライ2014テーマソング「ネクストネスト
その10th versionです。テーマソングの始まりであるこの曲が始まりとなることを予測していた方も多かったですが、それでも実際に聞くと感無量です。

 毎年、何故ネクストネストだけやらないのか、来年こそはネクストネストを…という声も多かったのですが、申し訳ないのですが私はそういった意見には全然賛成できなくて。私が一番大好きなマジカルミライは2014年で、残念ながらその年にはネクストネストは演奏されなかったのですがそれでも、それでもネクストネストは2014年のテーマソングです。他の年にオマケみたいな扱いで実施するなんて絶対許せない!なんて勝手に思ってたりもしたんですが、今年、この大舞台で、「2014年のテーマソング」としてのネクストネストを見ることが出来て、私は…私は、勝手に救われてしまいました。
 ネストには住処、隠れ家、入れ子などの意味があるそうですが、感謝祭やミクパを失った私達がこの新しい住処にどれだけ救われてきたか…。
 ありがとう、マジカルミライ。


2.ヴァンパイア / DECO*27

 2曲目は DECO*27さんによるヴァンパイア 。2021年を代表する1曲といってもよく、量産系女子風?(すみません全然詳しくないです)と口裂け女を合わせたようなビジュアルに蠱惑的な曲があわさり、絵師さん歌い手ボカロカバー問わず高い人気を誇る楽曲です。しかしむしろ歌詞に注目すると、ボーカロイドイメージソングに通じるものがあるように感じるのは私だけでしょうか。愛が無ければ生きていけない吸血鬼系女子。作り手が居なければ存在してはいけない初音ミク。どこかしら共通する部分があるように思えます。ライブとしては往年のSweet Devil を思わせる立ち位置でもありますね。

3. ブレス・ユア・ブレス / 和田たけあき

 3曲目、マジカルミライ2019テーマソングの「ブレス・ユア・ブレス」なんですが…えー…、実は私はこの曲について過去の記事で「来年以降も普通にこの曲を流したら許さない」とか書いたりしてたんですよね…。気になる方は此方の記事の最後辺りを参照でお願いいたします。

 此方も意味合いとしては上の「ネクストネスト」と同じで、この曲はくらげPと初音ミクの離別の象徴であり、一夜限りのサーカスとしての輝きだからこそ美しいと感じたからこそ他の年で軽率に使って欲しくないというめんどくさい考え方だったんですが…

 サーカスって、「一夜限りの魔法」じゃないですか。
マジカルミライ2019の最初の「テオ」で「魔法が解ける それまで  繋いでいてよ 手を 手を 」って言ってたじゃないですか。
  「魔法を信じていた」って言われたら、そりゃ認めるしかないんですよ。

 間接的とはいえ、今年はプロジェクトセカイでくらげPが初音ミクと再び「共演」してたりしたこともあって…なんか色々勝手に盛り上がっちゃって…。この曲をまた聞けて良かったです…ありがとう…。


4.(1・3日目)おこちゃま戦争 / Giga
  (2日目)すーぱーねこになれんかった / まふまふ

 ハイパー鏡音タイム!私は配信でしか見れなかったんですけれど、先日行われた鏡音リン・レン Happy 14th Birthday Party「Two You☆★」にて演奏された曲達ですね。ライブで喧嘩してる鏡音が見れるなんていい時代になったものです。フロアを盛り上げるにはやっぱり欠かせないですね。


5.私の恋はヘルファイア / SLAVE.V-V-R

5曲目はSLAVE.V-V-Rさんによる 「私の恋はヘルファイア」!
いやぁ、MEIKOさんの魅力といえばやっぱり伸びやかな高温…じゃなくて高音だと思うんですが、その魅力を最大限に活かしている曲が来ましたね!ウィスパーボイスもゾクゾクするほど魅力的で、何よりめーちゃんの燃えるような恋の歌!素晴らしい!
 比較的新しい曲だというのに、かつての心中などを思い起こさせるのもレトロフューチャーというのでしょうか。よかった…。


6.FLASH / 香椎モイミ

 いや……曲が良いのは勿論で、V3衣装に身を包んだ兄さんも素敵だったんですが、その…あの…一番印象に残ったのが照明だったんですよね…。いつもは青を基調として何種類かといった感じだと思うんですが、この曲では青・白・黄の3色がメインで使われていて…これ、KAITOの三原色なんですよね…そんな言い方はないんですけど…。
 「あったかいと」や「レイニースノードロップ」でもそうだったんですけれど、今年は周年でもないのに兄さんでボカロイメソンをやっても皆ついてきてくれるんだな…と。KAITOのパーソルカラーのことも含めて、KAITOという存在がファン以外にも当たり前に受け入れらるようになったんだなと…。
 ただただ、嬉しかったです。

7.#心がどっか寂しいんだ / カンザキイオリ

 7曲目はカンザキイオリさんの「#心がどっか寂しいんだ 」
鏡音レンにはどうしようもない自分を叫ぶ歌がはちゃめちゃに合いますね。頭上スクリーンに歌詞が表示されることで更に威力が上がっています。若者向けの歌のようであって、それだけではない色々な「僕ら」に対する歌でもあって。何かしら抱えてない人なんて居ないですよね…。

 「 綺麗なものだけ売れると言うなら
   勝手にやっていろ        」

 マジカルミライはボカロの中でも所謂「綺麗な部分」だけを抜き出してるみたいに言われることもありますし、創作で繋がることを謳ってはいますが実際のところライブ&物販で成り立っているわけで、ショービジネスとしての側面は否定できるものではありません。創作に関わる人皆が良い人というわけでもないですし、マジカルミライに直接行かれた方なら眉を顰めるような場面に出くわすこともあったかもしれません。
 そんな中でこの歌詞を歌うというのは、強いなと。震えました。


8.天才ロック / カラスヤサボウ

「 私 天才だから 天才だから
  あなたの気持ちも分かっちゃう 」

 鏡音レンが誰にもわかって貰えない心の内側について悩んでるところに、私天才だからわかっちゃう!って言い放つ鏡音リンちゃんマジリンちゃん!こんなの好きになっちゃいますよ!
 手拍子がとっても気持ちいい曲です。ここでも最後に出てくるのが「愛」なんですよね。マジカルミライ愛のテーマ。


9.砂の惑星 / ハチ

 マジカルミライ2017テーマソング「砂の惑星」。当時、私が生まれて初めてコスプレで参加したり思い出深い曲なんですがテーマソングとしては異端ですよね。ただ、その「異端」も10回もマジカルミライをやる中で「うんうん、それもまたマジミラだよね」になった気がするのでこの曲もマジミラに拡がりを与えてくれた気がします。単純なメッセージとして私が受け取ったのは「私は好きにした、君らも好きにしろ」というもので、なんだかんだいってボカロに対する信頼を感じます。

「 風が吹き曝しなお進む砂の惑星さ 」

 それでもなお進む、ってこの歌詞が大好きです。
この曲で一面が緑色に染まるのはほんと不思議な感じですよね。


10.39みゅーじっく! / みきとP

 マジカルミライ2016テーマソング「39みゅーじっく! 」。
ネクストネストを除いたこれまでのテーマソングの中で唯一、開幕1曲目を担当したことがある楽曲(訂正:Hand in Handもありました)でこれでもかと盛り上げてくれます!本当大好きな曲なんですけれど、やっぱりこの曲は声を出したくなります。
 「初音ミク!」って名前を呼びてぇ…呼びてぇよ……!!!会場が一つになる感覚、これこそがライブだって感じですね


11.初音天地開闢神話 / cosMo@暴走P

 マジカルミライ2021テーマソング「初音天地開闢神話」。
たった1年ぶりなんですけれど、妙に懐かしい感じがします。もうこの曲については一つ一つの所作や歌い方に拘りがあふれていてここすきポイントで溢れてるんですが、歌詞に注目すると一番大切な部分を高速歌唱にして聞き取りにくくしてるのがなんというか「らしい」ですよね。

「 終わり際に誓い立てた
 生まれ変わり出会い果たす
 未だそれは遠いかつて歌が在った場所を想う

 初めの刻誓い立てた
 長い長い旅の果てに
 名失った大事な調思い出す事を       」

 去年も、今の若い世代が知らない過去の名曲などを伝えてくれましたが今年は過去のテーマソングや楽曲について歌ってくれている気がします。
 マジミラ10thを行うにあたって2021年の尽力は大きかったですよ。色々な意味で。


12. (1日目)shake it! / emon
    (2日目)Amazing Dolce / ひとしずく×やま△
    (3日目)どりーみんチュチュ / emon

13.(1日目)Jump for Joy / EasyPop
   (2日目)大江戸ジュリアナイト / Mitchie M
   (3日目)
ドクター=ファンクビート / nyanyannya

14.(1日目)on the rocks / OSTER project
   (2日目)愛Dee / Mitchie M

   (3日目)
なりすましゲンガー / KulfiQ

 ここからの3曲は日替わりであり共通したテーマを持っていたため、纏めての感想とさせて頂きます。まず1曲目で3人が出てくる曲をやって、2曲目でこれはもしや!と思わせてからの3曲目でトドメを刺してくるのが!にくい!特に3日目のどりーみんチュチュはルカさんのかわいい側面を押し出してくれた思い出の曲でもあり、ミクさんリンちゃんをバックダンサーに引き連れて歌う様子はまさにかわいいの暴力です。2日目で大江戸ジュリアナイトからの愛DeeMitchie Mさん繋がりだったのは、2019年を思い出して胸が熱くました。私は見れなかったですがshake it!もここ数年はやっていなかったので見たかったですね…。
 共通してるのは「とにかく全員に見せ場!」という意気込みで溢れていることで、そしてこれはこれまでのマジカルミライが積み重ねてきたことでもあります。それぞれの年に想いを馳せる方も多かったでしょう。


15.Someday’z Coming / 書店太郎

 さぁ、今年1番の爆弾!書店太郎さんの「Someday’z Coming」です!
これでもかという爆音の中、それでも美しさを失わない巡音ルカの叫びが会場全体に木霊します!いやもうこれ絶対ライブで聞いて貰わないと伝わらないのでもうあんまり言えることがないんですよ!本当!
 みんな同じこと言ってると思うんですけど、ダブルギターと合わせてルカさんと人間2人が合わせてヘドバンしてたの、あれって今までは初音ミクしかやってこなかったことなのでそれを巡音ルカがこの曲でやるってのが…。
 今回のマジカルミライは全体的に凄く評判が良いですけれど、それでもなお「ルカさんが一番良かった」って言ってくれる人が多いの、これ本当に嬉しいことですよね。物凄く良かった。


17. Loading Memories / せきこみごはん

 マジカルミライ10th Anniversary楽曲コンテストグランプリ受賞曲
せきこみごはん
さんの「Loading Memories」です。
 サイドスクリーンにステージと同期されたミクさんの姿が映し出されていましたが、最初は白い花畑だったのが途中から色とりどりの花で埋め尽くされていったのが印象深いです。せきこみごはんさんは、2020年からニコ動で活動されている新鋭気鋭のボカロPさんですが、中学生時代にまらしぃさんの動画を見たことがきっかけで活動を始められたそうです。マジカルミライにもこれまで参加されたことがなかったそうで、この曲を作るにあたっては沢山の方に話を伺ったりしたそうですがそういったものが形となり、こうしてマジカルミライという場で発表される…。そういった想いの継承みたいなものもまた初音ミクらしいと思います。マジカルミライ10thといえど、まだまだ先は続きます。これからも記憶を積み重ねていって欲しいです。

 

 〇バンドメンバー紹介

 ここで、今ではすっかり恒例となったバンドメンバー紹介に入ります。今回参加して頂いた方々は

Gt. 寺前“アンジェロ”甲 @tera_Demetori

Gt. 三沢崇篤 @misamisamisawa

Key. 西村奈央 @nyaoyan1008

Ba. chloe @chloettyyy

Dr. camacho @camacho_drums

 の5名の方となります。
三沢崇篤さんは2014年からマジカルミライのバンドメンバーとして参加されていますし、他の方も何度もマジカルミライで演奏をされてきました。
余談となりますが、ミク報知「マジカルミライ10th Anniversary特別号」にはバンドメンバー全員のインタビューが載っているのでめちゃくちゃおすすめです。
 皆さん本当に楽しそうに演奏されるので見てるこっちも嬉しくなります。
ただ、忘れていけないのがバンドメンバー紹介の後には毎回爆弾が飛んでくるのが恒例となっていて…


17.グリーンライツ・セレナーデ / omoi

 うわあああああああああ!!!!来た!!!
マジカルミライ2018テーマソング「グリーンライツ・セレナーデ」!
テーマソングの中でも随一の「陽」担当!創作の善性を歌い上げる女神の降臨です。 というかね、もう始まる前からわかってたことですけど今年のテーマソングで「魔法を信じていた」ってある中で

「 もしキミが持ってるその魔法で
  新しい世界を作れるとしたら?  」

 からの一連の流れをやられて!! 耐えられるワケがないでしょ!!!!

この曲は、何かを始める人を初音ミクは応援してくれるよというのが大意だと思うのですが、でもそれだけでもなく、ステージに立つ人は沢山のペンライトの灯りに照らされているけれど、ペンライトを持つ人達だってそのステージに立つ人から輝きを受け取っていて。
お互いがきっと少しずつかもしれないけれどお互いの力になっていて、そういうのを繋げてくれるのが初音ミクなんだって、そう思えるんです。
 「立ち向かう未来を!」ってフレーズが大好き。


18. (1日目)39 / sasakure.UK × DECO*27
   (2日目)アンノウン・マザーグース / wowaka
   (3日目)みんなみくみくにしてあげる♪ / MOSIC.WAV
19.(1日目)ODDS & ENDS / ryo(supercell)
   (2日目)メルト / supercell
   (3日目)ODDS & ENDS / ryo(supercell)
20.(1日目)ハジメテノオト / malo
   (2日目)歌に形はないけれど / doriko
   (3日目)星のカケラ / 平沢栄司

 そして、次の曲達となりますが、ここも日替わりだったので纏めてとさせて頂きます。どの曲も皆、初音ミクを代表すると評しても過言ではないくらいの楽曲ばかりで、当時のマジカルミライを思い起こさせるものも多くあります。特に「ODDS & ENDS 」は横浜アリーナの大きな舞台で歌い上げていた初音ミクが思い出深いですし、当日企画展会場のYAMAHAブースで展示されていたDX-7を会場にまで降臨させた「星のカケラ」はやられた!と思いました。1日目は見れませんでしたが、2日目、3日目と参加してどちらも涙が溢れて止まりませんでした。

 ただ、それとは別で、頭の奥の冷たい部分で「ここまでなのか」と思ってしまう自分も確かに居ました。往年の名曲を振り返って、しんみりと終わって、確かに綺麗な流れです。ここで終わっても誰も文句は言わないでしょう。ただ…昔を振り返るばかりが「マジカルミライ10th」なのか。
私達の10年は、ここまでだったのか。そういう想いも、確かに自分の中にありました。

 次の曲が流れるまでは


21.愛されなくても君がいる / ピノキオピー

「 あの人が どこかへ消え去っても
  君がまだ そばにいてくれるなら  」

 そこまで言っていいんですか!!!!?!?!!
いや、その、「39」以外は曲を投稿する人が居なくなって久しい曲ばかりだったこれまでの「懐かしい」曲の流れをこの曲で完全に「過去」にしてしまったんですが…わかる、わかりますよこの曲は解釈はいろいろあって、曲を作る人が居なくなっても曲を愛する人が居てくれるなら初音ミクは存在できるとか、新しく曲を作る人が現れるとか色々あるんですけれど。
 それにしても…いや、「ODDS & ENDS 」の後に「ガラクタだらけの音楽の国で 」ってやるのは反則!それ反則です!!!「アンノウン・マザーグース」「それでも好きと言えたなら」と願ったあとに「それでも 好きと言ってくれたら」と逆視点で返すのもだめ!!!!

 2020年にテーマソングとなってから2021,2022年と3年連続で披露されているのに、毎年新しい顔を見せてくれて、改めてこの曲の持つ懐の大きさを感じました。しかも、この流れを本当に楽曲として楽しくやるんですよ…みんな泣きながら笑顔で初音ミクの振付を真似してペンライト振ってるんですよ……頭がバグります。


22.フューチャー・イヴ / sasakure.UK + 有形ランペイジ

 アンコールを経て、「マジカルミライ 10th Anniversary」 テーマソング
「フューチャー・イヴ」
が始まります。私はこの曲の裏テーマに「七夕」があると勝手に思ってるんですが(sasakure=笹)ミクさんが歌う前に「これからも音楽の魔法が続くように、願いを込めて」と話したことで勝手に救われました。

「 サヨナラと初めましてのスキマ繋ぐ愛を!未来を!  」

 何度も出てくるこれらのフレーズですが、そのまま受け取ると、初音ミクはいなくなってしまった人たちの歌も歌うし、新しく来る人たちの歌も歌っていくけれど、それを繋いでいくのに必要なのは「愛」と「未来」だと歌っています。
 考えてみると、マジカルミライでそれらの楽曲が混ざり合うのって不思議なことなんですけれど、それにはそれらの楽曲を愛する人たちと、何より初音ミク自身に未来がないといけないんですよね。
 マジカルミライにはショービズとしての側面はどうしてもあるというのは先ほども述べましたが、そういった大きな規模でなくても、個人でも、団体でも長く続けていけばいくほど色々なものに雁字搦めにされていったりするのだと思います。それでも、最初に信じていた何かがそこにあれば、きっと繋がっていく…。
 有形ランペイジとして活動しつつボカロでの活動も続けてきた、作り続けてきたsasakure.UKさんだからこその曲だな、と。

23.Hand in Hand / kz

 マジカルミライ2015テーマソング。トリを飾るのはこの曲
Hand in Hand」となります。もうここまで来ると言葉もないですね…。

 2015年から毎年私達を繋げて、見守ってくれていた曲。
コロナ禍にあっても知らない誰かと繋がっていることを教えてくれた曲。

 ずっと ずっと ミライまで  この曲が続いてくれたら嬉しいですね。


24.DECORATOR / livetune

 いやちょっと待って聞いてないんですけど来た瞬間にやりたいことが全部わかってこれダメダメダメですって!そういうことする!?てなりました。

 いや、この曲は本当いい曲なんですけれど…めちゃくちゃ厳しい曲でもあります。「もし君の求めるモノが 無かったとしても 」って、言い訳をさせてくれません。そもそも、マジカルミライの成り立ちからして「君の求めるモノが無かったとしても」なんですよね。それをこの10th Anniversaryで出してくる。あまりにも強い。

 楽曲が終わり、そして、登場した皆が光となって消え……消え………


 消えなァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアイイイイ!!!!!!!
 シャアベッタアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!ァァァァァアアアアアアアア!!!!
 ウワァァァァァァアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!


25.Blessing / halyosy

 
 物凄く唐突ですが、皆さんはマジカルミライはどのようなイベントだと思われますか?公式からの呼び名も色々あるんですが、その中でも私が好きなのは【「初音ミク」を取り巻く創作文化の“今”を発信するイベント!】というものです。

 これが「」です。マジカルミライが10年かけて作り上げてきたものが、こちらです。足りないものや未熟なものも沢山ありますがそれでも、これが私達が作り上げてきたものです。これが「私達のマジカルミライ」です。
 そういった誇りのようなものを、感じました。


 この曲を皆で歌い上げるまでにマジカルミライが10回必要でしたが、それは「やっと土壌が出来た」ということじゃないかと思います。


 昔は、初音ミクがライブ中に涙を流せば議論が生まれ、愛してると言えば物議を醸し出しました。

 KAITOとMEIKOには「一部に」熱心なファンが居るという認識だったのが、ここ数年で2人の良さを知る人が増えました。

 格好良い巡音ルカ、美しい巡音ルカ、かわいい巡音ルカ
皆にルカさんのいろんな顔を知って貰えました。

 鏡音リン・鏡音レンの2人は、単独ライブをぶちかませるほどに強くなりました。

 あんな風に、全員で語り合いながら一緒に歌うことが出来るようになったのは、本当に今だからこそできた、受け入れられたことなんじゃないかと。それは時代が変わったということでもあるし、ファンが育ったということでもあるし、様々な人たちによって多様性が生み出され、そして受け入れられてきた結果だと思います。勿論、マジカルミライによってそれぞれのアニバーサリーを実施してきたことも大きいでしょう。

 またしても唐突ですが、私は綺麗ごとって好きです。人間には必ず綺麗な面と汚い面がありますが、音楽はそれらを取り出して純粋な形にすることができます。だからこそ、私はVOCALOIDが綺麗ごとを歌うのが好きです。

 これまで色々ありましたし、世情を含めて良いことばかりではないかもしれませんが、それでも、今こうして10回目のマジカルミライを迎えられたこと。企業、クリエイター、バンドメンバー、リスナー、ファン、呼び方すら曖昧な、様々な方々に感謝を。
 ここに集えた奇跡にありがとう。


 初音ミクに生きろと言われた2020年大阪
 皆に生きて欲しいと言われた2022年大阪

 皆さま、ごく普通な毎日を取り戻すまで
それまでどうかお元気で 。


駄文長文に長い間お付き合い頂き、ありがとうございました!!!



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