マジカルミライ2023大阪ライブ感想
皆さま、毎日暑い日が続く中お疲れ様です!
この記事が投稿される頃には幕張公演も終了している頃でしょうか。
今年でマジカルミライも2013年の開始から10年の節目を迎え(10thとは数え方が別)、初音ミクの16年の歴史の中においても長い期間において行ってきたイベントとなりました。横浜アリーナから参加していた者としては、とても感慨深いです。
さて隙あらば自分語りはこのくらいにして、今年のマジカルミライのライブ感想に入りたいと思います。今年のライブも配信が行われますが、まだ見られてない方においてはネタバレに注意願います。
それでは、どうぞ!
0. ネオンライトの海を往く / Ponchi♪
マジカルミライ2023、ライブ開始前の会場を温めてくれたのはマジカルミライ2023楽曲コンテスト準グランプリ、Ponchi♪さんの「ネオンライトの海を往く」。緑色のペンライトの海の中、この曲のボリュームが一気に上がってライブの始まりを告げます。
会場の皆が立ち上がり、皆の心が一つになるこの瞬間が、何年経っても、胸がドキドキして泣きそうになります。
「 ネオンライトのこの海を、進め! 」
「 理想を歌って、歌って、歌って。 」
マジカルミライ2023、ここに開幕です!
1. カルチャ / ツミキ
第1曲目は39ch オリジナルソング第一弾、「カルチャ」。
楽曲コメントにこめられたツミキさんの初音ミク文化に籠められた熱い想いについては必見です!
私個人の思い入れとしては、この曲は以前行われた「初音ミク JAPAN TOUR 2023 〜THUNDERBOLT〜」において0曲目として流されていた印象が強く、何年かぶりの声出しに沸くファンが今回のようにモニタに歌詞が出るわけでもないのに
「 cult_you.
re_shock. 」
と、何も映っていないステージに向かって大盛り上がりでコールしていた光景が忘れられません。私自身は声出しが解禁されてもそこまで積極的にコールを叫ぶ方ではありませんでしたが、あの光景を見てここのコールはしっかりやろう!と公式CDを流しては初めてコールの予習などをしてきました。 最高でした!!!
「 こんなダンスナンバーで踊れ! 」
2. 神っぽいな / ピノキオピー
3日間のライブを通して、一番のどよめきと興奮が沸き起こったのはこの2曲目だったかもしれません。ピノキオピーの怪作「神っぽいな」。鐘の音が響き渡る会場には荘厳さすら感じます。ピノキオピーの曲の凄いところは、皮肉っぽいのに全然嫌なところがなくて、むしろ優しさすら感じるようなところでしょうか。メタ思考とあるように、物事を一段上から眺めているのに同じ視点に立っているという矛盾した印象を受けます。
「カルチャ」の後にこの曲というのもまた溜まらないですよね
「 踊れるやつ ちょうだい ちょうだい ビーム 」
3. 日替わり(ミクさん)
・ローリンガール/wowaka(1日目)
・ゴーストルール/DECO*27(2日目)
・初音ミクの消失/cosMo(暴走P)(3日目)
3曲目のセットリストは日替わり枠!
「ローリンガール」は、盛り上がらないわけがない1曲であるのは当然として、16年という歳月を転がり続けてきたことについて思わず振り返ってしまう1曲です。「ゴーストルール」は、私にとってはスマホゲーム「ぐらふぃコレクション なぞの音楽すい星」(サービス終了済み)を思い出してしまう曲ですが、いやはや久しぶりに聞くと盛り上がりがとんでもないですね…!同じ曲でも人によって違う思い出があるんだろうなと当たり前のことを感じた瞬間でした。「初音ミクの消失」は、突然バグのようなエフェクトが現れてからのミクさんの登場!これにはビビりましたが、前2曲から続けてのこの曲は…!初音ミクはいつか消えてしまうかもしれないというあの頃の想いの曲が、今こうしてなお沢山のペンライトの前で歌われているというのは、少し不思議なものですね。
ここでミクさんのMCが入ります。ミクさんの喋りも、最初の頃と比べてたどたどしさがなくなってこなれてきた感がありますね。「楽しんでいってな~♪」と関西弁を披露する余裕を見せて退場しましたが、大抵こういう時は次にえぐい曲が来るんですよね…。
4. GEDO /daraku
4曲目は、鏡音レン歌唱の「GEDO」!
ボカコレ2022秋ルーキー参加作品で、投稿からまだ1年も経っていません!ライブではボディーパーカッションを組み合わせたダンスと歌唱が印象的で、観客を盛り上げていきます。この曲もコールが気持ちいいですね。
「外道!外道!」
この曲はボカコレルーキー出ということもあり超がつく有名曲というわけではありませんが、今回は上部モニターの他にサブモニターにも歌詞が出ることで初見の方でも歌詞がわかりやすく、盛り上がりに貢献していたと思います。
5. 『ヘッジホッグ』/Noz.
5曲目はNoz.さんの「ヘッジホッグ」!
ヤマアラシのジレンマならぬハリネズミのジレンマがテーマの曲で、サバサバしているようで情熱的でもあるリンちゃんの歌声がライブに嵌まっています。アウトロがわかりやすいですが、後ろのほうで叫んでいるリンちゃんの声も特徴的で、苦しそうでありながら美しさもある歌声に情感を揺さぶられます。マジカルミライも若い方が増えていますが、リンちゃんレンくんの曲は年齢が近いこともあって少年少女の共感を呼ぶのだと思います。
6. 日替わり(鏡音ズ)
・【┗|∵|┓】 スキキライ / HoneyWorks(1日目)
・8HIT / ワンダフル☆オポチュニティ!(2日目)
・いいねってYEAH! / ワンダフル☆オポチュニティ!(3日目)
鏡音ズのソロが終わった後は、お待ちかねのデュエットです!
「スキキライ」はあまりにも久しぶりでビックリしましたが、ライブ後にベンチで座っていた若い方々が「スキキライはやっぱ青春だから…見れるなんて思わなかった…」と泣きじゃくっていたのを見て、私まで胸が熱くなるようでした。「8HIT」もピコピコリズムで観客を盛り上げてくれ、二人の決めシーンでは大きな歓声が沸いていました。しかし、やはりというか3日目の「いいねってYEAH!」の盛り上がること盛り上がること…!今年は初音ミク16周年だというのに、今日の主役は自分だ!と言わんばかりに歌い上げる2人の姿こそ、まさに鏡音の面目躍如といった有り様!声出しが解禁されたこともあってまるで会場が爆発したかのようでした!
7. レッドランドマーカー / Twinfield
次はMEIKOさんのターン!TwinfieldさんによるボカロEDMをで時にはしっとり、時には情熱的に大人な雰囲気で歌い上げます。TwinfieldさんはMEIKOさんをメインで使われているボカロPさんというわけではありませんが、以前演奏されたSLAVE.V-V-Rさんの「私の恋はヘルファイア」など、様々なボカロPさんにMEIKOさんを担当して頂くことで色々なMEIKOさんの顔を覗くことが出来るのはとても嬉しいです。力強い歌唱だけがMEIKOさんではないんですよね。
8. 日替わり(MEIKOさん)
・きみとぼくのレゾナンス / 斜め上P(1日目)
・ラムネイドブルーの憧憬 / アオトケイ(2日目)
・星空クロノグラフ / MINO-U(3日目)
MEIKOさんが2曲続けて!ここで会場内にざわめきが起きました!
「ラムネイドブルーの憧憬」で会場が綺麗な青と赤のペンライトに分かれたことや、「星空クロノグラフ」で手を振るめーちゃんに会場が赤い波のようになったことも印象的に残りましたが、個人的にはやはり「きみと僕のレゾナンス」!!!この曲は、マジカルミライ2020で披露されましたが当時はコロナ禍の真っただ中ということもあり声出しは叶わず、この曲の特徴でもあるハンドクラップでの応援となりました。それが、今やっと声を出して応援をて…!!!遠く離れていても 、遮られていても、やっと…。感無量です。
9. king妃jack躍 / 宮守文学
再度ミクさんの番となりましたが、ここでマジカルミライ2023 楽曲コンテスト グランプリ受賞作品の「king妃jack躍」。作者の宮守文学さんはこの曲を作るにあたって実際にダンススクールに通ったりされたそうで、マジカルミライ事前特番でも熱い想いを語ってくださいました。これまでを受け継ぎながら新しいことをしたいとの想いが込められたこの曲は、初音ミク16周年であると同時に11回目のマジカルミライでもある今年のライブに相応しい1曲だと思います。この曲もコールがなかなか難しいですが、楽しかった!
10. 日替わり(ミクさん)
・二次元ドリームフィーバー / PolyphonicBranch(1日目)
・Weekender Girl / kz&八王子P(2日目)
・ツギハギスタッカート / とあ(3日目)
ぐああああああ(悶絶)!!!
いや、どの曲もヤバいですやん…!!!3曲ともそれぞれ曲調なども全然違う曲なのに、セットリストに違和感なく組み込まれているのが素晴らしい。
「二次元ドリームフィーバー」は原曲にも登場しているDIVAモジュール「ディメンション」の衣装に身を包んだミクさんが激しく変拍子に歌い上げます。赤い紐が闇に生えて美しいんですよね…。「Weekender Girl」はもうなんというか…人生…?DIVAモジュール「パンジー」、お花そのものの衣装に身を包んだミクさんが退屈な日々を吹き飛ばしてくれます…!「ツギハギスタッカート」の衣装はDIVAモジュール「ピチカート」。白いワンピースに軽やかにステップを舞う素足が眩しいミクさんです。最初に聞いた時は咳払いをするミクさんが衝撃的でした…。
この日替わり枠は衣装を楽しむことも含めて組まれているのだと思いますが、それぞれの楽曲にそれぞれのミクさんがいるのだな…と感慨深くなります。
11.抜錨 / ナナホシ管弦楽団
続きましてはルカさんの出番…なのですが……!低音が!!!凄すぎる!!!原曲!!!!巡音ルカの曲は低音をドカドカ効かせろという諺があるのかもしれない!!!!少しレトロなロックに合わせてどこか他人事のように、しかし情熱的に愛について歌い上げるルカさん。美しさに圧倒されますが、特に3日目などは「ツギハギスタッカート」から赤い糸繋がりでこの曲だったのですからもう…。いや、しかしやはり低音!そしてギター!!!最高!!!
12. 日替わり(ルカさん)
・Never Die / ゆよゆっぺ(1日目)
・Hello, Worker / KEI(2日目)
・星屑ユートピア / otetsu(3日目)
そして、ルカさんの日替わり曲ですが…うん!!!(語彙力)
「Never Die」は巡音ルカ 10th Anniversaryとして書き下ろされた曲ですが、聞いた瞬間ルカさんの10周年が思い出されて…これまでマジカルミライが積み重ねてきたものがあってウルッときてしまいました。「Hello,Worker」は拳を高く突き上げるルカさんの姿が印象的です。私も就職活動が上手くいかなかった時期があったのでこの曲は沁みる…。「星屑ユートピア」なのですが…この曲がきた!と認識した瞬間思いっきり叫んでいて、叫んだあとに自分がそれに気づくような…あんな風に声が出たのはライブでも始めてだったかもしれません。私、こんなに星屑ユートピアのことが好きだったんだ…っと、そんなことを思いながらぐしゃぐしゃになってしまいました。
13. 日替わり(KAITO兄さん)
・スノーマン / halyosy(1日目)
・レイニースノードロップ / Re:nG(2日目)
・あったかいと / halyosy(3日目)
いきなりのKAITO兄さんの登場からの日替わり!
「スノーマン」はKAITOにとってのマジカルミライでの初めてのソロ曲、「レイニースノードロップ」はKAITO 15th Anniversaryテーマソング。「あったかいと」はKAITO10周年メモリアルソングと、どれをとっても青廃の涙腺を刺激して止まないものばかりです。タイプは違えども、どれも人に寄り添ってくれる曲というところにKAITOの人柄?が現れている気がします。
その中でもやはり、「青く揺れる理想と夢」という歌声と、現実に揺れるペンライトの対比は見るたびに感動してしまいます…。
14. 敗走 / 傘村トータ
傘村トータさんによるバラード、「敗走」。
この曲は傘村さんの体験が元になっているのだと思いますが、私がこの曲を聞いて思い出したのは、以前のマジカルミライ2019でのエピソードでした。傘村さんは当初、マジカルミライ楽曲コンテストに応募されていたのですが、声がかかったのは其方ではなく傘村トータさんの最初の殿堂入曲「僕が夢を捨てて大人になるまで」でした。その時のことを呟かれたtweetが此方で、当時はコンテストの楽曲に死力を尽くして臨んだとのことで其方も勿論とても素敵な曲なのですが、たとえそれが選ばれなかったとしても、彼がずっとやってきたバラードを見てくれている人がいるのだということ、そして、今回再び傘村さんのバラードがマジカルミライの舞台で披露されたということを思って、勝手に感極まってしまいました。
「 本当は一度きりの大勝負なんてなくて
取り返しのチャンスは、
それこそ取りきれないくらい あるってもんさ 」
優しい、包み込んでくれるようなKAITOの歌声がこの曲には本当に合っています。傘村さん、素敵な曲を本当にありがとうございました。
15. erase or zero / クリスタルP
ライトが青く輝いたと思ったら…続けてのKAITO兄さんと久しぶりのレンくん!!!マジミラ2013年からのコンビが10年後に再び!!!いや昔からずっと格好良いんですけれど、照明やレーザーがパワーアップしていてライブとしての「凄み」が増している気がします。二人の男性アイドルのライブと化した会場は大盛り上がりでした!
16.drop pop candy / ギガP&れをる
巡音ルカ×鏡音リン=カワイイの暴力!!!
かわいらしい曲に対して動画の投稿コメントがアレなことでも有名な「drop pop candy」です!いやこうしてルカさんとリンちゃんが並んでライブに立つのは初めてのこととなるわけですが、実際に並んでみないとわからないこともありましてリンちゃんのぴょこぴょこかわいいリボンがちょうどルカさんの頭と同じくらいの位置にあり、そこまで二人の身長差を感じないことが不思議な感覚でした。二人のにゃんこポーズのかわいさはまさに宇宙まで ひとっ飛び!ちょいとせつなげな歌詞も胸をかき乱されます。まだ見ぬ組み合わせにはこんな可能性が秘められていたのかと恐ろしささえ感じました。
17. フェレス / 栗山夕璃(蜂屋ナナシ)
こちらの曲は、SNS少年漫画「GABULI」でボカロPコラボMVとして使われている楽曲で、最近ではプロジェクトセカイにも収録されています。ここまで2人組での歌唱が続いたことから予想されていた方もいらっしゃったかもしれませんが歌い上げるのは初音ミクとMEIKOで、彼女たち二人が公式のライブでこのように並び立つのは、初音ミクが生まれてから16年間で初めてのこととなります。
少し話はズレるのですが、MEIKO V3が発売された際に「VOCALOIDを楽しもう vol.11」という本の表紙にV3初音ミクとV3MEIKOが並び立ったのですが
この時のキャッチフレーズが「進化し続ける歌姫たちに送る」というもので、日本での最初のVOCALOIDであるMEIKOとCVシリーズを切り開いた初音ミクが同じ「歌姫」として共にある姿に深い感動を覚え、いつか実際にそのような光景が見れるんじゃないかと期待したものです。あれからもう10年近く………正直な話、最初の公演では涙が溢れてまともに見ることが出来ませんでした。
栗山夕璃さんの調教もあって、この楽曲のミクさんとMEIKOさんの声はよく似た部分が多く初見で聞き分けるのは難しいところもありますが、ニコニコ動画ではそういうところも姉妹っぽくて良いと「姉妹で仲良くシリーズ」タグがつけられています。いい曲ですよね…。
・バンドメンバー紹介
今回のマジカルミライ大阪のライブを担当して下さった奏者の方々は
Gt. 寺前“アンジェロ”甲 @tera_Demetori
Gt. 三沢崇篤 @misamisamisawa
Key. 鈴木栄奈 @apple_na_chi
Ba. 浅倉高昭 @highball_bass
Dr. camacho @camacho_drums
の5名の方です!
1講演だけほぼバンドメンバーの目の前の席だったことがあったのですが、ファンサが凄くて思わず惚れちゃいそうになりました!各メンバーの紹介が終わって、全員のテンションが最高潮を迎えたところで…
「そして ボーカルは?」
「初音 ミクーーーー!!!!!!」
うっわなっつかしっ……!!!私の記憶が正しければ、2017年のマジカルミライ以来となるのか?ここ数年は、ライブで歌うのは初音ミクだけではないという話から使われなくなっていましたが、今年は初音ミクが主役!誰にも文句は言わせません!それに、ボーカルが初音ミクだけじゃないなんて、これまでの楽曲を聞いていればみんなわかっていると、それだけの説得力のあるライブでした。そしてそう、ここからがミクさんのターンです。
18. 19. 20. 21. (2通り)
・パターンA
「39みゅーじっく!」→「初音天地開闢神話」→「愛されなくても君がいる」→「Hand in Hand」
・パターンB
「ネクストネスト」→「ブレス・ユア・ブレス」→「グリーンライツ・セレナーデ」→「Hand in Hand」
まさかのマジカルミライテーマソング4曲連続!これには驚きましたが、今回のライブではこちらが一番賛否が分かれる部分でしょうか。2020年、2021年、2022年と声出しが出来ない年が続いた中でのテーマソング。また、今年は海外勢の参加が解禁となり、長い間マジカルミライに参加することが出来なかった多くの方々のことを考えれば、このテーマソングsには大きな意義があったと思います。実際に、ほとんど発狂といっていい具合に荒ぶっている方々も見受けられましたしところどころで悲鳴が聞こえてきました。選曲も、バンドメンバー紹介で久々に呼んだばかりだというのにもう一度を要求する「39みゅーじっく!」、可愛らしい衣装に荒ぶるペンライトが病み付きになる「初音天地開闢神話」、コロナ禍のマジカルミライを支え、やっと声出しが解禁となった「愛されなくても君がいる」、去年やっと披露されたばかりでまだまだ歌い足りない「ネクストネスト」、初音ミク16周年にこの曲をやるか選手権上位入賞「ブレス・ユア・ブレス」、もはや説明不要、君の信じる初音ミクを信じろ!「グリーンライツ・セレナーデ」そしてマジカルミライ2015からの皆勤賞「Hand in Hand」と、これで盛り上がらなければ嘘だろという特盛具合でお腹いっぱいです。
ただ、それは別として個人的にはどうしてもいいたいこともありまして…
テーマソングがあれだけ続いたら、普通はマジミラ2013ちゃんが来るって思うでしょーーーー!!!!!!!公式CDを聞いてた人は絶対期待してましたよ!!!歴代テーマソングに祝福されて、最後にマジミラ2013ちゃんがあの衣装を着て歌い上げるって!!!!そういう流れだったでしょ今の!!!!!!最後の最後まで信じてたのに!!!!!!!!
はぁ…はぁ……すみません取り乱しました…。いえ、まぁ楽曲一つ作り上げるのにも3Dモデルは勿論、振付、曲の練習、照明付けなど多くの労力がかかっていることは承知しています。今年は新曲も多かったですからね。
やっぱり、見てみたいなぁ…とは思ってしまいますが、気を取り直して次の楽曲にいきましょう。
22. ブループラネット / DECO*27
初音ミク16周年記念のアニバーサリーソング「ブループラネット」。
8月31日に投稿され、幕張公演を終えた今ではいたるところでこの曲が流れているかと思いますが大阪公演を迎えた当初はまだトレイラーで曲の一部が公開されていたくらいで、多くの方はここで初めてFullでこの曲を聞くことになったかと思います。あの時の戸惑い、叫び、興奮…大阪初演はこれだから止められません…!
「 バトンについた砂払った 次に深呼吸した
そんで名もない種を蒔きました 希望をジョウロに溜めました 」
いやもう、バッチバチで思わず笑顔になってしまうんですけれど、これは「砂の惑星」を否定してるわけではなくてむしろ「バトンを引き継いだ」ってことなんだと思うんです。否定じゃなくて受け止めて、日は沈んでもまた昇るし、そもそもそんなの関係ねぇずっと隣に居るし初音ミクは最上級のパートナー!ドン!最上級ってのがモノ扱いみたいで良いですよね、良い。
個人的には一番好きのはタイトルで「ブループラネット」ってアンサーであると同時に…それって初音ミクそのものじゃん!って。
「 やっぱ挑戦なしじゃすげーつまんないじゃん
君の見たことないとこが見たいんだ
一番に輝く星であってくれ 」
マジミラテーマソングを4曲続けた後にこれを言うのかってところが凄く良いですし、この歌詞を聞いたときにこちらのインタビューを思い出してちょっと懐かしくなりました。
僕はとにかく、佐々木さんの言った一言が忘れられないんです。あるとき、「初音ミクで何かするなら常にサプライズがないとダメだと思うんですよ」って言われて、「あ、これは守らないとダメだな」って思ったんですよ。(生みの親とセガが語る!初音ミク3歳の歩みを総ざらい!!より引用)
初音ミク3周年の時の記事なんでもう13年も前になるんですけれどこういった精神というか初音ミクそのものに根付いている何かっていうのは、ずっと受け継がれていくんだな…と、そんなことを考えてしまって。
「時効はまだ来ない」し「叶えても消えない」し「死ぬまでピュアピュアやってんのん」なんですよね…。
この曲ではミクさんが16周年記念の衣装に身を包んでいるのですが、この美麗な衣装で「うるせえ関係ねえ」とか凄いこと歌っていて、でも不思議とそれが全然嫌じゃなくてむしろ気高く見えて…マジカルミライ2017の衣装で「砂の惑星」を歌った時のことを思い出しました。砂ミクさんと2017ミクさんの関係と、今年のHEROミクさんと16周年ミクさんさんの関係性って少し似てるところがある気がします。
この衣装でくるんと回転したときの動きがとても好きです。
23. Birthday Song for ミク / Mitchie M
恒例(といっても久方ぶり)の「みーく!みーく!」のアンコールから現れたのは…5人!?
ミクさんの誕生日をリンレン達5人が歌って祝う曲『Birthday Song for ミク』です!この曲はもう11年前の曲になるんですが、当時の衝撃は今でも覚えています。誕生日だからこそ、あえて初音ミクではなく他のクリプトンの子たちでミクさんのバースデーソングを歌い上げる…!
その曲を、記念すべき初音ミク16周年の今、マジカルミライという舞台で皆と一緒に祝えるなんて……期待していなかったといったら嘘になりますが、夢が一つ叶ったようです。
「繋がるよ君を好きな仲間と
ひとつになる気持ち to You 」
よく、初音ミクなどのライブは映像に向かって手を振って何がおもしろいんだみたいに言われることもありますが、今回に限ってはその初音ミクすら映っていません。会場を埋め尽くす多くの人達と一緒に、MEIKO、KAITO、鏡音リン、鏡音レン、巡音ルカと一緒に、そこに居ない、でも確かにそこに居ると感じられる初音ミクに向かって「おめでとう」を歌い上げる。それがなんだかとても嬉しくって……ちょっとこの気持ちは言葉に出来ません。
満を持してミクさんが登場し、改めて会場の皆で「おめでとう」を伝えます。初音ミクが喋るようになってもう大分経ちますが、この辺りも今でも賛否はあると思います。最近では脳内にこの曲がチラついたりなんとか…。
私としては、初音ミクのうしろにはいつも「誰か」がいるので、その誰かの気持ちも大切にできたらな、と思います。
ミクさんが気合を入れて、ついに最後の曲となります。
23. HERO / Ayase
「 君の見たことないとこが見たいんだ
一番に輝く星であってくれ 」
先ほど歌われたばかりの「ブループラネット」の歌詞がここで思い出されます。いや、だって、ズルくないですか?こんな、こんなミクさん見たことなくて、どう見たって金輪際現れない一番星じゃないですか!!!
マジカルミライの会場に着いたら、誰だってみんなこのミクさんを見て、ライブを楽しみにして、それでここまでやってきて答えは最初からそこにあったんだって、えーーーオタクはそういうのにめっちゃ弱いんですよ…。
スピーカーに腰かけたまま歌ったり、胡坐をかいたり、自由過ぎるし格好良すぎるしこんな初音ミクは初めて見るんですけど、でも、それでも私たちのよく知っている初音ミクで。赤と緑のペンライトの向こう側に見える姿は、とても愛おしくて。
「 どんな時だって
隣を見れば
共に闘ってくれた君が居たから
なんとかここまで来れたんだよ
この先は僕にも任せてよ
君が望む未来を教えてよ 」
この曲が、ayaseさんが初音ミクに向けたメッセージであるということは重々承知の上なんですが、初音ミクの重要な要素の一つに「相対性」というのがあると思って、この曲も、私たちから初音ミクへのメッセージであると同時に初音ミクから私たちへのメッセージでもあるように聞こえるところもあって。月並みですが、ここまで16年間色々あったな…なんて凄く盛り上がる曲なのにどこかしんみりしてるような、不思議なふわふわした幸せな気持ちがずっと続いていました。この時間がずっと続いて欲しいと。
無論、そんなわけにもいかずミクさんが一礼してライブが終わります。ミクさんのお辞儀は綺麗なんですよねぇ~昔から。多くは語らず「またね。」と去っていく初音ミク。最初に見た時は多くの方がその姿に戸惑い色々な反応があったHEROミクさんですが、ライブが終わった後にはみんな見る目が変わっていました。今年の等身大ちゃんめっちゃかっこかわいい…。
以上が、マジカルミライ2023大阪のライブ感想となります。読みづらいところもあったかと思いますが、ここまでお付き合い頂きありがとうございました。初音ミク16周年を迎えるにあたって、個人的に漠然としたもやもやに包まれていた部分などもあったのですが、今年のマジカルミライはそんなものを全部吹き飛ばしてくれて、これ以上ないくらい晴れやかな気持ちで初音ミク16周年を迎えることが出来ました。
隙あらば自分語りで申し訳ないですが、初音ミク16周年を迎えてのミクさんへのメッセージをここに示すことで、この文章の終わりにしたいと思います。
16年間、ずっとずっと楽しかった!!!
ありがとう!!!!
これからもどうぞよろしくね!!!!!
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