MMD 髪の毛設定の考察 STAGE_03

◆剛体の質量◆
Aでは差が少なくわかりにくかったのでBでは少し差を大きくしてみます。
今回は太さはA-3と同じで先に行くほど細くなる、ジョイントは前回と同じですべて統一します。

画像2


◆Bシリーズ◆
B-1

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剛体サイズ:末端に向かって細くなる
剛体質量:上の剛体の重さ60から10ずつ減算
質量数値 60.0/50.0/40.0/30.0/20.0/10.0
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B-2
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剛体サイズ:末端に向かって細くなる
剛体質量:上の剛体の重さ0.12から0.02ずつ減算
質量数値 0.12/0.10/0.08/0.06/0.04/0.02
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B-3
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剛体サイズ:末端に向かって細くなる
剛体質量:末端の剛体から重さが下の2.0倍
質量数値 6.4/3.2/1.6/0.8/0.4/0.2
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B-1は極端に大きい数値で全体的にかなり重めです。動くと全体をぶん回す感じかと思います。
意外と見掛ける大きな値の設定で一定の値で減衰していくものにしています。

B-2は逆にかなり軽い設定にしています。下に行くにしたがって一定数で減衰していく設定です。
かなりふわふわした感じになっています。

B-3は今までのと少し設定の思想が異なります。いままでは上から一定値で小さくなる感じでしたが
これは一番末端の値から上に行くに従って等比で大きくなるようにしています。
今回は子<親のバランスが1:2になっています。親が常に倍です。
最近はこの設定をすることが多いのですが常に親が一定比率で重いので子に親が振り回されることが少なくしなやかに動くと思います。且つ比率を一定にすること全体の柔軟性を統一しています。

設定値は以下のものです。

設定値B001

それでは実際に動画にして確認します。


前回と同じモーションなのですが剛体の質量だけの差なのですが人によってはわかりにくいかもしれません。
まずB-1はかなり重たい質量なのでやはり振り回す感じに見えますし変にガタガタしています。
ただ動きはピーキーなのでこういうのが好みならそれはそれだと思います。
もっと激しいモーションだと手に負えないと思います。

次にB-2ですがこれは逆にかなり軽めです。且つ下に向かって一定の減衰を持っているのでかなりふわふわしています。
これはこれでありかなと思います。毛質の柔らかいキャラなどは良いのかもしれません。

最後にB-3ですがこれは根元が重く末端に行くにしたがって親の重さに対し一定比率で小さくなる設定です。
回転した時など親の動きに追従するように末端の毛先に向けて抜けていくので全体的に柔らかい気がします。
最近はこの設定方法をとっています。

ここで重要なのが個々の重量ではなく総重量。
・B-1は210
・B-2は0.31
・B-3は12.60

あくまで人間の髪の毛だしほかの物理と接触した時にそれらをなぎ倒してはダメだと思います。そういう意味だとB-1は無いかなと思います。
実際に胸の剛体にも判定があるのですが髪の毛に押しつぶされてしまいます。そんな馬鹿なw
大量のスイカを振り回してる感じでしょうか。無いな…
B-2とB-3は末端が軽いのである程度束でほかの剛体にぶつかってもそれの上を流れていくのではないかと思います。
髪の毛以外に服との兼ね合わせを考えて最初に全体の重さを決めておいた方が良いと思います。
・髪の毛の総重量<コートの総重量
・髪の毛の重さの分布<コートの重さの分布

このようなところです。厳密にでは無くていいのでそのあたりは意識して差をつけるともつれたりしなくなると思います。

◆ミニまとめ◆
・全体の重さの比率を意識する
・他の剛体との重さの差を意識する
続く>>

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