MMD 髪の毛設定の考察 STAGE_04

画像1

◆◆剛体の値◆◆
さて剛体は何となくどれがいいのか見えてきました。個人的にですけど!
ひとまずAとBを踏まえ下記のルールで設定します。
ルールとしてはざっとこんなものかと思います。
①親の質量は絶対に子より大きい値をとる
②増加量の差はある程度ルールをもって増減する
③髪の毛なのであまり総重量が大きくなり過ぎないようにする

※この場合の総重量は末端の他の剛体と接触しそうな部分の重さを指す

◆◆質量の式◆◆
親の値=子の値×n ※親のn>子のn 付け根のnは2
具体的には下記の値で設定
0.05を底として定義
◆質量の値 4.8/2.4/0.48/0.12/0.04/0.05

まあ細かいことは置いといて付け根で動く剛体は2.4で毛先は0.1以下の値になってます。つまり毛先は親の動きに合わせふわふわ動く設定です。

◆ジョイント設定◆
さて剛体はいったん置いて適当極まるジョイントを何とかします。
これ以上剛体をいじったところで良くなる気がしません。

さて、今まではこの値
 回転制限 X±60/Y±60/Z±60
 回転バネ X0/Y/90/Z/0

Y軸にあまり捩じれないようにしています。
今回もここは変えずにXとZの値をいじって結果を観てみたいと思います。
とりあえず下記の設定で観てみたいと思います。

C-1: 回転制限 X±160/Y±60/Z±160
C-2: 回転制限 X±90/Y±60/Z±90
C-3: 回転制限 X±30/Y±60/Z±30

詳細は数の値です。

設定値C001


さてここで気になるのはこのXとZの数値は何をもって設定してるのかです。
何となく?
案外そうなのかもしれません。
おっとそれでは何の解決にもならないw

ではX軸に限定して思考していきたいと思います。

C-1の場合全部のジョイントが回転制限いっぱい回転したらどうなるでしょう。
動くボーンは5本なので160×5、800度回転つまり全体で2.2回転の円を描けることになります。
要は激しく縮む髪の毛です。

C-2は90なので全体で450、全体で1.25回転できます。
C-3は30なので全体で150、全体で0.42回転できます。

図にする下記のようなイメージです。

ジョイントの回転001

総合するとC-1が最も細かくうごいて縮む設定でC-3が最も硬い設定となります。
ジョイントはすべて同じ角度曲がりえますが剛体の重さが異なるので実際は等しい曲がりは描きません。

さてこの回転は何を生むのか?
想像つくのは絡まる?です。このおかげで体にまとわりつくような挙動を取りやすくなります。絡まって戻らない最大の原因は元に戻りたい方向に曲がれない!です。
この一つの原因が回転制限による角度の狭さです。勿論原因はこれだけではありません。別の原因はまた後で解説します。C-1は曲がれる角度が大きいので絡まりやすい反面ほどけ易くもなります。
ただし曲がれる角度が大きいので動きのベクトルが複雑になると汚い動きになることも想像に難くありません。
全体の髪質を決めるのはこの辺りの匙加減になるかと思います。
さてここらでこの設定の動画を観てみましょう。

見ればわかりますが一番動きが硬いのがC-3
一番柔らかいのがC-1です。
C-1は一番絡まりやすいが一番ほどけやすい。
C-3は一番絡まりにくいが一番ほどけにくい。
しかし一番シルエットは綺麗。

◆まとめ◆
①ジョイントは回転制限が大きいと絡まり易くほどけやすい
シルエットは大きく不安定
②ジョイントは回転制限が小さいと絡まり難くほどけ憎く
シルエットは保ち易い

全てのジョイントが同じ設定でもこのくらいは綺麗に動きます。
何となく全体のセットアップの下準備はできてきたので
次は髪質の個性の演出の部分に移りたいと思います。
続く>>>

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