MMD 髪の毛設定の考察 STAGE_06

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◆◆ジョイントの色々◆◆
さてジョイントでどう色を付けていくか
動きの要素を少し考えてみます。
①XYZ軸
②回転制限
③回転バネ

この3つです。
位置合わせをしてるのと横ジョイントをまだ思考の外に置いてるので
今はオミットして考えます。

さてまずはXYZ軸ですがそれぞれの意味を考えます。
Z軸が大きく動けば横の広がりが大きくなって表情が豊かになります。
逆にタイトならストレートな髪の表情になります。
Y軸が緩いと色んな方向に毛先が向いてしまうのでここは最後まである程度回転バネを強めにかけておいて毛先に向けて緩く抜くようにしています。ここのバネで柔らかさが生まれます。
X軸が大きく動くと大きなアクションの時などに躍動感が出ます。
また下を向いた時など垂れてくるのでこれがタイトすぎると違和感があります。

回転制限はXYZの動きを決める値ですがどこにポイントを置くかが重要になります。
例えば根元は固めで毛先が緩くすると末端がふわふわします。
逆に根元が柔らかく毛先が硬いと全体が大きく動いてシルエットが綺麗です。
実際、根本より毛先が大きく動く方がいいと思うはずです。
ですがこれはある意味正解であり大きな落とし穴でもあります。
人間の頭は思いのほか大きく動くので肩にあらゆる方向から髪の毛は接触することになります。
なので首の周りが固いと体の動きに沿って曲がることができず跳ねてしまします。
また静止した時におさまりが悪くガタガタ動きます。
多くのモデルの髪がガタガタする大きな一因であり
わかってるつもりでも何度も犯してしまうミスです。

回転バネも回転制限と同じでどこを柔らかくしてやるかが大きなカギです。
今のところずっとY軸のみバネをいれXZは0のままにしています。
それは自由に動くところをみて全体の動きを見極めたいからです。
回転バネはY軸以外は最初はあまり大きくかけずに動きをみてある程度方針が決まってから値を入れていく方がいいかなと思います。

今回は以下のバランスで回転制限をかけてみます。
・E-1は上から下まで同じ制限

髪の揺れ001A

・E-2は上が狭く下が大きい

髪の揺れ001B

・E-3は上が広くて下が狭い

髪の揺れ001C

普通の感覚だと間違いなくE-2を選択するのではないかと思います。
え?俺だけ??(:;)
何はともあれこの設定で動画を観てみましょう。

結果は根元が大きく動くE-3が最も大きく動いて且つ絡まりからの解けもいい。
ただこれだと根元から大きく動きすぎて違和感がある。
E-2は動きは綺麗だけど絡まりに弱く跳ねる感じがある。
ジョイントの設定ではこれが限界点かもしれません。
やれることは粗方やった感じですね。
それでは次のステップへ進みます。

◆◆ミニまとめ◆◆
・根元の稼働域が大きい方が絡まってもほどけやすい。

続く>>

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