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恐怖!排尿!恐怖!

排尿する際に、

あー。スミマセン。コレから排尿の話しますね。

なかなか尿がスムースに出てこない。
という症状に見舞われています。

この症状は、自宅のトイレでは起きません。

公衆トイレや出先のお店でのトイレにおいて、隣に人が来てしまったりすると、尿が出ません。
過度に緊張している、という自覚は無いにもかかわらず、排尿出来ません。
なかなか尿が出ないので、当然、隣の人は先に排尿を済ませ、便器の前から立ち去ります。そうして、ようやくトイレ内空間から人が居なくなって初めて、そろりそろりと排尿出来るようになるのです。

少なくとも、大学時代あたりには、友達と連れ立って、いわゆる“連れション”という行為に及んでいた記憶があります。
例えば、川っぺりで殴り合いのケンカをした後、お互いを認め合った証に、川に向かって2人並んで放物線を描く、といった本宮ひろ志のマンガに出てきそうなシュチュエーションは学生時代も無かった訳ですが、
おそらく、この先も、現在の僕の排尿状況を鑑みれば、きっと無理です。

例えば、知人のお宅に伺って、トイレをお借りする際にも、トイレの扉の向こうから誰かの話し声などが聞こえてくると、もう無理です。排尿できません。

みんな大好きNAVERまとめにこんなのがありました。


排尿恐怖症

という対人恐怖症の一形態です。

このような症状になるきっかけとなった出来事をなんとなく覚えています。
それは、東京福生市の横田基地の開放日イベントで出かけていった時、ベース内で食べるハンバーガーの大きさにヒャッホーーし、ゲータレードの大きさにヒャッホーーしたのち、施設内のトイレに入り小便器の前に立った時、程なく、僕の隣に屈強なガンダムみたいなガタイの米兵が立ち、すぐさま
ドドバーーーーーーーッ
と、すざまじい音をたてて放尿し始めたのです。
放出音と併せて、その勢いバツグンの聖水が小便器に当たる事で奏でられる
カカカーーーーーーーッ
という音がトイレ中に響き、僕は隣の小便器が壊されるのではないか?
と危惧さえしました。
そして、あっという間に、その米兵は用を済ませ、手を洗うこともなくトイレを後にしたのです。
「やっぱり、アメリカって全てにおいてスケールが違うよね!」
みたいに感じつつ、既にして、その時、自らの排尿は遅々としてしまっていた、ように記憶します。

その、米兵破壊的放尿事件、以降、それを境にというハッキリとした線引きではないのですが、徐々に排尿に遅延が生まれたように思います。

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結局
「気にしすぎ」
という事なのかも知れませんが、実際、排尿出来ないのですから、しょうがありません。
その結果、僕は、出先ではほとんど、トイレに行かなくなりました。
また、人目を感じた際には「個室」を使う事で、排尿恐怖を回避しています。

排尿恐怖に限ったことではなく、一事が万事「気にしすぎる」「心配を重ねる」性質を持っていることを自覚しているので、そんな自分と上手く付き合っているのですが、なんとなくこの排尿恐怖を克服すると、自信を持って生きて行けるのではないか?とも思うのです。

そして、もしかしたら順番が逆で、自分に自信が付けば、排尿時だけでなく、臆病に周りの目を気にする必要がなくなるのではないか?と、思うのです。

日々の暮らしに特段大きな不都合はない排尿恐怖という症状ですが、
「いつの間にか“連れション”出来てた!」
みたいな日が訪れるように、大らかに生きていきたいと思います。

それでは聞いてください。
sadeで「Smooth Operator」。


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