【ライブ】Superorganism “JAPAN TOUR 2019” at Fukuoka BEAT STATION
どうゆう経緯で、Superorganism(以下、スパオガ)を聴いたのか、確かな事は思い出せないけれど(お決まりのyoutubeあたりかも知れない)、昨年アルバムを購入し、随分前からチケットを購入し、待っていた。
のは嘘で、前日まで忘れかけていたんですけど、6,000円も既に費やしている事に気付いて、出かけて行きました。1/25の事です。
とはいえ、ちゃんと楽曲は聞いてました。
リラックスとエモーションが同居しながら、シンガロング出来るタイプのキャッチーな歌詞が頻出して、ライブでも思わず歌ってしまう、私。
つまりは、大変に楽しいライブでありました。
世界を席巻しているバンドにしては、小さい会場だったような気もしましたが、こじんまりしたスペースで観られたことはラッキーだったかも知れません。
ダンサーが3人いるんですけど、みんな当然バンド内では役割があるようですけれど、ステージ上では、全くもってダンサーとしてしか機能してない訳ですけど、がっつりダンサブルな音でもないし、なんか相当ぎこちないし、そういうムダ味というか、余白がスパオガ(以下、Superorganism)の音楽性にピッタリ合致していて、ステージ上にその世界観が終始垂れ流されているのが心地よかったです。
そして、何よりフロントに立つ「野口オロノ」。
この人が、そのふて腐れっぷりと無邪気さ、で空間全体を支配しているさまの面白さ、よ。
実は、公演を観た後に読んだのですが、日本という国への息苦しさとソコで彼女を腐らせてしまわなかった父親との関係を取材したコノ記事を読んで、すっかり納得し、感心してしまったのです。
親の育て方ひとつで、子供の人生は暗転も明転も自在なのだな、と思わせられるのに充分な親子のあり方です。
途中、ステージ上から自分のクラスメイトに凄く似ている男を発見したらしく、ずーっと弄ってるオロノ。
基本、英語で喋っていたのですが、後半は日本語でのMCも腹いっぱいかましてくれました。
「なんか、同級生にスゲー似てるんだけど、超アガるわwww」とか。
いわゆる“外タレ”さんによくあるパターンですが、この日のSuperorganism(以下、スーパー)の演奏時間も正味45分ほど。
後からいくつか各国のフェスに出演している動画を観ましたけれど、何しろアルバムは1枚しか出てないので、曲をやりきったらもう終わりなわけです。
衣装やセット、構成もほとんど、ひとつの固まった流れを踏襲しているようです。
でも、短いからもったいない!とか、内容がヒドければ思うのかも知れないけれど、この日のスーパー(以下、パー)に関しては、ノークレームです。
そして何より奮っていたのがオロノのMC
「ネクストソングイズラストソング....、マジ短いよね?金返せって感じだよね?返さないけどwww」
「あ、グッズ買ってって、アンダーカバーのヤツは高いから買わなくていいよ。公式の買ってって」
来日公演の前に、アンダーカバーとコラボしたアパレルが発売されていて、この日会場でも売られていた訳ですけど、完全に売る気ゼロ!
Tシャツ8,000円とかパーカー22,000円とか、そりゃ絶対無い訳ですけど。
それ、アンタが言うのかね?
今回の来日公演はこの日の福岡が楽日。以下、このツアーを振り返ったオロノさんのMC。
「つか、マジ楽だった。新幹線で。東京のインタビューも全部断ったし、マジ楽」
なるほど、あけすけだなぁ。素晴らしいよ!オロノ!
なんだか、野口オロノっていう人は、このままミュージシャンをシステムに絡め取られながら、続けていく人じゃない気します。
5年後には、また違った表現で頭角を表しているのではないか?
という気がしました。いや、5年も必要ないのかも。今年の年末あたりもうパー(以下、Superorganism)は解散してるような気もします。
年末に答え合せしましょう。
Superorganism。
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