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デブは、すぐ割る。

私は太っている。
ので、ついつい割ってしまう。
何をか?

太っている私は、股割りとかはできない。あれは太っているから割れるのではなく、割れる人がアスリートであり、たまさか太っていた、という因果関係に過ぎない。
ので今回は角界の話はしません。
するのは、市井の一般デブの話。

とにかく、珪藻土マットを割るんです。
ニトリで買ってきた珪藻土マットを今年に入って3回割っていて、2回買い換えた。
ということは計算上、今は割れたまま使っているのです。

残念だよ、とにかく。
少しばかり勢いよく風呂場から飛び出たりした日には、割ってしまう。
今は、割れ目がどんどんと細かい砂状に崩壊し始めており、風呂場からの水分は吸収されはするが、代わりに足裏が砂っぽくなってしまうという、完全にいってこいな感じになっている。

続いて、ベランダに椅子代わりに置いているバケツ。の蓋。
コレも完全に割れた。かつ抜けてしまっている。

座れないよ、これでは。
あと、プラスチックのギザギザで尻を傷めてしまう恐れもある。ズボンのポケットとかが、ほつれてしまう恐れにも言及したい。

世の中の常識的な体型の方は、きっとインテリアをネットや雑誌で見つくろっている際に、

耐過重

という表記を、特段気にしたことがないと思う。
ところが体重三桁を数えるデブにとっては、耐過重こそが重要なのである。
「おっ、このロッキングチェアいいじゃない!
どれどれ、耐過重は‥‥、85kgか。。」
という具合である。

モチロン椅子とて、座る人間の重みくらい選ばせて欲しいというものだ。デブに座られて寿命を縮められたくはないはずである。

そして、デブがとにかく割るものの代名詞といえば、

便座

である。
私もかつては、3座ほど割ってきた。
幸いにも我が部屋の便座はまだ健在だ。

しかし、毎日毎日、真綿で首を絞めるように、割れるエックスデイに近づいていると思う。

普通の人は、温水洗浄便座の登場を「便利そう!」と捉えたと思うが、
私は、温水洗浄便座を初めて見たとき「丈夫そう!」と思った。厚みがある。割れなそう。ベンザブロック。

と言うわけで、形あるものはいつか壊れる、とは言うものの、デブは物理的にその己の重みで、割りに行っている訳であり、なんとも割り切れない話である。

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