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いってらっしゃい、ガクテンソク。

2023年2月14日。

FM大阪「らじこー」冒頭にてガクテンソクが東京進出を発表した。

この発表を聞いて正直、驚かなかった。
というのも大体分かっていた、ガクテンソクが東京に行くことは。


ラストイヤーだったM-1グランプリ2020を終えて、迎えた2021年。

M-1の効果もあり、少しメディア露出も増えた。
ネタ番組で見る機会も少し増えたし、寄席に出る機会も増えた。
しかし漠然と、こう思った時があった。

「M-1を終えた今後、どうしていくのだろう」と。

正統派の中堅漫才師で、常設劇場出番や営業出番も増えて、漫才師としては今後がある程度保証されていたと思う。
レギュラーのラジオ番組も2つ持っているし、芸人がコロナに罹患し出られなくなった時の代打で寄席やTVに出ていた時もあった。
安泰した位置にいてたと私は思っているし、そう思っていた人も他にいるんじゃないかと思う。

でも、それでいいのかな?とも思っていた。
言い方は大分悪いかもしれないが、出勤して、10分~15分尺の漫才を2本して、帰るだけの日を続けるだけでいいのかとずっと心のどこかでは思っていた。

ここから私は、もしかしたらガクテンソクはいつか東京に行くのではないか?と思っていた。


明確に東京へ行くと分かったのは去年の2022年2月2日、奥田さんが投稿したnoteに書いてあったある一文だった。

来年の車検は、おそらく受けないことになると思うので、帰ってきたら、ラスト一年、可愛がってあげたいと思います。

奥田さんは3年前にBMWを購入している
ローンを組んで自分の車を購入し、NGKや祇園花月、営業先に向かう時に乗ったりしていた。度々インスタグラムやTwitter、YouTubeにもBMWに乗っている時の写真があがっていた。

そんな愛車の車検を来年は受けない=来年からは乗らない=拠点を大阪以外の場所に移すという方程式が成り立った。

またより明確になったのはスーパーマラドーナの公式YouTubeの動画で武智さんが「ガクテンソクは(中略)主戦場を変えるかもしれないって噂を聞いた」と発言した時だった。
同業者が、噂程度かもしれないがそう言うということは、恐らくそうなのだろうという勘が働き、私の中ではガクテンソクは2023年4月から東京へ行くと確定してたし、それを念頭に置きながらライブに行くスケジュールを組んでいた。

スケジュールを組みながら、半分、東京に行くのが本当だったら嬉しいと思っていたし、半分、間違いであってほしい・杞憂であってほしいと願っていた。

ガクテンソクは大阪で一生漫才を続けていくのだろうと思っていたし、大阪でずっと活躍してほしいと願っていた。

でもやっぱり、売れて欲しい気持ちが強かった。
こんなに魅力的な正統派漫才をもっと見てもらいたいなと、思った。


いざお2人の口から東京進出の言葉を聞くと、心構えは1年前からしていたものの、心に来るものはあった。

やっぱり東京に行くのかと、大阪にずっと居てほしかったと。

だけど結局、嬉しい思いが勝った
大阪とはまた違うお2人が今後見れると思うと、やっぱりうれしかった。

今のご時世、場所は違えど配信で出演しているライブは見れるし、なんだかんだ4月から東京行ったもののNGKや祇園花月出番の方が結構入ってるとかいう展開もありそう。

直近で言うと今年からTHE SECONDという15年以上の漫才師による賞レースも始まった。決勝まで勝ち進んで優勝して、売れてほしい。


もし東京が無理そうならしれっと大阪に帰って来るという手段もある(それはそれで大歓迎だ)が、願わくばそうならないことを祈る。



そもそも先の事なんて誰も見えないし、誰も知らない。

けれどお二人が決めた事だから、ずっと応援していこうと思う。


なので、送り出すときは、笑顔で。


いってらっしゃい。


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